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世界文明

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2010年8月 3日

もう特に大きな夢がない?

われわれが夢をもち、それを実現するためにカネを使えば経済も良くなると思いますか?
どうもそうではなさそうだ。

今の日本人は満ち足りて、もうあまり大きな夢を持っていないのでは? 多くの住宅地は相変わらずせせこましいが、この頃できる新築はインテリアがけっこういいし、リビングも広くなった。親が子供に住宅購入用の資金を贈与すると相続税(?)が大きく免除されるという優遇措置ももう何年も続いていて、毎日のように新聞にはさんである新築住宅・マンションの広告は、豊かな生活スタイルを社会に刷り込みつつある。

だから、「夢をもとう」と言っても、それは坂の上の雲のように遠いものではなく、けっこう手の届くところにあるマンジュウ程度の話になってしまったのか。もう少しだけ収入を、もう少しだけ介護を、もう少しだけ身障者手当を、とは思っているが、安定した職場があればもうそれであまり文句は言わない。

これでは、国債を発行して国民の貯蓄を吸い上げ、それを市場にばらまくしか方法はない。満ち足りているのだからそんなことまでやって需要を喚起する必要はないと思うかもしれないが、これやっておかないと、経済規模が縮んでいって、これまでの福祉水準は維持しにくくなってくるのだ。

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