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世界文明

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2012年7月28日

ドイツ人にとっての聖なる休暇Urlaub

ユーロ危機の最中、ドラギ欧州中銀総裁が「スペイン救済のためには何でもやる」などと悲愴な声明を発しているのを尻目に(芝居がかっている、と言うか、芝居だ)、メルケル・ドイツ首相は「休暇中」。バイロイトでワーグナーのオペラ三昧。神々の黄昏でも見ているのだろうか? いずれにしても、これではドイツから援助資金を絞り出そうと思ってもできない算段。

この「休暇中」で思い出す。もう30年以上も前、西ドイツ(当時はそう言った)のボンで働いていた頃。某国Bの大統領が西ドイツに来るというので、準備状況を聞きに西ドイツ外務省に行こうとして驚いた。いつも会っていた担当の事務官が「休暇中」で、他に誰も会えないと言う。自分の担当する国の首脳が国賓待遇でやってくるというのに、「休暇中」はさすがにドイツぐらいしかあり得ない。

ドイツ人の休暇というのは当時から、ずいぶん先を行っていて、1度に20日くらいは平気でどんと休む。スペインの海岸かどこかで寝転がって、本でも読みながら過ごすのだ。
そして次の年のUrlaubはもう1年くらい前から企画し始めて、半年くらい前には予約してしまう。だからその後は国賓が来ようが火山が爆発しようが、休暇優先。もちろん上司は残るように命令できるが、その場合、休暇先のキャンセル料金は国が負担することになってしまう。k

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