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政治学

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2010年6月 5日

日本はファッショの一歩手前?

昨年の衆院選挙から鳩山総理退陣までの経緯が示していることは、一度選んでしまったら、政権がどちらの方向へ走りだそうが、なかなか止められないということ。
選挙で選ばれたのをいいことに、国民の大多数が認めていない、とんでもない方向に走り出すなら、戦前のファシズム諸政権とどこが違うのか?
民主主義と大衆迎合、あるいは大衆を人質にとった居直りは違うだろうに。

そして同じ頃に政権交代した英国と比べてみると、向こうの方が政治家の資質を本音ベースで磨いているのではないかということ。議員に立候補したいと思っても、政党の地方支部や中央による本音ベースの厳しい審査を通らなければならない。日本でも審査はあるが、どうもその質が英国とは違うらしい。

そして政治家主導にしても、やれ三役の会議に役人は入れないとか、やれ役人からの説明は受け付けないなど、形式、形にばかりこだわっている。主導したいなら、役人と面と向き合って議論すればいいじゃないか。官僚に会えば説得され主導されてしまう、と怖がっているのが実態じゃないの?

ものごとの「かっこう」をつけるのにしゃかりきになって内容はお留守、というのは日本社会、もう15年くらい前には卒業したのかと思っていたら、相変わらず健全だったのだ。

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