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2010年8月 1日

この頃のオーケストラはCDの音

日本のオーケストラも30年前に比べれば見違えるほどうまくなり、安心して聞いていられる。昔はよくトランペットがクライマックスで派手に音を外したりするから、はらはらしながら聞いていたものだ。

だが、このごろ何か物足りない。どのオケも絹のように揃った弦、非の打ちどころのない管・打楽器なのだが、揃いすぎてしまって。いつもスープの上澄みだけ飲まされた感じで、コンサートから帰る。

最近思い当ったが、この音、CDの音に似ているんですよね。僕は■■■■■■をCD国家と名づけているが、それは小さいだけではなく整い過ぎていて面白みがないという意味。それなのだ。

外国のオケだってそこは五十歩百歩なのだが、半年ほど前、武蔵野市のホールで聴いたバンベルク交響楽団は良かったね。多分音の出だしが微妙に揃っていないとか、バイオリンの音が野太いとか、そんなのがないとドイツ音楽を聞いたという気にならないし、フランスやロシアのものにはまた別の味の出し方をしてもらいたい。

今のは言っちゃ悪いが、いわゆるアメリカ的なんだな。

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