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2016年11月10日

トランプ大統領でパリ協定から離脱か

歴史は繰り返す。民主党ビル・クリントンから共和党ジョージ・ブッシュに政権が移った時、ブッシュは既に合意していた京都議定書の批准を拒み、あっさり「離脱」した。

今度のパリ協定は、米国は既に批准しているので、あっさりと離脱するわけにもいくまいが、トランプは炭酸ガスを地球温暖化(だいたい温暖化しているかどうかもわからないのだが。今日はやたら寒い)の犯人扱いすることに反対を表明しているので、少なくともパリ協定の見直しを提唱するだろう。

そして、彼を支持した炭鉱労働者の利益を守るため、石炭生産の維持をはかるだろう。彼はまた多分、中東への関与は間尺に合わないとして手を引き、そのためにサウジとイランの対立が野放しになる。それはサウジ国内がこれからサルマン副皇太子の継承問題をめぐって荒れてくるのと相まって、油価の上昇を招く。それは、米国内のシェール・オイル生産を復活させるだろう。

日本はパリ協定批准で後れを取ったとか、環境問題で世界の音頭を取れとか言っているが、慌てる必要はないだろう。地球温暖化の議論は、欧州の「プロ活動家」によって一つの宗教、それも金を稼ぐ手段にされている感がある。トランプ大統領になるのを奇貨として、もっと落ち着いた議論をするべきだ。

その他、その他、トランプ大統領になって何がどう変わるか、いくつも問題はあるのだけれど、とりあえず。

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