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2016年8月13日

グレン グールドのブラームス

グレン・グールドと言えば、1982年に亡くなったカナダのピアニスト。もう若い世代には忘れられようとしているだろうが、変わっていて印象深いピアニスト。
グールドと言えばバッハ、という頭があったものだから、彼の弾いたブラームスの間奏曲などゲテモノ扱いにして聞きもしなかった。それが最近、雑誌の記事にほだされてCDを買ったところが・・・はまってしまった。

これは、ドイツ的な重厚で晦渋なブラームスではない。しかし、いわゆるアメリカ的な、金属的な味のする(というか味気のない)演奏でもない。やはりカナダなんだろう。ユニバーサルとでも言うか。

そして、僕にはすべてが壺にはまって聞こえる。それぞれの音符が微妙に引き延ばされたり、縮められたりしているのだが、その全てが琴線に落ちる。ここの抑揚はこうでなければならない、これしかない・・・というのを、ことごとく実現してくれる。これらの間奏曲が、これほど深い感情を湛えたものとは思わなかった。特に作品118-2の後半部、過去のロマンを偲んでむせび泣くような旋律が高まっていく個所はもう本当に何と言っていいか...   自分ももう長くはない、とでも言うか。

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