2011年10月 2日
日本人の9割に英語はいらない その通り
今「日本人の9割に英語はいらない」という本が評判になっているそうだ。マイクロソフト元社長の成毛真氏の筆だ。まったくその通りだと思う。
それに加えてこの本の新聞広告では、「英語はできても、バカはバカ」とあったので、思わずにやりとしてしまう。
まあ、今は企業もずいぶん国際化しているから、1割しか英語ができないのでは少しきついだろうが、本当に英語を必要としている人たちの数は意外と少ない、というのは事実だろう。
だから小学校で英語教育を始めるよりは、大学入試で、英語の会話・ヒアリング能力が高い者の特別採用枠を設けるとかするので、必要かつ十分ではないか?
その代わりこの1割の人たちには、本当に冗談ではない、妥協のない外国語能力を身につけてもらわないといけない。日本では、外国語大学を出ても、その外国語をしゃべる国に行って使い物にならないのが大勢いるからだ。
そして日本はいつまでも憑かれたみたいに、あるいはアメリカの植民地みたいに英語、英語とばかり言っていないで、中国語とかインドネシア語のうまい人、あるいは英語と両方ができる人たちを育てていかないと。
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コメント
その人がどんなに外国語ができるようになっても、
「その人が母国語で表現できるレベル」以上にうまくは
ならないわけで、外国語を本当に習得するためには、
母国語(日本語)での表現力を徹底的に磨くのが基本
ですよね。
それはつまり、「話す内容も磨かれないとダメ」な
わけで・・・。
日本語で稚拙なことしかしゃべれなければ、外国語でも
「(流暢ではあるけれど)稚拙なことしかしゃべれない」
わけですから。
中国語検定協会の理事長をなさっている上野恵司先生に、
かつてお話をうかがった際、「中検は、中国語の能力と
同時に、母国語(日本語)の能力がなければ突破できない
試験となるように設計しています。ふたつの言語を
きちんと理解し、それぞれを行き来できるようになって
いるかをはかるのです」とおっしゃっていて、とても
感銘を受けたのをおぼえています。
中国語能力をはかる試験は他にもありますが、なかには、
「ただ単に、中国人に近づいているか」を「中国語能力」
として計測するものもありますので・・・・。
「外国語への抵抗感をなくす」という意味でならともかく、
小さい頃から「外国語を無理矢理詰め込んで」も、全く
意味はないですよね。
などと言ってる私自身も、偉そうなことを言えるような
外国語レベルではないので、全く説得力はありませんが。