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街角での雑想

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2009年10月18日

「対米依存脱却」を煽って儲けるマスコミに騙されない

民主党政権が「対米依存脱却」の方向を滲ませている。いいことだ。
ただこれを、日本が米国との関係を断ってアジア・中国との関係に賭けるのだとか、「東アジア共同体」がまさにそれなのだ、とかになってくると、「民主党もそこまでは考えてないんじゃないの」と言いたくなる。
それにアメリカ人にしてみれば、「依存、依存と言って、まるでアメリカが依存を押しつけてきたような物の言い方だが、依存したくなければ、日本がもっと自力で防衛し、もっと世界の平和に責任を持ってくれればいいだけの話」という気がすることだろう。

それとも何か? 「アメリカの言ってくることをただ唯々諾々と聞いてきたこれまでの政策を改めて、時には『毅然として』Noと言おう」というだけのことなのか? それならまあ、やってみたら、と言うしかない。安保、特に核の傘では日本は米国に本当に依存しているので、Noばかりでは能がないし、『毅然として』胸ばかり張っていてもドブに落ちるだけだ。

安保面での対米依存は、時代に逆行するようだが、核武装することなしには脱却できまい。経済面での対米依存から「脱却」したら、困るのは日本人自身だ。民主党政権はどちらも予定しているまい。

だから、マスコミが「鳩山=対米依存脱却」というレッテルを張り、その方向へ向けて事態をどんどん煽ると、最後には日本の核武装が日程にのぼってくる。核廃絶へ向けてこれまで戦ってきた人たちは、部数あるいは視聴率を上げんがために世論を煽る新聞社、テレビ局がどこなのか、しっかり見ておいて欲しい。

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