Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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2021年6月 6日

大国 中心思考の賞味期限

(これは5月26日に発行したメルマガ「文明の万華鏡」第109号の一部です)

 中国が台頭してからのことだと思うが、世界と言うと大国のことしか考えない風潮が世界を支配している。「米国、中国、ロシア、インド、ブラジルといった領土・人口大国が世界のすべてを仕切っている」という、子供じみた感覚。ドイツはEUを足場に時々大きな発言力を行使するが、日本は以前から白人諸国に「何を猪口才な。アジアの本当の主役は中国なんだよ」という目で見られていたので、いまは「ざまあ見ろ」の無言の合唱で無視されている。

 しかしロシア、インド、ブラジルに世界を仕切る力はない。ロシアは、今の原油・ガス依存経済を克服するには時間がかかるだろう。そして国民は、経済の構造改革に協力しないだろう。
 インド、ブラジルについても、歴史のマイナスの遺産が大きすぎる。インドは「世界一の民主主義国」と持ち上げられるが、実体は「世界一の混沌」でしかない。

 では、中型の国家が実力を見せるのか? だが、もう「国」の単位で見栄を競うのは止めにしたい。今はSNSでリーダーなしのデモができる時代。SNSをプラトフォームに、人間は多くのことができる。「国家」の中で不可欠なものだけ残し、あとは何となくうまくやっていくことができたら、いいだろうなとは思う。夢物語だが。

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