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2012年3月 5日

インド旅行 インドの民主主義は誰の役に立つ?

インドは民主主義の国ということになっていて、インド人もそれを誇りに思っているようだ。だがこれまでもいくつかの国際会議で、譲って構わないような問題についても自分(個人)の所見をとうとうと述べ、一人孤立してもそれにこだわるようなインドの代表を見てきただけに、インドの民主主義はインド特有のものなのだろうと思う。ともすれば果てしない自己主張のぶつけ合いとなって、何も決まらないのだ。

あえて単純化して言えば、欧米の民主主義は多数決で、日本の民主主義は根回しとコンセンサスでものごとを決めるが、インドでは民主主義はものごとを決めるシステムと言うよりは、人々に言いたいことを言わせてガス抜きをするという、「ガス抜き民主主義」とも言える面を持っている。このあたり、2010年12月デリー大学でのシンポジウムに出て感じたことを、下に引用しておく。

―――シンポジウムでは、何人かのインド人学者が、「民主主義こそはインドの特徴で、民主主義は絶対守らなければ・・・」的なスピーチをするのに何回も出くわした。この国の民主主義が大衆にまで及んでいるかどうか疑問だが、民主主義はインド人知識人にとっては、「GDPが世界でナンバー2」を誇りにしてきた日本の知識人と同様に、一種の旗印なのだろう。
だが、インドの民主主義とは混沌のことではないか? インドの知識人には、話し相手の言うことを全然聞いていない者がいる。黙っているなと思うと、その人は心の中で一心不乱に考えており、次の瞬間、突然しゃべりだしたりする。これでは知的な行為と言うより、一種の知の排泄行為だ。テレビのディベート番組など見ていても、皆すごい勢いで言い争いながらものごとが何となくきまっていく。表で何を言っていようが、おそらく裏で決めればいいのだろう。
割り当てられた時間を守らず、自分の意見をとうとうとしゃべり続けるインドの知識人。だが大衆レベルは、ボスからの指示が下りるのを待って、自分では動かない。そういう家庭から大学にやってきた学生たちは、すべてを教師に期待し、自分では本を読もうとしない。
つまり民主主義や言論の自由は、この国では限られた層が気にかけているだけで、残りの人間達は同等扱いされていないのだ。ロシアと同じく、エリートと大衆の間は断絶しており、両者の間はあらゆる誤解と嘘と言い訳と叱責に満ち満ちている。大衆は醒めているが、エリートだけが喧々諤々の議論の末、大衆の生活事情とはかけ離れたところで決定を下す――これがインドの民主主義なのか?―――

だが悪口は別にして、インドの民主主義にも役に立つ面がある。それは、カーストに関係なく一人が一票を持つために、人数の多い下層カーストが大きな政治力を持つ、つまり政治家は下層カーストの票を集めるために、様々の優遇措置を下層のカーストに与え、それによって格差が少しずつ解消されていく、ということだ。

そして、計画経済の国であったにしては、土地などの財産がソ連、中国よりははるかに多くの人の手に分散しているので、それをベースに野党を作ることが容易であることも特筆に値する。ロシア、中央アジアで野党を作ろうと思ったら、まず党官僚が独占的に差配している財産を奪うところから始めなければならない。そうしなければ、政治活動のための資金的基盤ができないからだ。ところがそれは、政策面での闘争と言うよりは、死に物狂いの利権の奪い合いに堕落しやすいのだ。インドはその点、恵まれていると言える。

コメント

投稿者: http://harrisonbowl.com/favicon.html | 2014年11月26日 10:32

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投稿者: http://www.eastgatelanesakron.com/Upgrade.html | 2014年12月 4日 21:07

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