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世界はこう変わる

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2018年4月24日

日本はウクライナの対中武器輸出を助けるのか

(これは、3 月28日に「まぐまぐ」社から発売したメール・マガジン「文明の万華鏡」第71号の一部です。
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日本はこれまでウクライナに、3000億円分(うち半分以上は融資)以上の支援を供与してきた。欧米諸国も、ロシアにいじめられているこの国に多くの支援をしている。ところがウクライナは中国、そしてもしかすると北朝鮮にもミサイルなどの技術、モノを輸出しているのである。北朝鮮のミサイル開発があれほど急速に進んでいるのも、ロシアだけでなく、ロシアよりむしろ優れているウクライナの技術が流出しているためだろう。ソ連時代の長距離核ミサイルはウクライナで開発・生産されていたので、ロシアは今でも新型ミサイルの開発で苦労しているのである。もっとも北朝鮮は、ロシアによるクリミアの併合を早い段階から認めていたし、昨年10月明らかにした新しい世界地図でも、クリミアにロシアの色をつけている。とすると、ウクライナ政府が関与してミサイル技術を北朝鮮に出していることはないだろう。

昨年8月17日付Centrasiaによると、ロシアとウクライナはそれぞれ、相手が北朝鮮にICBMのエンジン技術を供与したと言って非難合戦をしているらしい。旧ソ連の液体燃料エンジン「RD250」の改良型で、ウクライナのドニプロペトロフスクにある国営企業「ユズマシ」が2001年まで生産していたという。ウクライナはそのことを認めると同時に、エンジンに必要なロケット燃料の製造技術を持っているのはロシアと中国だけと主張。ロシアが廃棄したエンジンを闇市場を通ずる形で燃料技術と共に北朝鮮に供与したことを示唆している。

ウクライナと中国の間の取り引きはもっとおおっぴらで、日本の安全保障にとっても深刻な問題である。ウクライナに経済支援をするなら、中国への兵器技術供与をやめてもらうべきである。中国はウクライナで作られたソ連の空母を購入している(遼寧)。そして世界一大きい輸送機を製造するアントノフ社と協力、峡西省に同社の技術者を招聘して輸送機を共同生産している。また重慶付近にはソ連の核ミサイルを作ったYuzhmash、Motorsich数千名のウクライナ人技術者たちを家族ぐるみで住まわせる団地までできているそうだ(2017年9月8日ロシアの独立新聞)。

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