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世界はこう変わる

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2015年2月16日

ウクライナ情勢メモ 14年12月から15年1月

いつもネットの露文、英文情報からデータ・バンクを作っていて、もったいないので、アップしてシェアする。末尾にはクリミアにおける汚い利権をめぐる面白い情報がある。
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ウクライナ
★15,1,19
プーチン大統領が15日にウクライナ政府に新たな和平案を提示。ポロシェンコ大統領が拒否。和平案は双方による砲撃の即時停止と重火器の撤収が柱。
★15,1,14
仏独ロとウクライナの4カ国外相は12日、ベルリンで会談。進展が乏しいことから15日の4カ国首脳会談は見送り。
★15,1,13
国際刑事警察機構ICPOはヤヌコビッチ前大統領(64)を公金横領や汚職の疑いで国際手配。ウクライナ側が要請。
★15、1、31 Fortruss.blogspot.com
無政府状態の到来を予言。
クリチコ・キエフ市長への辞任要求デモ。
解体されたAidar(?)が復活して、国防省にデモ。
コロモイスキーの兵力がますます企業襲撃。
ザポロージェ、オデッサでも権力確立。
兵員募集の第4波が失敗。
キエフに武装勢力が増えている。
Muzhenko参謀長は、東ウクライナにロシア軍はいないとのべ、ヤツェニュク、Turchinovの言い分に水をかけた。
ケリー長官がIMFにウクライナへの融資を控えるよう申し入れた。米国は、ポロシェンコを見捨てるつもりなのだ。
→権力は、Turchinov-Yatsenyuk-Nalivaychenkoに集中し、米国の管理が強まるだろう。
暴力は極右が行使し、社会の秩序を維持するだろう。ウクライナ政権は極右に支えられている。あるいは、Yarosh,Beletskyの手合いが国際的に受け入れられる人物を頭にたてて、権力を奪取するかもしれない。
・米国はウクライナで負けるだけでなく、欧州でも地歩を失うだろう。

★15、1、27 Fortruss.blogspot.com
ラ・ガルドIMF専務理事、Le Mondeへのインタビューで、ウクライナの戦いが昨年中に終わることを想定していたが、今別のシナリオを検討中。その中では改革に4年必要と見るものもある、そしてすべてのシナリオは情勢の安定化を前提としている、との趣旨を述べる。
→この筆者は、IMFは当面ウクライナに資金供与のつもりはない、と結論。
→クーデターをあおる。

★15、1、25 Vineyardsaker
ウクライナのZerkalo Nedeliはプーチンの和平プランを報道。
・予算の完全自治
・公用語選択の完全自由
・文化の完全自由
・経済統合の方向選択の権利
・ウクライナは中立国家へ
・以上すべてを憲法に明記

★15123 James
9月のノルマンディ首脳会合にちなむ「Normandy Group」あり。ロシア・ウクライナ・ドイツ・フランス。
15日にナザルがアスタナで首脳会議を主宰しようとして、メルケルがプーチンにねじこみ、もっと内容のあるようにしてからということで延期させた。
→21日ベルリンで外相会合。

★15、1、22 Russia Insider
ドネツク空港(政府軍がここからドネツク市を砲撃していた)、実際には15日に親ロ派の手に落ちていたのに、西側ぷれすがそれを認めたのは22日。ウクライナ政府の説明を信じていたのか。

★15、1、22 Russia Insider
IMF救済では不足を、IMF認める。更に150億ドル必要。しかし米国もドイツも渋い。EU委員会は18億ユーロ提供を提唱しているが、理事会の承認を得ていない。
→ソロスはキエフに飛び、IMFが融資額を増やすこと、西側債権者がHaircutに応ずることを提案。
本来ならロシアも債権削減に応じないと、西側の救済マネーはロシアに流れてしまう。しかし西側はロシアと話し合いたくない。ソロス提案に飛びついている。
4月には、ロシアのガスのウクライナへの割引が終わる。

★15、1、21 Johnhelmer.net
ポロシェンコ、ダヴォスでLagardeとあい(Jaresko財務省等引き連れ)、昨年4月合意した170億ドルではなく、500億ドルが必要だと言う。「EU、NATO諸国はくれない」

★15、1、21 Defensenews.com
米国は春から、ウクライナのNational Guard4companiesを訓練するための兵士を派遣する構え。リヴォフ近辺で。
国務省のプログラムだが、議会が承認したGlobal Security Contingency Fund (GSCF)
の資金。
既に1900万ドルが確保されている。
・重兵器の供与も開始。数十台の装甲トラック。1台の装甲車「Kozak」型。

★15、1、21 James
ウクライナ、炭坑をやられて発電用石炭不足。
→クリミアへの電力供給を人質に、ロシア国内価格で電力をロシアから輸入。石炭も毎月百万トンまで輸入。
2014年230万トン、18億ドル分の石炭を輸入した中で、184万トンはロシアから。
かつては毎年400ー500万トンを採掘して自給だった。
・ドンバスの90炭坑のうちウクライナ政府は37を支配。うち24しか稼働していない。
・12月1日現在、140万トンの備蓄。しかしさらに百万トン必要。
・→南アフリカから輸入開始。不明朗な点あり。

★15、1、20 Carnegie Moscow,Balazs Jarabik
外貨準備は75億ドル。輸入の5週間分。
IMFでは3ヶ月分が必要とされている。
インフレは24、9%、財政赤字は360億ヒュブナでGDPの8、2%。
2015年は150億ドルの歳入不足。
・ジョージ・ソロスが500億ドルは必要、と述べる。
・Debt-to-GDP比率は90%になるだろう。
・それなのに、予算などをみていると、オリガークの利己的意図が見える。彼らはツケを大衆と外国に回そうとしている。

★15、1、15 James
国家安全保障会議初期Turchynov,ドンバスの反政府分子は34000人の武装兵力、うち8500名がロシア兵。542の戦車、990の装甲車、694の大砲。

・反政府側、攻勢に。15日にはドネツク空港への攻撃開始。

・ドネツの反政府、まとまっているが、ルガンスクではばらばら。地方部を自称コサックのアタマン達が封建的に統治している。もっとも、前からの市長がいれば、一応尊重しているが。
コサックの多くは一応、ロストフのアタマン、Nikolai Kozitsynのドン・コサックに属する「Cossack National Guard」を名乗っている。彼らのイデオロギーはロシア帝国、ソ連、反資本主義。
・紛争が収まると、ルガンスク政府との争いが目立つ。ロシアからの人道物資をよこさない、ルガンスクの無煙炭をウクライナの企業に売っている等々。

(1、16)コサック・アタマンの一人、Dryomov。
11月には、一番年長のアタマンNikolai Kozitsyn、別のコサックの襲撃を受け、ロシアに追い返されている。
PervomayskではYevgeny Ishchenko。Dryomovの手下。
AlchevskではAleksei MozgovoyのPrizrak部隊。地元出身。もっとも過激。

★15、1、8 Interfax
ロシア緊急事態省、60台づつのトラックで計1400トンの人道物資をドネツク、ルガンスクに送る。
これで11回目。これまでで計13000トン送付。

★15、1、7 Guardian
Pervomaiskの破壊度がもっともひどい。かつてのグロズヌイを思わせる。しかも、ウクライナ政府軍の砲撃によるもの。
Kirovsk,Stakhanov,Bryankaと同様、ルガンスク共和国に従いつつも、コサックの自治。
ルガンスクの政府は選ばれたものでなく、マフィアに囲まれていると思っている。
そして、ルガンスク政府はコサック統治地域には食料等を回さず、冬の中で凍死するようし向けていると思っている。

★15、1、6 Fortruss.blogspot.com
Kiev International Sociological Instituteによれば、23、5%はクリミアを永遠に失った、18、5%はクリミア奪還闘争は意味がある、21、1%はウクライナが経済的に発展した民主主義になれば戻ってくるかも、16%はロシアが困窮すれば戻ってくるかもとする。
ドンバスでは49%がクリミアは永遠に失われたと思っている。

★15、1、6 TASS
大統領顧問Yury Biryukov、テレビで。
「Right Sectorに正規軍として義務的契約制を提案したが、拒絶された。規律がない」

★15、1、5 Forbes Mark Adomanis
2014年1ー10月ウクライナ政府統計では、ロシアはウクライナの最大の貿易相手。88億ドルを輸出、112億ドルを輸入。それぞれ全体の19%、25%。
これでも、2013年からは縮小している。
ポーランド、ドイツ合わせても36億ドルしか輸出していない。輸入は69億ドル。

★15、1、2 RFE
昨年8月からの「人道物資」は本当に現地住民に渡っている。その代わり700人もの行列で大騒ぎ。ほとんど殺しあい。自動小銃持った兵士に管理されて何とか秩序。
もらえるものは大麦、コーン・ビーフ、茶少々。並ぶだけの価値がない。
・ドネツクには、秋に難民が戻ってきて、病院や学校が再開された。
・住民は、いつかはウクライナに戻ると思っているが、キエフの連中が無関心、冷たいことに不満。
・年金、公務員給料支払いの混乱。
・ドネツの政府、キエフの政府、双方への不満。

★15、1、1 Fort Russ
1000ドルの賄賂で徴兵を逃れることができる。
軍隊では30%が逃亡し、兵器を持って逃げる。売るために。50歳以上の者もいる。
ポーランドの傭兵がいるとのうわさもある。

★14、12、30 Bloomberg
ヤツェニュク、ポロシェンコとも、クリミアは当面取り返せないだろうとの趣旨を言う。
ポロシェンコは、the country can'taffort to take back its rebel-held areas by force。ヤツェニュクは、If God helps us while we are alive,we will be able to reinstate control over Crimea. If not, our chelren or grandchildren will do this."

★14、12、30 Mashable.com
ヤヌコヴィチ逃亡の直前、SBUに泥棒が入り、データ破壊。
新長官Nalyvaichenkoによれば、5人に1人はソ連KGBで働いたか訓練を受けていた。
→防諜局長逮捕等、235名粛清。
・クリミアや東ウクライナにいたSBU要員が大量にロシア側に寝返ったことも痛い。
・現在若手を入れているが、経験不足。そして月200ドルの給料では・・・

★14、12、1 James
ポロシェンコ、国防強化計画を発表。"Strategy-2000"
国防費を現在のGDPの1%から5%へ。
1000人あたりの兵士人数を現在の2、8人から7人へ。
・すでに増税によって国防支出は60%増加している。国家歳入は1ー10月で3、9%しか増えていないのだが。

・クリミアの造船所等、ドネツでもレーダー製造工場(「人道トラック」が持ち去った)等を失っている。

・Ukroboronpromの第一副社長Serhy Pinkasは、ロシアへの輸出はすべて止めたといっているが、たとえばザポロージェのMotor Sichなどは、生産をベラルーシに移してロシアへの輸出を続けているという噂。

・ウクライナ国防費増は、軍需産業にとって救い。これまで100%を輸出。

★15,1,9
ウクライナに2500億円 欧州委員長 追加金融支援を表明
既存の枠組みの下で14年中に約14億ユーロの支援を実施済で、15年春には2億ユーロ強を支援することが予定。表明した追加策は、15年中から16年初めを対象。実施するには、EU理事会と欧州議会の承認が必要。
★15,1,5
英国国教会カンタベリー大主教の和解ディレクター、デイビッド・ポーター参事司祭はこのほど来日、ウクライナ国内のロシア正教会とウクライナ正教会の聖職者間の対話を促す意向を示した。
〇親英・反英で割れた1990年代までの「北アイルランドに似ている」。参事司祭は爆弾テロを繰り返したIRAとも水面下で交渉した。
★14,12,23
ルカシェンコ、ナバルザエフ、21日から22日にかけてウクライナを相次いで訪問。東部の紛争収集に向けて動き出した。
★14,12,10
停戦発効、改めて完全な戦闘停止を目指す。11日にも直接協議を開き、恒久的な停戦の実現を話し合う。
〇ガスプロムは9日、ガスの供給を今年6月中旬以来、約半年ぶりに再開した。1日当たりの供給量は4350万立方メートル。
★14,12,7
早期停戦を、仏ロ大統領、会談で一致。オランド大統領は6日、カザフスタンへの外遊の帰路に急きょモスクワ訪問。
★14,12,3
政府と親ロ派は2日、ドネツクの空港で停戦。ルガンスク州でも5日から完全に停戦。OSCEとともに実務協議。「ミンスク合意」に基づき、9~10日には双方が重火器や戦車などを引き離す。
★14,11,28
最高会議は27日、連立内閣の発足とヤツェニュク首相の続投を正式に決めた。来週中に組閣。
〇「ポロシェンコ連合」のグロイスマン副首相を国会議長に選出。「国民戦線」は首相に加え、内相ポストを獲得。
★14、12、31 AFP
中銀総裁Gontareva,2014年GDP7、5%縮小。インフレは11月末で21%。

★14、12、31
右翼、ならず者団体は軍、内務省軍に編入されているが、最近独自の動きを強め(12月15日にはコロモイスキーが東ウクライナへの人道Convoyを止めたし、企業を占拠したり、利権を害した政府の役人を拉致したり、23日にはAzov旅団がマリウポリの権限掌握を勝手に宣言したり)政府の心配の種。しかしポロシェンコもヤツェニュクもなにもできない。内務省Avakovはヤツェニュクの連立相手だが、右翼を甘やかし、Azov旅団長をキエフの警察長官に。

・Azov旅団:白人優越主義。専制的。
Dnepr-1は財閥の傭兵。
★14、12、26 Forbes.com
ウクライナ議会、23日NATO加盟を禁じ、「非同盟」を義務つけた法律を無効とする。

★14、12、18 Carnegie Moscow Balazs Jarabik
東ウクライナは政治家、事業家、学者まで様々のThugが自分の領分を囲み、権威主義的支配をする「封建化」。

★14、12、16 James
ロシアはミンスクで、西側の無力をいいことに案を推進中。ドネツとルハンスクをウクライナの「政治圏」の中に残しつつも、ウクライナ全体を強い連邦制にほぼ解体する。ウクライナ地域のようになる。
・これは一つには、冬季の生活をどちらが支えるのかという問題。ロシアはすでに10回目の人道物資送付。
キエフにもやれとロシアは言うが、キエフは「地元権力を通じない直接のやり方があれば」
→「実はここはキエフの権力の下にあるのだよ」とロシアは言いたいのかもしれない。

★14、12、12 Business New Europe
新内閣は2日に議会で承認された。
→財務省が検討中の緊縮財政案、リークされる。国会議員を450名から150名に削減、義務教育を11年間から9年間に短縮、無料の教育、医療を定めた憲法改正、年金支給開始を現在の男62歳、女57歳から双方とも65歳にする。
年金のインフレ・インデクセーションを廃止、年金生活者の無賃乗車廃止。

★14、12、12 James
12月9日以来、ロシア側の軍事行動はめっきり減少。ラヴロフは、「戦後に入ったようなものだ」。
ウクライナ参謀部によれば、ドンバスのろし亜軍は32、000。正規軍は最大でそのうち1万。

★14、12、12  James
年次教書でプーチン、Novorossiya、ドネツ、ルガンスク人民共和国、ロシア語人口に言及せず。クリミア併合を正当化したのみ。

★14、12、10 WSJ
ドネツとルガンスク州は紛争前、GDPの16%生産。工業生産の4分の1。
→ウクライナの工業生産は10月、対前年比で16、3%下落。特に石炭は59%下落。
石炭掘削機械を作っている工場は戦火を受け、書類焼失。それでなくとも、地元で機能している銀行はなく、税関もない。従業員は4分の1に減って、工場長(民営化)のポケット・マネーで雇われている。

★14、12、9 International BusinessTime
新新聞、クレムリンでは東ウクライナ独立構想を捨て、ウクライナ内での自治強化に傾いている。独立した東ウクライナは金をせびってくるからだ。

★14、11、25 James
モスクワからロストフへの鉄道は、ウクライナ領を通る(?)。このため、ロシア領内に26キロのProkhorovka-ZhuravkaーChertkovo-Bataysk新線を作ってウクライナを迂回する計画をヤクーニン、ベルリンで発表。
それは、ウクライナとの国境を認めることを暗に示したものなのか、西側の融資を求めているのか。550億ルーブル。

★14、11、20 Www.rt.com
国連Human rights報告。
4月1日以来、東ウクライナでは少なくとも4317名死亡、9921名負傷。9月5日休戦後も900名死亡。
難民は急増し、9月には27、5万、11月には46、7万。

★14、11、19 Antiwar.com
ネオナチのAzov大隊の副司令官Vadim Troyan、キエフ警視総監に。
Patriots of Ukraineのメンバー。

★14、11、19 Johnhelmer.net
EUの個人制裁リストにあり、米国のリストにはない者として、Konstantin Malofeevなる人物あり。
Oligarchほどではないが、Marshall Capitalを率い、クリミア、ドンバスに宗教的・人道的募金。君主制を支持。
EUでは、クリミア、ドンバスの親露分子を助けるものとして悪名。

★14、11、12 TASS
東ウクライナで戦っていた義勇軍、議会選挙で議会にも進出。16名の司令官等が議員に。うち9名はヤツェニュクのPopularr Front。
おそれられている。もともと2月の政府転覆を起こした者たち。寡占資本家、腐敗に対する怒り。
軍・内務省軍に組み込むこともうまくいかず、東ウクライナで消耗させることもうまくいかず。
コロモイスキーの私兵などと連帯すると、どこにいくかわからない。

★14、11、2 Bloomberg
Mustafa Nayyem。アフガニスタン出身。家族はモスクワからキエフへ。キエフのPravada.comのスター記者。テレビにも。
昨年マイダンで活動したあと(しゃれたカフェを根城にしたリベラル)、スタンフォードでフェロー。フランシス福山、マイケル・マクフォールに鼓舞される。
帰国して、ポロシェンコの党で選挙へ。
そこで、腐敗した連中が出馬しているのをみてあきれ、Kirovogradでポロシェンコ党の候補者(一人15ドルで票を買っていた)を糾弾。しかし地元婦人たちは耳を傾けてくれないのにショック。
33歳。議会でヴォランティア、NGOの声をまとめることを考えている。ポロシェンコの党は、彼を青年世代の代表として使おうとしているが。
議員の歳費が月500ドルなので閉口している。

★14、9、18 Kyiv Post
ポロシェンコ、訪米して上下院合同会議で演説。ウクライナへ兵器を供与せよとの声、一時高くなる。


ウクライナ・クリミア
★15、1、20 Interfax
メドベジェフ、ウクライナを通してクリミアに電気を通す契約継続を承認。
ロシア価格で。
対ウクライナ経済支援にもなることを強調。

★15、1、11 NYT
アクショノフ首相は武装勢力を派遣して、諸方の資産を接収。ケルチのZaliv造船所、ヤルタ撮影所等。
従業員は、「これまでウクライナ政府は何もしてくれなかった」として、喜んでいたりする。
★14、11、3
       RFE/RL Mark Galeotti
クリミアのシンフェローポリはソ連時代から密輸の一つの拠点。現在、オデッサ(ロシア向け密輸でも)をこの点でしのぎつつある。特にアフガン麻薬の流通で。ロシアと直接のコンタクトができるから。
・クリミアでは以前から犯罪組織と警察は一体化し、ビジネスをしていた。
・今ではロシア政府から年間45億ドルの予算が流れ込み、横領等の絶好の舞台。
アフガン麻薬の3分の1はロシア経由で欧州に入るが、その途中にオデッサ、シンフェローポリが位置しているのだろう。そこからコソヴォ、モンテネグロ等にいく)。

・クリミア併合に当たってクレムリンは、現地のマフィアを存分に使った。アクショノフは1990年代Salem暴力団に属し、Goblinの異名。

・ソ連末期からシンフェローポリは密輸やリゾート絡みの横領の舞台で、シンフェローポリではBashmakiとSalemの2勢力が争っていた。その争いの中で漁夫の利をしめたのがGoblin,アクショノフである。

・彼らは地方政府のあらゆるレベルを占領し、政府を犯罪化させた。ビジネスの許認可、そして不動産がターゲットになった。

・その中でタタール人の商業利益は抑圧された。

・ロシアとの関係は一貫して強く、地元マフィアの資金はロシアでロンダリングされた。

・アクショノフは州議会議長Vladimir Konstantinovと一味。後者は暴力団と関係し、アンタッチャブルと称される。

・→併合に当たっては、GRUの指揮する「小さな緑人」(ロシアの特殊部隊、海軍歩兵)、現地の警察、暴力団に依存。

・ロシア内務省は外部のものを内務担当にしたかったが、結局地元のNekludov。
FSBの方はもっと珍妙で、シンフェロポリFSBはウクライナ系で、逃散してしまったので、バシキールでレジデントをやっていたViktro Palaginが連れてこられた。FSBは、クリミアの政治エリートとスラブ系暴力団を仲介、タタール等異分子の利権を抑圧することを誓った。

・コロモイスキーの利権接収を初め、クリミアの状況は90年代民営化の時に等しい。早いものがち。

・そしてプーチンは、クリミアでのギャンブリングを許可した。2009年に全国で禁じていたものである。これだけで年間、7、5億ドルの収入をもたらすだろう。

・→政治的コネのあるものが利権へのアクセスを得る。彼らは政府にキック・バックを払って、庇護を確かなものにする。これこそがロシア政治の要諦である。
しかし時には、ならず者たちは政府のコントロールを越えた領域にまで事業をのばす。

コメント

投稿者: 正規店人気火が続き | 2015年5月 9日 18:07

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