Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2013年12月 7日

ユーラシア情勢バロメーター(13年9月から11月)

旧ソ連諸国についても英文、露文報道から詳しいデータバンクを作っているので、時々ナマのまま掲載していくことにする。

この期間で目立ったことは、
(1)ロシアが2015年までにEUの旧ソ連版「ユーラシア経済連合」を作ろうとして焦っているのに対して、カザフスタンなどこれまでロシアに忠実につきあってきた国までが鼻白む思いを吐露するようになっている。そしてそこに、中国が「新シルク・ロード構想」的な構想を10月初の人民日報で宣明。ロシアの「ユーラシア経済連合」を飲み込んでしまう勢いだ。だが、中ロ関係は良好なままだ。

(2)西からは、EUが「東方パートナーシップ」と称してコーカサス諸国、ウクライナ、モルドヴァ、ベラルーシと、加盟の前段階として「連合協約」を結ぶよう働きかけてきたが、旧ソ連諸国をEUにからめとられたくないロシアは猛反発、様々な圧力を加えた。その結果、11月28日、リトアニアのヴィルニュスで開かれた「東方パートナーシップ」諸国首脳会議で連合協約に署名した(それも仮署名)のはモルドヴァとグルジアのみにとどまった。ウクライナは直前で決心を変えたため、野党勢力がまだキーエフで政府批判集会を続けている。
ただEU加盟問題は、1989年東欧諸国がEUに雪崩を打った時に比べると、「自由とか民主主義を求めて」という理念の面はけっこう小さい。ウクライナ、モルドヴァなども国内に様々の利権が渦巻いており、ロシアかEUかという選択も実体は、これらの利権者の間の闘争である面もある。
たとえばモルドヴァでは、EU加盟を支持している連立与党が、実際には実業家としての党首の利益を体して国営企業の民営化を狙っているとか、民営化が行われるとロシアの企業が買収してしまうとか(首都国際空港をこの手でロシア企業に買収された)、面白い現象が起きている。

(3)アフガニスタンからは2014年に米軍、NATO軍が撤退するが、アフガン政府、地方の長老たちとも、米軍には少数でも残ってもらいたい。さもなくば、タリバンが伸長してきて、自分達の身が危うくなるからだ。そこで米軍は顧問等の形で一部残留する構えなのだが、不祥事を起こした場合の裁判権を米側に保留するなどの「地位協定」にカルザイ大統領がまだ署名していない。
米軍は、アフガンに残っても、この内陸国では兵站が難しいこともあり、それほどの帝国主義的野心はないはずだ。

(4)キルギスのマナス空港からも米軍は2014年7月以降引き上げるかまえになっている。
兵站はルーマニアの基地が代わって務めることになっているが、輸送機の航続距離、カブール空港の滑走路等との関係で問題はないのだろうか?


旧ソ連(NIS)全体
★13、11、19 James
アゼルバイジャン、ベラルーシは、今回EUと連合協約を結ぼうとしていない。アルメニアも。

★13、11、19
アリーエフ、17日ウクライナ訪問。再選後、2つ目の外遊で、ロシアにいくと思われていた。
・ウクライナのEU連合協約署名の有無は、アゼルにとっては死活の問題ではない。しかしウクライナの真意を知っておく必要がある。

・ウクライナはロシアの圧力に対抗するため、アゼルからのガス輸入で文書署名を望んでいたようだが、文書は署名されず。
その代わりか、キエフではGUAM+トルコのアイデアが語られるようになっている。グルジア大統領選が終わったことも、話し合いを必要とした。
・GUAM強化ができれば、EU連合条約当面できなくても、しのげるだろう。
ウクライナは来年NIS議長国。

・ウクライナはアゼルバイジャンのガス輸入を策するが、中継国トルコの関係がうまくいっていない。ウクライナの提示する条件が悪い。たとえば黒海沿岸にLNGターミナルを作るのに、トルコ企業に高すぎる参加条件をつけたり、トルコ領内パイプライン建設に資本参加してウクライナへの支線を作らせようとし、トルコの反発を受けたり。
そしてもともと、シャフ・デニスのガスは欧州向けで手いっぱい。

・ウクライナのアザロフ首相は、9月中旬アゼルを訪問し、「2014年から年間20億立米輸入を始める。2015年には50億」と言ったが、これは政治的発言にすぎない。パイプラインもガスもない。

★13、10、25 
NIS首脳会議。ミンスクで。バウムゲルトネル釈放の話、不透明で終わる。
前夜、ウクライナ・ロシア首脳会談中止。
・プーチンは会議で、NISの成長率が2012年の3、4%から1、8%に落ちると報告。
・2015年は、戦勝70周年。華々しく祝う。
・ルカシェンコはグルジアに戻るよう提案するが、ロシアの反応は不明。

★◇13、10、29
ベラルーシ、"Zvyazda"
24ー25日ミンスクでユーラシア最高経済評議会首脳会議(ユーラシア経済共同体の最高機関のようだ)。1日目は関税同盟の3カ国のみ。2日目はアルメニア、タジク、ウクライナの大統領、キルギスの第1副首相)
2日目にはNIS首脳会議が開かれたとの報道もある。
キルギスのアタムバエフ欠席。
ケンケンガクガク。
ロシアが関税同盟も完成せず、次から次へと新しい組織を作ることに批判。
ルカシェンコは、ロシアが外国に現地部品使用を求めるために、ベラルーシの部品産業が被害を受けていること、ナザルは、関税同盟といいながらカザフの酒類がもう3年もロシアに輸出できていないこと、ロシアのWTO加盟が被害を与えていること等を言う。
→ナザルバエフは「(そんなことなら)トルコを関税同盟に入れ、インドを自由貿易地帯に入れろ。そしてユーラシア経済共同体は解散。これを残しておくと、関税同盟の利益だけ取り、義務を果たさない国が出てくる」と言う。プーチンは直ちに、ユーラシア経済共同体解散に反対。
アルメニア、キルギスに関税同盟に入るための行程表を作っても、彼らは実行できないだろう、との声。
「今いる加盟国の間での問題をまず片づけよう。拡張はそれからだ」
キルギスとタジキスタンにはオブザーバーの地位しか与えないというアイデアも出る。
・ユーラシア連合については、その政治面、通貨について合意なし。
(ユーラシア連合結成条約が準備されており、ロシアは署名を急いでいる。内容も決まっていないとして、種々の不平が噴出している)
・他方、いくつかの文書が採択され、その中にはアルメニアの関税同盟加入、ユーラシア連合に入る意志表明がある。

★◇13、10、25 
ルカシェンコ、「関税同盟と言っても、例外措置や制限がどんどん増えている」
「ユーラシア連合は国家間組織ではなく、共同決定機関である」
ナザル、「ユーラシア連合条約を早く結ぼうと言ってくる者がいるが、順を追ってやろうではないか。関税もエネルギー資源の問題も片づいていない。どうして急ぐのか? 金融問題について委員会の権限を拡大すると言うが、なにをどうしようというのか我々には知らされていない!」
「シリアが関税同盟に入りたがっていると聞く。最初はおぞましいと思ったが、いいではないか。兵器を無関税で輸出し、ロバとラクダを無関税で輸入する(非常に感情的)」
マイクロフォンが入っていないことをめぐるルカシェンコとのやりとり。建物は会議に合わせて急ごしらえ。ルカの官邸になる。

★13、10、25 TASS
ユーラシア連合条約は交渉中。シュヴァーロフ、現状を説明。
たとえばサーヴィス自由化などは数年の経過措置が必要になるだろう。カザフはサーヴィスはロシアが強い分野だとして、2015年からの自由化に抵抗。銀行、保険等。
・そして「事務局長職はもうけられないだろう。恒常的代表から成る委員会も設けられないだろう。組織を重くしないという合意」

★13、10、24 Tengrinews.
ミンスクでのユーラシア経済評議会首脳会議で、「(ユーラシア連合については)、ソ連の復活とかロシア主導とかいわれないよう、トルコを入れよう。エアドアンが来訪した時、トルコを関税同盟に入れるよう要請してきた」(シリアも入れるよう提案したとの報道あり)
プーチンは(ナザルに賛意を示した上で)、「シン首相が来訪した時、関税同盟と自由貿易協定を結びたいと言ってきた」
インドは、インド・ロシアの自由貿易協定締結にカザフスタンが反対していると見ている。
(しかしそれにしても、めちゃくちゃだ。トルコ・旧ソ連・インド・シリア連合形成の印象。経済より政治)

★13、10、24 Interfax
MinskでSupreme Eurasian Economic Council(フリスチェンコの)開かれ、プーチン、「ユーラシア経済連合条約」を結び、電力、運輸、電話網を結合するメリットを説く。

★13、10、25 N.G.
24日ミンスクでユーラシア経済評議会首脳会議、25日CIS首脳会議。
キルギスのアタムバエフ、ドタキャン。第1副首相を代理に派遣(首相でさえない)。
ベラルーシがバキエフをよこさないこと、ロシアが関税同盟に入れといいながら、キルギス出稼ぎ者を拘束し、送還したことへの抗議?

★13、9、26
ユーラシア経済委員会は首相レベルの定期会合を行っている。9月、アスタナで。ウクライナ首相もオブザーバーとして出席。

★13、9、11 James
サルクシャンは、「関税同盟に入れば、アルメニアとカラバフの間に税関は設けられない」との条件をロシアに示されたらしい。EUとの連合協約では、両者の間に国境がしかれることになっている。
・それでも、アルメニアとロシアは接していないので、関税同盟の実施は難しい問題。
グルジアを通る鉄道はもう20年、動いておらず、アプハジアでの大きな修理を必要とする。
グルジア軍事道路を使えるが、輸送力限られている。
・他方、アルメニアとグルジアはFTAを結んでいる。アルメニアが関税同盟に、グルジアがEUと連合すると、FTAの条件は変更が必要となる。
・サルグシャン・プーチン会談文書で、「関税同盟加盟をwishしている」という文言に注目する向きもある。意図表明にすぎない?
しかし多くの箇所で、「決定」という言葉が使われている。

★13、9、11 James
アルメニアではロシア嫌いもある。ロシア好きは40ー55%の間を浮動。EUは離れて2位。次がさらに離れて米国。
関税同盟を国民投票にかけると、通るだろう。
・サルクシャン訪ロの翌日、ロシア政府とユーラシア開発銀行は、アルメニアの南北鉄道のために(2017年完成予定)資金を約束(プーチンは4、5億ドルと言っている)、ガス価格を270ドルから180ドルに割り引き、EECの危機救済基金から1億ドル融資(これまで5億供与ずみ)。
・150万以上のアルメニア人がロシアに住んでおり、ロシアへの送金は世界中からの送金中85%を占める。

★13、9、10 M.T. Anders
関税同盟は友好国を敵にしてしまう。ロシアにも多大のコストがかかる。
ベラルーシはGDPの15ー18%をロシアからの「補助金」に依存。この3年で約200億ドルの融資。
・カザフは関税同盟に入って、関税が2倍にもなり(たぶん車のこと)、カザフ国民はロシア車に乗らざるを得ない。
関税同盟に入ったことで、WTO加盟はほぼ不可能になった(?)
・アルメニアはEUと7月に自由貿易協定を合意していたが、今はあきらめざるを得ない。
・ウクライナはEUと11年11月にFTAで合意し、その後政治面でのAssociation Agreementも締結している。双方とも11月のヴルニュス会議で署名の予定。
・ロシアが脅すのが逆効果となって、議会は(EUの求める)改革法案パッケージを採択。今やティモシェンコ釈放のみが懸案。

★13年9月
アルメニアがEUと準備していた連合協約の第1段階は査証免除だった。
他の国のもそうだろう。
これは大きな特権。

★13、6、7 James
ロシアのWTO加盟で西側製品流入し、域内貿易減少。
関税同盟諸国間の貿易は15%低下し、ベラルーシ・ロシア間の貿易は30%低下した。
ベラルーシのミャスニコヴィチ首相によれば、この5年でMAZ(ミンスク自動車工場)やKAMAZのトラックのシェア(関税同盟諸国)は50%から35%に落ちた。

★13、5、8 Foreign Policy
4月、ゲラシモフ参謀総長、Special Operation Command創設を発表。米国のSOCOMに相当。
国外でのみ投入される。旅団。
●セルジュコフは拒否していた。
●世界的傾向。
●シリア、アフガニスタン。CSTOの早期即応部隊がうまくいっていないこともあり。
●バルト諸国は気味悪がっている。
●指導者交代を控えるウズベキスタン、カザフスタンにも意味がある。

★13,3,30
共通通貨目指すロシア。2月、カザフスタン、ベラルーシ、キルギス、タジキスタンの金融機関を対象に、モスクワ証取での為替取引を開放した。優良企業の誘致も。2月末、海外企業のIPOやCPの発行について基準を緩和。

★(イラン・外交)13、3、13
シンポでイラン外相、「イランはユーラシア連合のもう一方の極になる用意がある」

★13年1月(12、3、28 CA)
ロシア、2011、10、18 ピーテルで署名されたNIS自由貿易地帯条約を批准。1994年に署名されたが、ロシア等数カ国が批准していなかった。
今回で批准したのはアルメニア、ベラルーシ、カザフ、キルギス、モルドヴァ、タジク、ウクライナ。合計8国。(アゼル、ウズベク、トルクメン、グルジアがない)
規定はWTOに準じている。
例外品目をのぞき、域内では輸出入に関税かからなくなる。
○プーチン、2011年上半期、NIS内貿易は48%増えて1340億ドルを超えた。

★◇12,9,14
EBRDと「ユーラシア・モニター」調査。
各国(グルジア除き)国民、ロシアとの政治的統合を支持、しかし経済ではEU,米国、日本、中国、トルコ等様々のパートナー。

CSTO
★13、9、23
ソチでCSTO首脳会議。カザフスタンだけ、首相が参加。
今年の議長国はロシア。


(アフガニスタン)
★◇13、11、19 rus.azattyq.org
AP、議会筋。地位協定大筋合意。数は不明だが残存米軍、軍属への裁判権は米国。
他方、米軍は夜襲は行わず、市民の家にも入らない。

★13、10、28? ?
大統領選候補
Qayum Karzai:カルザイ家は外国人の人形とみられている。
→アブダラ・アブダラ外相(2009年選挙で次点)。アフガニスタン・イスラム党のモハメド・ハンの支持を得ている。後者は、外国軍の駐在に反対。
・Abdul Rasul Sayyaf。米国は、彼がビン・ラディンをアフガンに呼んだとみている。イスマイル・ハンの支持を得ている。

★13、10、28 赤星通信
米軍はマナス撤退を表明。ルーマニアのコゲルニチャル空軍基地をトランジット・センターとする。常時1700名駐留の計画。

★◇13、10、14 N.G. Skosyrev
ケリーがやってきて、米軍完全撤退の可能性はほぼ消えた。撤退の主要点についての合意はできた。訴追免除についてロイヤ・ジェルガが同意すれば。
しかしこの点について、アフガンは分裂している。プシュトンの間では反対が強く、北部は揺れている。従って、結論が出ない可能性もある。世論調査では、42%が米軍残留を支持している。
・1万名の米軍が残れば特殊部隊、Droneも残るだろう。
・中国を監視するためにも、アフガニスタンは必要だ。
・カルザイは、NATOと同様の安保約束を米国がくれるよう要求。米国は拒否。
・下記Mekhsudはダブル・スパイで、アフガン諜報部にタリバンの情報を売っていたのだ。しかし、9、11事件にも関与していたとして、CIAが捕捉した。

★◇13、10、14
ケリー、突然やってきて2日間滞在。カルザイと交渉。
撤退後、米軍を残すかどうかについては、訴追を免除することで合意ができず。カルザイは議会、ロイヤ・ジェルガと協議すると言っている。このため、撤退計画もまとまらない。2014年には撤退を開始しなければならないので、法的問題は10月末までに片づけておきたい。
・アフガン政府は捕虜釈放のため、タリバンの一味、「Tekhrik-i Taliban」指導者Latif Mekhsudと話し合っていたのだが、それをCIAに利用され、話し合い直後にMekhsudを逮捕された。→しこり。

★13、10、7 James
9月16~17日、イスラマバードでキルギス、タジク、パキスタン、アフガン役人がCASAー1000(1000メガワットをパキスタン、300メガワットをアフガンに引く話)推進について話し合い。2017年には開始したい。
キルギス内部ではDataka-Kemin送電線ができれば、中国、カザフに輸出した方が確かで得という議論あり。

★13、9、27 産経
カルザイ、訪中。習近平とも会談。
中国、2億元無償援助を発表。

★13、9、12
カンダハル、Zabulyaの長老達、大統領選を2018年に延ばすよう請願。

★13、8、27 
カルザイ、パキスタンを訪問。タリバンとの仲介をシャリフに要請。同時に、アフガン・タリバンNo.2と目されるBaradar師を釈放するよう求める。


中央アジア
★13、10、4
カザフ電力、「現在、ロシアとの統一電力網、中央アジア統一電力網の双方で生きているが、中央アジアのものについては、ウズベクでの需要の揺れが大きく、カザフでの停電につながることが多い。ウズベクとは分離し、ロシアとの電力網でだけ生きていきたい」とする案を政府に提出。

★13、10、2 Krygyztoday
(米国・外交)国務省は「大中央アジア」案を議会に送った(うそだろう)。
3つのシナリオを想定。1つは中国が席巻。2つは西側がロシアを助けて中国を抑える、しかし西側は同時に中ロを競り合わせようとともする、3つはタリバンを中心にイスラムが席巻する。
アタムバエフは中国寄りになったので、除かれるだろう。
(言いたいのは最後のことで、残りはフィクションだろう)

★13、10、1
ルカが3ー4日、カザフスタンを公式訪問の予定。
この両国は、関税同盟をキルギス、アルメニアに拡大することに反対で、声を上げるだろう。
(反対する理由不明。たぶん、ユーラシア連合結成交渉における交渉の種として反対しているのだろう)

★13、10、23 James
ウズベク・トルクメニスタン関係
9月末、ブハラでウズベク・トルクメン国境画定委員会久しぶりに開かれる。
国境画定条約は2000年に結ばれ、2004年に細部合意。ウズベク12地区の住民が、トルクメン訪問簡素化。
・トルクメン人口の9%がウズベク人。ウズベクには15万のトルクメン人。
→家族の相互訪問必要。
・02年11月ニヤゾフ暗殺未遂事件以来、両国関係は冷却していたが、04年カリモフとニヤゾフはブハラで会って友好関係回復。
ベルディになってから、首脳訪問頻繁。
07年10月、カリモフはトルクメンを公式訪問、ベルディが08年3月にウズベク訪問、また09年2月にベルディがウズベク訪問、12年10月にカリモフがトルクメン訪問。

★13、10、22 James
CASAー1000は電力をパキスタンに供給するアイデア。
最近はロシアもかんでいて、9月には代表団がパキスタンを訪問。キルギスで(ロシアが建設するダムから)、5000MWを供給する提案。CASA-1000では1000MWが予定されていた。5000KWというのは、パキスタンが現在不足している分にぴったり。
・他方、世銀は9月、ログンのFS提出。
第1次提出。
10月中旬にアフガン、カザフ、キルギス、タジク、トルクメン、ウズベクに説明会を行う予定。これまで3回すみ。
FSでは事実を淡々と。

★13,10,22 日経
2000年ごろから縫製業が勃興、ビシケクとその周辺だけで約700社。カギはビシケク郊外、中央アジア最大のドルドイ市場。中韓やトルコ、東南アジアから陸路で流入した日用品や建材などあらゆる製品。ここで材料を調達。
〇ナザルバエフ・カザフ大統領は今年1月「新シルクロード」の実現に向けた総合計画の策定を政府に指示。「中継貿易を20年までに倍増の年5000万トンにする」目標。国営鉄道によると、中国と欧州の間の輸送量は10年の1億1700万トンから20年に1億7000万トンに増える。中国有数の貿易港、連雲港に埠頭を設ける計画にも着手。ロシアのシベリア鉄道より約2千km短く、輸送時間も5日間以上短くできる。採算性、スエズ運河経由の海運と比べ輸送時間は4分の1だが、費用は2倍以上。

★13、10、18
朴大統領、シンポで、「シルクロード急行」構想を提案。韓国から北朝鮮を通り、中国、ロシア、欧州を結びつける。運輸だけでなく、ユーラシアを「創造の大陸」とする。

★13、10、14 Valdai
米国CNAのDmitry Gorenburg、「中央アジアに米国は切実な利害を持たない。中国、ロシアとこの地域で競争することはない。アフガン撤退後は徐々に手を引くだろう。これは孤立主義ではない」と主張。
「シンポの場でこう発言したら、あまり評判よくなかったので、書いておく」

★◇13、10、14 N.G.
12日(?)人民日報に二つの記事。
"What differences exist in the strategies of China, America and Russia in Central Asia","Silk Road Economic Belt-Whatcompetitive advantages China possesses in Central Asia"
中国・中央アジア・カフカス・欧州を包含する中国の「シルク・ロード構想」を宣伝。
「ユーラシア連合」はソ連を集めたものだ、中国の構想はロシアの利益も害さず、米国の新シルク・ロード構想も包含する、と言う。
N.G.は、「ロシアは経済力がない。予算も緊縮だ。シベリア鉄道の輸送力は劣る。中国構想の副次的な地位に甘んずるしかない」というロシア人専門家発言を掲載。
・さらに「SCOとEUの協力」、「SCOのオブザーバー国も含める」として、ユーラシア統合の勢い。
・「ユーラシア連合は、中国構想の10ー15分の1の人口、10ー15分の1の市場だ」と言う。
・ウズベク等と戦略パートナーシップ関係にあり、ウズベクには110億ドルの協力合意を結んだと言う。
・中国は地域覇権を求めない、他の大国(小国ならいいようだ)の内政に干渉しない、ロシアの利益を害さない。

★13、10、7
パキスタン軍関係者の中央アジア訪問増加。首脳たちとアフガニスタンの安定問題を話し合う。
カヤニ参謀長、8月末タジクを訪問。ラフモンとも会談。
・9月中旬にはパキスタン首相の安保・外交補佐官S.Azizがキルギスを訪問。SCO首脳会議でトルクメンを除く中央アジア各国首脳とも話し合う。
・その後カヤニはカザフスタンを訪問。
・カザフスタンはアフガンへの関与を増やしている。2010年には5000万ドルを約束して留学生を招待したり、今年春には国防相がアフガンを訪問、カルザイとも会談。

★13、10、7 James
9月16~17日、イスラマバードでキルギス、タジク、パキスタン、アフガン役人がCASAー1000(1000メガワットをパキスタン、300メガワットをアフガンに引く話)推進について話し合い。2017年には開始したい。
キルギス内部ではDataka-Kemin送電線ができれば、中国、カザフに輸出した方が確かで得という議論あり。

★13、9、22
米国、グリーン・カード・ロッテリー、中止の方向。秋には。
中央アジアはアフリカに次ぐ人数をもってきた。

★13、9、18 Carnegie,Olcott
中国は中央アジアでDominateしつつある。ロシアと違って制限的貿易政策を押しつけない。米国と違って改革を強要しない。
(要するに、金しかないということ)
・中国は二国間でものごとを進め、ロシアに抵抗させない。そのかわりSCOではシリアを前面に出すことに抵抗せず、ロシアに花を持たせる。
・米国にとっては、アフガニスタン撤退後の中央アジアが、中国の援助で安定していることに異存はない。
・ナザルバエフ大学で、Silk RoadEconomic Belt創設を提唱。
ロシアの関税同盟を無効にする。
WTOの枠内で、貨物移動、通貨交換性をはかるというもの。
(言葉だけ)
・ナザルバエフ大学では、2014年夏200名の教師と学生を招待。
これから10年、SCOの学生3万名に中国政府奨学金。
コウし学院の教師・学生1万名に、研修。
・中国は中央アジア諸国すべての貿易相手No.1になりつつある。
ウズベクではNo.2だが、運輸面での投資額はNo.1。
2013年上半期には、貿易が60%増加。
・米国大統領は、人権抑圧政権をRewardするのをおそれて(議会の批判)、訪問していない。
中国は1994年にLi Peng首相、1996年には江沢民、胡錦涛も。胡錦涛は2009年、ヴェルディとガス管をオープン。
・今回、習近平はGalkynyshガス田オープン。CNPCが開発したが、欧米では中国が独力でできると思っていなかった。
・このガスはキルギスも通り、キルギスはウズベクの高いガスへの依存度を減らせる。
・カザフでは、CNPCがカシャガンの8、33%を購入することを確認。そして南西部と南東部を結ぶガス管(Beineu-Bozoi)開通式。
これは、2015年には中国へも供与開始。

★13、9、16
中国の対中央アジア外交は経済だけではない。戦略的によく練れている。研究機関もある。メンタリティーも似たところがある。

★13,9,13 日経
習近平は3日から13日まで4カ国を歴訪。
〇トルクメニスタンでは、パイプラインの増設で合意、現在2本、3本目も建設中。4本目のガス管を敷設。
〇キルギスではインフラ整備に約30億ドル、基本合意。南北を結ぶ幹線道路やビシケクの熱供給発電所の改修。マナス国際空港を再建する計画への参加も検討。
〇ウズベキスタンでは、資源エネルギー分野への投資やインフラ整備での協力を提案。自由貿易地域の創設に向けた交渉を早く始め、「2017年までに貿易額を50億ドルに」

★13、9、13
パキスタンは2月、Chinese Overseas Port Holdingsにグワダル運営をゆだねたが、8月にはイスラマバドで中国・パキスタン経済回廊事務局を立ち上げた。
新彊までの石油管、ハイウェー、鉄道建設には180億ドルかかると見積もられている。
★13,9,8
習近平はカザフスタンで演説し「シルクロード経済ベルト」。太平洋からバルト海に至る基幹道路の整備や、人民元と各国通貨の直接取引の拡大。
★13、8、27
カザフは、ジャムブール州のBystrotok運河を改修、キルギス領を通らないようにする。
秋に着工、春には完成予定。
昨年、キルギスが約束を守らず(実際には7月、国境線の見直しを求めて水を止めた)、カザフ農民が被害を受けた。
2030年までに18億ドルで、5の貯水池、3248キロの灌漑路改修。

ウズベキスタン
★13、10、19 Ferghana
ミルジヨエフ首相が「2、3年先には綿花収穫の80%以上は機械で」と発言したとして批判。
現場を取材、ロシア・モデルのベラルーシ・エンジンをつけたトラクターがタシケント工場で組み立てられている。
しかし使い者にならない。MTSは銀行から融資を受けて発注しているが、前回もそれで倒産し、改名している。
それにトラクターは運転手の人件費、燃料費がかさむ。

★13、10、16
Uzmetronomによると11日、大統領警護局長Akhat Nasyrov更迭。後任はSNB次長Ravshanbek Shamshiev。
★13、10、14
国外に逃げていたフェルガナのアブドラエフ、その後帰国していたのが、横領で拘留。
タシケントの独房。
大統領夫人の妹の息子。フェルガナの精油所、紡績等を差配といわれる。
★13、10、5
ナヴォイ劇場改修めぐり横領の話。フェルガナの「犯罪者」Mirzaev Bakhtierとその建設企業Rezina Oprima。

★13、9、17 James
Birdamlikのリーダー、Bahordir ChorniyevはVelvet Revolutionを予言したが、政治学者のMaryam Ibragimovaはもっと極端。
SNBと軍が組んで軍事独裁か、混乱と内戦か。

★13、9、16
習近平、来訪してカリモフにお世辞たらたら。2017年までに貿易額を500億ドルに、とか中国からの鉄道・ハイウェーを作るとか、工業団地を作るとかの「5つの提案」。

★13、9、11
9日習近平来訪。
ガス・パイプラインNo.4を作る合意。年間300億立米。
ウズベク再建・開発基金(何だこれは?)と中国開発銀行の間で、116億ドルにのぼる投資案件承認。中国からの直接投資を想定。
・友好協力条約、戦略的パートナーシップの一層の発展・深化についての宣言署名。
・サマルカンドに公私学院設立。
・2011、2012年のカリモフ訪中の結果、中国の優遇融資4億ドルで7の案件進展中。化学、電力、農業、水利、運輸。
・中国融資案件、これまでで45億ドルに。
・貿易は2012年34億ドル。
・ウズベクでは中国資本参加の企業は455、うち70は100%中国資本。
中国企業71社の事務所。

★13、9、3
反政府派には諸勢力あり。無知な地方青年層に呼びかけてハリファットを実現しようとしているのがムハマド・サリフ。
無力なインテリたち。
・そして最近台頭したBakhodir Choriev(米国在住。Birdamlik党を率いる)は、最初穏健を装っていたが、次第にナショナリズムで青年を動員しようとしている。ロシア語弾圧等。そして、色つき革命の手法。
黒に対抗する正義の色として白を提唱、9月1日ー10日、白い衣装を着る運動を進める。

★13、8、26 Ferghana
グリナーラ、インタビューで出稼ぎを怠け者とは呼ばず、「彼らだって、条件があれば、家族のいるところで働きたいのだ」と言う。
そして、ウズベクの青年たちの体格が落ちていることを率直に認める。農村部では、兵士にも不適格。
・International Crisis Groupがツウィッターでグリナーラにインタビュー。
「司法が働いていないから、私企業がうまくいかない。中小企業を支援する布告がでたが、効果があるとは思わない」
(青年層、企業家層の支持をねらった発言)


カザフスタン
★13、11、18 James
11日、エカテリンブルクで恒例のカザフ・ロシア地域首脳会議。プーチン、ナザル、新しい友好協力条約に署名。
3000名以上の官民合同会議。
工業面での協力推進。
・セーチンとカズムナイガスの間で、ロシアが中国への石油輸出を3倍にして、100万バレル・日にするためにはカザフの石油管使用を使うことで合意。
・両国は、国境地帯のImashevskoyeガス田を共同開発に合意。
・両首脳は会見で、どちらが輸出が増えているか等で、数字の食い違いを露呈。

★13、11、17 CA
カシャガン、9月11日には操業開始したが、ガス漏れ等事故が相次ぎ、現在生産停止中。12月中には再開予定。

★13、10、25
ナザル、「なんでこんなにちょくちょく、俺は病気だということにされるんだ?!」と切れる。

★13、10、1
ナザル、マルチェンコの中銀総裁辞任(家庭の事情で)を承認。功績に感謝表明。
後任は経済・予算計画大臣から副首相として関税同盟、ユーラシア連合結成交渉を担当してきたKairat Kelimbetov。
45歳。MGU、ジョージタウン卒。

★13、10、25 TASS
シュヴァーロフ、ミンスクで。
「カザフスタンのWTO加盟交渉が行われている。しかし西側はカザフがロシアと関税同盟結んでいることに目を付けた。カザフにWTO加盟を認めてやるから、ロシアがWTO加盟の際西側に譲らなかった航空機、自動車、農業機械等で優遇待遇を与えろ、というのである。カザフを通じてロシアに有利な条件で入ろうとしている。
つまり、カザフはWTO加盟交渉でロシアのためににっちもさっちもいかなくなっている。人質に取られたのである」

★13、10、18
トカーエフ、国連次長から上院議長に返り咲き。継承順位1番。
→あれこれ推測。
「継承工程」始まったとの見方も。

★13、10、3 James
(ロシア・軍)プロトン・ロケット、9月30日にバイコヌールから無事打ち上げ。以前からの契約に基づく。
24ー25日、メドベジェフ首相がやってきたので、この時話し合ったのかもしれない。

★13年10月
トカーエフが外国から帰ってきたことは、別に後継者としてではないとの説。
マルチェンコが中銀総裁を辞めたが、後任のケリンベトフは前者の不正を暴こうとしているとの噂。

★13、9、25
カラガンダでアパートの一室で早朝、強力な爆発。多分ガス。

★13、9、24
ロシア、カザフ政府に、9月30日にはプロトンをまた発射すると通報。衛星Astra2E搭載。まだ6月の事故原因調査も終わっていないのに。

★13、9、17 James
習近平来訪で、包括的戦略的協力推進についての宣言に署名。
・中国はカザフ第4の製油所建設に援助。こうして石油製品における対ロ依存を減らそうとしている。
・新しいガス管では60億立米の対中輸出を想定。
・2012年、両国間貿易は12、5%増加して240億ドルに。
・300億ドル相当の22案件契約。
エネルギー、農業、運輸、教育、宇宙。
・こうしてエリートは中国に引き込まれていくが、大衆は違う。2013年8月には、中国人のツア・トリップへのビザ緩和の動きに抗議。中国人に農地を貸そうとする地方当局は抗議に会っている。

★13、9、5
ナザルバエフはG20に現れ、国連事務総長と会談。

★13、9、5
昨年オデッサのアパートで、プーチン車列爆破の爆弾を作っていたカザフ人、爆弾が破裂して逮捕。裁判中。
カザフのウラリスク出身。ウマーロフ一派と目される。つまりカザフにまでウマーロフの影響力及んでいる。

★13、8、24
9月から、小学校から英語教育。
ナザルバエフに従い、「3言語教育」を実行。


キルギス
★◇13、11、15 
キルギス政府、米大使に口上書、手交。
「2014年7月14日でマナス空港に米軍人を配置する協定効力は切れる」。
→米国は、その後はルーマニアのミハイル・Kogelnichan基地使用の予定。

★13、10、25 N.G.
24日ミンスクでユーラシア経済評議会首脳会議、25日CIS首脳会議。
キルギスのアタムバエフ、ドタキャン。第1副首相を代理に派遣(首相でさえない)。
ベラルーシがバキエフをよこさないこと、ロシアが関税同盟に入れといいながら、キルギス出稼ぎ者を拘束し、送還したことへの抗議?

★13、10、10 IA Regnum
マナス、2014、7、11には米軍の契約切れるが、その後施設はトルコ社にゆだねられ、トルコ社が米軍、NATO軍にリースする形が検討されている。
同時に、米国は200名を大使館の外交官に登録がえし、マナスに運び込んだ電波諜報施設の運営をさせる構え。
大使館の隣りに、地下30米まで沈んだ防空壕のような建物を建設中。

★13、9、20
アタム、昨年12月に続いてまたブリュッセルへ。
バロッソ委員長と会って、民主化のために3000万ユーロ、法治国家のために1350万ユーロを得る。
・地元では人権活動家アジムジャン・アスカロフを終身刑から釈放するよう要求する運動あり。
・またロシアと同じ「外国エージェント」法が上程されている。しかしNPOの力はキルギスでは大きく、出身の議員も多い。アタムはブリュッセルで、「この法案は通らないだろう。通っても拒否する」
・ラスムッセンとも会って、2014年7月11日をもってマナスの米軍をたたむことを再度通告。

★13、9、16
イスラム過激派、勢力伸張。しかし政府は気がつかないふりで、むしろ助けている。
Tabligi ZhamaatとかDavatistとかTabligovetsとか。

★13、9、11
キルギス政府、カナダ企業とクムトールのため50:50の合弁企業を作ることで合意。

★13、9、11
オシュでは内務省長のOmurzakovがマフィア、麻薬と結びついて勢力を伸ばしている。いつかムイルザクマトフと衝突するだろう。

★13、9、4
暴力団がイスラムに結びついたり、マスコミを買収して売名したり。
(暴力団がイスラム教会と結びつくのは危険だ。イスラム教会が麻薬取引などで、資金を得る)

★13年9月
マクシム・バキーエフ(ロンドン在住)、ベレゾフスキーの娘(限定管財人)に300万ドルを請求して訴訟。

★13、8、21
いくつかのナショナリスト団体、1916年の反ロ暴動抑圧をキルギス人へのジェノサイドと認め、補償金を払わせるよう、政府に要請。


タジキスタン
★◇13、11、7
ラフモン、暫定数字で83、6%を第1次投票で獲得。当選。

★13、10、29
26日、ヴォロネシのTernovka駅でタジクからの列車、襲撃を受ける。乗客負傷。
タジク政府、ロシアに抗議。損害補償を求める構え。

★13、10、30
10月29日、ロシアと勤労ビザ、3年間に延長合意。(今まで何年か言及なし)
11月6日の大統領選を念頭に置いた、ロシアからのプレゼント。タジキスタン、特別待遇(?)。
特にBiryulevo事件の直後だけに。

★13、10、17 
約5万人のロシア人。半分は年金または失業者。軍でも少ない。アルミ工場からも追い出されつつある。

★13、9、26
ソチでCSTO首脳会議が最近あり、ラフモンは2014年対策として国境警備強化の支援を要請。初めて「CSTOとして」支援が行われることになった(プーチン向けにリストが渡された)。しかし、ロシアの国境警備兵が再帰する話はない。
1400キロの国境を16000名の国境警備兵で守っている。国境の多くは高山地帯を通っているが、ヘリコプター2機しかない。
無人偵察機がほしい。暗視装置も。

★13、9、21
経済改革党、経済研究所長のOlimdzhon Boboevを大統領候補に。これまで5の政党が候補を推戴。

★13、9、20
キルギスからトリニトロンを持ち込んで捕まったキルギス人、2名あり。新しい輸出品目。他方、ドシャンベではテロを未然に防いだと内務省発表あり。2件の関係は不明。

★13、9、18
ロシア、新任大使Irog Frolov赴任。
64歳。アフリカ勤務多い。しかし中国語もできる。本省ではCIS担当次長も。
直近はCSTOでロシア代表。

★13、9、18
戦略研究所副所長Safarov,一部勢力にタジクとアフガン北部を統合して大バダフシャン国を作るもくろみがあると述べる。ハリファット。
同様の計画はフェルガナにもある。
いかなる勢力かは言わなかったが、「ロシアや中国がタジキスタンを守ってくれるだろう。しかしいくつかの国がこうした計画を作っている」と言う。イラン、パキスタンの類だろうか。

★13、9、17
野党は統一候補としてリベラル系の女性Bobonazarovaを推戴。イスラム復興党も支持して、皆驚く。OSCE、ソロス財団、NGO勤務等。野党の一部には躊躇も。
それに正式登録には10月7日までに21万の署名が必要。

★13、9、9
(シリア)6月中旬の作戦で、1500名の戦士を拘束したが、うち12名はタジキスタン人だった。うち7名は内戦時代の司令官。

★13、9、6
ナルイシキン来訪、9月はじめの予定が10月に延期。
→観測は、10月に議会が地位協定を批准し、与党大会でラフモンを大統領候補に選定、そこにナルイシキンが臨席、というシナリオ。

★13、9、6
ラフモン、娘婿の財務第一次官ヌラリエフに叙勲。同僚も。
長女Ozodaの婿。彼女は外務次官。

★13、8、30
議会、大統領選を11月6日に定める。
現職任期終了の2ヶ月前にはやらないといけない。


トルクメニスタン
★13、10、29
西部を中心に水、暖房の供給がほとんど止まっているとの報道。水はこれまでも不足。
それなのに大統領は立派なホテルや噴水ばかり建てているとの不満。

★13、10、30
この7~8年、マスゲームへの学生、公務員の動員頻繁で、週末のほとんどがつぶれていることへの不満大。

★◇13、10、22
ベルディムハメドフ、最近高血圧で常に医者必要。
落馬して3時間後に現れはしたが、その後3日間入院していた。
上層部では、もしものことがあった場合として、Akdzha Nurberdyeva国会議長の名がささやかれている。
他に有力なのはRashid Mamedov外相。
前者は1957年生まれ。2007年以来、議長。

★◇13、10、8
食品、日用品の価格上昇大きい。
月120リットルは無料だった(?)ガソリンは30%削減。
→4月にアハル州警察署前で500名の運転手が抗議。
・現金が恒常的に足りない。銀行に行っても預金下ろせないので、住民は自宅に預金。
商店は非現金決済用機器の購入を義務づけられた。200ー300ドルもする。
・失業が増えている。150万はいるだろう。失業保険が支給されていない。

★13、10、7
アフガニスタンからのヘロイン密輸増加。700キロの国境。取り締まり当局の腐敗。
関係州にはびこるマフィアと地方当局の共謀。たとえばマリのNSB。
・Lebap州ではBobomurod Toshpulatov、Sapar Ulzhaev。

★13、10、5
宗教過激派取り締まりのため、60歳以下の者は髭を強制的にそり落とされている。

★13、9、22
副首相、大統領府官房長(?)のホジャムハメド・ムハメードフ、解任。
息子が喧嘩、乱暴狼藉を繰り返したため。

★13、9、5
中国への三本目のガス管は、ウズベク、タジク、キルギスを通る。
同時にGalkynyshガス田(南ヨロタンのこと)開発第2期への融資も合意。年間250億立米。

★13、9、4
3日習近平、ベルディムハメドフと会談。ガス輸出を650億立米まで増やす合意署名。

★13、9、2
8月26日、企業は毎月、8800マナト(3090ドル)までしか現金引き出せないことになる。
企業、不満。銀行で賄賂必要になる。
政府予算が逼迫しており、銀行に現金が不足していることが背景にある。


ウクライナ
★13、11、18
ロシアのガス輸入停止の舌の根乾かないうちにウクライナ後退、ロシアと合意ができたので予定通りの輸入を続けると表明。
(その数日後には、EUとの連合協定の準備を停止すると発表したので、EUはロシア・ガス値下げのための具として使われていたことになる)

★13、11、4 Business New Europe
ヤヌコヴィチ、IMFの要求に負けて、「ガス価格を上げる」と表明。命令に署名も。
家庭では60%もあげる。
・同時にヒュブナのバンドも拡大。下限8、1ヒュブナを8、5にまで下げる。

・外貨が足りない。今年中に30億ドルの対外返済必要。来年は70億ドル。
・2015年は大統領選挙。

★13、11、2 Interfax
Boiko副首相、「2013年、ロシアのガスは110億立米しか買わない。3年前は400億立米だった」

★13、10、30 Business New Europe
ガスプロム、ウクライナに10億ドルの請求書。払わないと、12月からは前払いが必要となり、前払いしないとガスは止める。

★13、10、26 
ミンスクでのNIS首脳会議でヤヌコヴィチは、ウクライナのEU連合条約がNIS諸国にも得であることを説明。
記者会見でプーチンは質問に答えて、「ウクライナのEU連合条約に反対でも賛成でもない。これはウクライナが決めることだ。しかし、EU連合した後で、関税同盟に入ることはできない」
ウクライナの対EU関税が段階的にゼロになっていくことを指摘。そのような国がNISと自由貿易を続けるのは危険だと指摘。
また、EUに規制をそろえるためには100億ユーロ必要だが、加盟しないので、EUは払ってくれないと指摘。

★13、10、23 TASS
シュヴァーロフ、「RSPPと商工会議所が、ウクライナがEUに連合した場合の、税関での管理を改善するよう、申し入れてきている。ウクライナとの貿易は、ロシアの産業に損害を与えることないよう、発展するだろう」

★13、10、30 ベラルーシ、「星」
ウクライナ人の発言。
「EUからの輸入への依存度が増えている。EUとの連合協約に署名しても、ロシアから破局的な報復はないだろう。トーンが和らいでいる。それにミサイル、双方にまたがる生産等もあるので」

★◇13、10、25 TASS
プーチン、「ウクライナがEUと連合すれば、NIS側は(EU製品がウクライナを通じて自由に入ってこないように)NIS・FTAのProtocol6を発動する。つまりウクライナに対して共同関税を課する」。
シュヴァーロフ、「ウクライナがEUと連合しても、我々はできるだけオープンでいるだろう。しかしやるべきことはやる」

★13、10、11 James
1日、リヴォフ州でヤヌコヴィチ臨席の下、陸軍、空軍演習。1700名。
侵攻を探知、反撃する訓練。
指揮系統点検が主な目的。
毎年恒例だが、ロシア・ベラルーシがZapad2013年演習を行った直後。

★13、10、10 RIA
Azarov首相、「今の価格では、ウクライナはロシアのガス輸入を減らし、数年内には全く輸入しないようになる」
1月、ガスプロムはナフトガスに対し、2012年輸入しなかったガスの分、70億ドルを払えと言う。契約がそうなっている。年間少なくとも333億立米買わないといけない。take or pay。

★13、9、25
新彊の企業がウクライナの土地の10分の1相当、300万Ha租借契約を結んだと環球時報ほうずる。ウクライナ政府、「聞いていない」。
関係者、「3000haに水滴灌漑設備を入れる話をしていただけだ」

★13、9、24 TASS
ロシアもウクライナもWTO加盟国だが、ウクライナはかつて急いで入ったために、関税率がロシアより低い。ロシアの半分程度。
だからユーラシア連合とEU連合の両立はできない。
・それにEUと連合すると、2万くらいの標準・基準をEUに揃える。それはユーラシアのものと違って、貿易しにくくなる。
つまり、ユーラシアとの両立などというのは、机上の空論なのだ。

★13、9、24
17日、ウクライナは関税同盟入らない最終決定。ロシアは輸入関税を上げると脅している。
ウクライナは今年、外債返済の金もなく、EUとの連合協約を結び(チモシェンコ釈放が必要)、IMFの150億ドル融資再開をしてもらわないとたちゆかない。
・外貨準備は216億ドルのみで、輸入2、5ヶ月分しかない。財政も経常収支も赤字。
・→通貨のヒュブナ、大幅切り下げが観測。
・今年が大豊作の点が救い。
・短期債務は621億ドル。
経常収支は750億ドル程度の赤字。
・ガスプロムへの債務は70億ドル。
・クレムリンがスルコフを担当に選んだことの意味。

★13、9、22 Guardian
グラジエフ、ウクライナでのセミナーで。
「EUとの連合は、ロシアとの戦略パートナーシップ・友好条約の違反だ。ウクライナの地方からの請願があれば、ロシアは介入するだろう」
ウクライナのPoroshenko、「グラージエフさん。あなたのおかげで、ウクライナ国民の50%以上が初めてEUとの連合を支持するようになりました。感謝します」


モルドヴァ
★13、11、21 James
モルドヴァの自由民主党政権(Filat前首相)は、EU連合協約を2014年選挙で利用したい。
問題は、改革が十分でないこと、モルドヴァ政権に腐敗した利権がからんでいること、民営化を進めるとロシア資本がモルドヴァ資産を買収すること(先月はシチナウ国際空港がロシア資本に49年租借された)。
・Lupu及びPlahotniucの民主党と連立しているが、それが自由民主党の人気を下げている。民主党はEU連合協約を支持し、関連法案を通しているが、実際には実業家Plahotniucの利権を拡大することしか考えていない。
・自由民主党は外相、内相、法相、国境警備を押さえている。民主党は司法、裁判所を押さえている。
・腐敗していない若手としては民主党のIgor Corman国会議長がいる。
・共産党は有権者の3分の1を押さえており、対話が必要。

★13、10、9
政府は5月、チシナウ国際空港49年間租借の入札を公示したが、結局「西側企業は全部辞退して」、ハバロフスクのKomaksに落札。かつて韓国の技術でハバロフスク空港を改修した企業。
2、44億ドルを投資して、設備改善。その代わり、政府に納めるのは利益の1%のみ。
2012年120万人の乗降客。
Iurie Leanca首相代理率いる臨時政府の最後の日に決定された。
★13、9、24 James
ロシアはEU連合協定への脅しとして、モルドヴァ・ワインまた禁輸したが、ワイン輸出での対ロシア依存度は2006年85%だったのに対して、25%程度に低下していた。しかも、ロシア正教のガガウスがもっとも被害を受ける。

★13、9、4 James
ロゴージン特別代表、2ー3日来訪。
EUと協定を結べば、
・モルドヴァ農産品の輸入見直す。
(ぶどう酒は最大の輸出品目で、ロシアは最大の市場。2005年には2、4億ドル、ロシアに輸出していたが、制裁で12年には6100万ドルに)
・出稼ぎを見直す。
・エネルギー供給を見直す。
(「寒い冬にならないといいけどな」)
・沿ドニエストルを完全に失う。
この脅迫に対してモルドヴァ政府はTiraspolのロシア総領事館設置を認めず、沿ドニエストルのロシア軍装備近代化も認めず、Tiraspolの軍用空港の再開も認めず。

★13、8、6 James
ロシアは沿ドニエストルの「平和維持軍」に新型ヘリを運びたいが、モルドヴァは認めない。
沿ドニエストルの空港は現在使われておらず、新型ヘリ配備で改修、再開になるかもしれない。シェフチュク「大統領」は、それをロシアに求めている。
ウクライナは「モルドヴァが同意しなければ、ウクライナ領、空路を使って兵器を運ぶことは認めない」。
沿ドニエストル問題大統領特別代表のロゴージンの威信がかかる。
ウクライナは事務レベルで静かに処理している。しかも、「平和維持軍」のためのヘイタン物資は通している。


ベラルーシ
★13、10、31 James
EUは10月31日まで制裁を延ばしている。政治犯が釈放されないため。大統領、外相等232名が査証でない。25の企業に経済制裁。
・他方、ロシアとの関係は奇妙。ベラルーシのKGBがモスクワでベラルーシ Potassium Company幹部を捕まえようとしたとか、監視を続けているとか、ロシアFSBがこれに目をつぶっているとか。プーチンもBaumgartnerの釈放を急いでいない。ケリーモフがUralkaliiの株を売ったのかどうかも、確認できない。

★13、9、25 K
ウラルカリの株式の一部を中国の政府系ファンドが買っていた。Chengdong Investment Corporation(China Investment Corporation傘下)。
ケリーモフの持ち株のよう。全体の12、5%相当。

★13、9、20 TASS
ルカ、Uralkali社長Baumgertnerをロシア官憲に引き渡す用意を表明。
Dealができたもよう。

★13、9、19 James
ルカ、カリ会社のロシア人社長を投獄したまま、まるで身代金のようにロシアの要人が次々に来訪、譲歩を置いていく。
セーチンが来訪、2013年原油供給を減らさないと発言。彼はこの機会に、ロスネフチの独占を確立したい。
ミルレルもやってきて、ベラルーシのガス管近代化を再確認するとともに、社会プログラムへの支払いを5倍にすると言明(これまで問題点だった)。
グレフもやってきて、BelAz(トラック製造企業)への投資を80万ドル(?)約束、Belruskalliへの10億ドルの融資(過去)を■。
同時に、ロシアではケリーモフがUralkaliiの持ち株をヴラジミル・コーガンに売却。37億ドル。すでに25%支払い済み。完済したところで、Baumgaertnerを釈放する。

★13、9、13  James
9月3ー5日、ミャスニコヴィチ首相、大代表団を率いて初めてのモンゴル訪問。モンゴル厚遇。
90日までの査証免除協定。
鉱山機械組立、修理における協力。モンゴル人の研修再開。酪農での協力。
・それ以上に軍事面での協力、目立つ。装備の近代化。
・トロリーバス組立。

★13、8、30 Reuters
ロシア、豚肉輸入禁止。アフリカ熱。
○ウラルカリのBaumgertner社長は、ベラルーシ首相に呼ばれて来たところを、空港で逮捕され、監獄での審問をテレビで放映された。
○ロシアとベラルーシは世界で200億ドルに上るカリ輸出の40%を抑えていた。
それはベラルーシ政府歳入の12%、輸出収入の10%だった。
○ルカシェンコは本件を根に持っており、ウラルカリの主要株主でクレムリンに近いケリーモフにも恨みを持っている。


アルメニア
★13、10、25
サルクシャン、ミンスクでのユーラシア最高経済評議会首脳会議第2日に出席。
アルメニアの関税同盟加入、ユーラシア連合話し合いへの加入に関する文書が採択された。

★13、9、11 James
サルクシャンは、「関税同盟に入れば、アルメニアとカラバフの間に税関は設けられない」との条件をロシアに示されたらしい。EUとの連合協約では、両者の間に国境がしかれることになっている。
・それでも、アルメニアとロシアは接していないので、関税同盟の実施は難しい問題。
グルジアを通る鉄道はもう20年、動いておらず、アプハジアでの大きな修理を必要とする。
グルジア軍事道路を使えるが、輸送力限られている。
・他方、アルメニアとグルジアはFTAを結んでいる。アルメニアが関税同盟に、グルジアがEUと連合すると、FTAの条件は変更が必要となる。
・サルグシャン・プーチン会談文書で、「関税同盟加盟をwishしている」という文言に注目する向きもある。意図表明にすぎない?
しかし多くの箇所で、「決定」という言葉が使われている。

★13、9、11 James
アルメニアではロシア嫌いもある。ロシア好きは40ー55%の間を浮動。EUは離れて2位。次がさらに離れて米国。
関税同盟を国民投票にかけると、通るだろう。
・サルクシャン訪ロの翌日、ロシア政府とユーラシア開発銀行は、アルメニアの南北鉄道のために(2017年完成予定)資金を約束(プーチンは4、5億ドルと言っている)、ガス価格を270ドルから180ドルに割り引き、EECの危機救済基金から1億ドル融資(これまで5億供与ずみ)。
・150万以上のアルメニア人がロシアに住んでおり、ロシアへの送金は世界中からの送金中85%を占める。

★13、9、7
サルクシャンは訪ロで、5億ドルかけての鉄道網建設、原発の10年延命、新原発建設等について合意。
○条約:ロシアとの間には1997年8月29日「友好、協力、相互援助についての条約」
2006年9月26日
「21世紀に向けた同盟的相互協力についての宣言」
○EU側はDeep and Comprehensive Zone of Free Tradeを準備ずみ。アルメニア側も署名の準備ができていた。
8月25日と9月1日の間頃に、サルグシャンは態度を180度変えたらしい。
この間に、Vigen サルクシャン大統領府長官がモスクワを訪問しているし、8月28日にはサルクシャン大統領がクロアチアを急遽訪問している。
○サルクシャン大統領は当初から西側の受けが良く、このため2010年10月10日にはチューリッヒでトルコとの間で関係正常化議定書が署名された。
○結局は、安全保障をロシアに依存していることが決定的だったのだろう。

★◇13、9、6 James
サルクシャンは3日、関税同盟、ユーラシア連合への加入意図を表明したが、これは与党にも政府にもはかっていなかったもの。モスクワを訪問して、プーチンと並んでいる時に表明したものである。
どうして、こうなったのかわからない。
与党、共和党はきちんとした反応を示せずにいる。
野党のArmenian National Congressも黙っている。
EU委員会はプーチンの大胆さにショック。11月ウィルニュスでの首脳会議を台無しにされることをおそれ、モルドヴァ、ウクライナ等で欧米外交官と共にロビーイング。
★13、9、4
(野党の中には、西側がアルメニアで「春」を起こそうとしている、「ロシアの価値観=精神の重要性」を守ろう、とするものがいる)
Military Council of Armenian Field Commanders。


アゼルバイジャン
★13、11、18 James
Biryulyovo事件の発端はアゼル人のZeynalovがロシア人を刺殺したこと。その後のロシア官憲の出方、Zeynalovへの扱いが悪いことに、アゼル世論は沸騰。
関税同盟に入らないから圧力をかけているのだとか、EUと連合協約結ばないよう圧力をかけているのだとかの観測。

★13、10、10 M.T.
アリーエフ、2003年大統領になって以来、GDPは約10倍に。
2005年にBTC石油パイプラインできてから2007年まで、アゼルバイジャンは世界で最も高成長。

★13、10、3 James
大統領選を前に、アゼルは神経質な動き。国務省人権担当Thomas Melia代表団を断る。選挙準備監視にやってこようとしていた。
・9、18にはアリーエフの外交顧問、Novruz Mammadovが訪米してWilliam Burns次官と会談。
アゼルは「2009年大統領選の際と同様の誤り」(トルコとアルメニア関係の調停)が繰り返されることを恐れている。
・アゼルはこれまでアフガニスタンの米国、NATO軍のために地上、空中、海上ルートの自由使用を認めてきた。非拡散等についても協力しており、9月にはSafar-Abiyev国防相が訪米して協力深化を話し合った。
・アゼルは、米国がアゼルとしかるべきハイレベルでつきあってくれていないと思っている。
しかしアゼルは、「穏健イスラム」のモデル国家であるかもしれないのだ。

★13、9、13 James
アゼル政府、ナゴルノを訪問した外国要人のリストを発表。「アゼルへの査証を出さない。しかしアルメニアにだまされて連れていかれた者もいるので、抗告可能」

★13、8、22
ロスネフチと石油公社SOCARは、ウラル原油をアゼル経由の石油管でノヴォロシースクへ年間500万トン、バクー・トビリシ・ジェイハン管でも欧州へ輸出し、ロスネフチが資本参加している精油所で精油、という合意成立。
これのためもあって、同等ベースで合弁を設立、世界中で石油開発等に従事することにした。
・ロスネフチとSOCARの融合。
・5月5日にはメドが、バクー・ノヴォロシースク管使用協定停止に署名していたので、180度展開。
・これらは、ロスネフチにとって得になること。
(つまりセーチン主導で、経済優先の外交が行われつつあるということ。ロシア・アゼル関係緊密化。アルメニア、不利な立場に)


グルジア
★13、11、21
Margvelashvili大統領は、国家安全保障会議書記にIrina Imerlishviliを指名。大統領ともども権限は限られているが、Irinaは西側からよく思われていない。加えて大統領は外交顧問にYano Machavarianiを指名。彼は全方位外交主唱者。

★13,10,29
大統領選は、イワニシビリ首相率いる与党「グルジアの夢」マルグベラシビリ前第1副首相(44)が圧勝。親欧米路線と隣国ロシアとの関係改善を両立する「バランス外交」を強化。有効投票の6割超。任期は5年。憲法改正により今回の大統領選後、内政と外交の実権が首相と議会に移る。大統領は名誉職に近い地位になる。

★◇13、10、28 Reuters
Margvelashvili(44歳)、60%以上で大統領に当選。
記者会見で、「Europe is our choice and this election is a confirmation of our European course"と言明。
"We have to try to work with Russia, our neighbour"

★13、10、14 Bloomberg
ロシア、グルジアからの果実、野菜、ナッツの輸入解禁。ワイン、水もあわせ、食品をほぼ全面解禁。

★13、10、10 James
議会、憲法改正して、首相の権限を少々削減。例えば閣僚の3分の1以上をかえる時は議会の同意必要。
→イワニシヴィリ、自分が首相を辞めた時、新首相をコントロールしやすいようにした。
それは、共和党首で国会議長のDavit Usupashviliの思惑とも一致。

★13、9、24 James
西側は、メラビシヴィリ釈放への圧力を強める一方、大統領選では対抗候補になるブルジャナゼがサーカシビリ政権関係者への「正義を執行」することを求めて支持率上昇。

★13、9、9 James
イワニシヴィリは2日に国民への公開書簡。
10月の大統領選後しばらくして辞任する意向を確認。その理由としては「自分が救世主のように扱われ、グルジア人が自助の精神をなくさないように」。グルジアの西欧化にこれから全力を尽くすも、政治にはたぶん戻らないだろうと述べる。
支持率は7月15日でも70%あるのに。
しかし、これから急落することは必至だった。
○彼が去れば、「グルジアの夢」連合は瓦解するだろう。
彼に代わり得る強力な政治家おらず、混乱する可能性。

★13、9、5 James
アジャラで紛争発生の可能性。地方のSamtskhe-Javakheti地区のモスクの塔が、「トルコから脱税のまま輸入されたから調べる」として撤去、持ち去られる。
同地区でイスラムが増えていることに、グルジア正教会が危機感を持ったとも、KGBの陰謀だともささやかれる。
アジャラの首都バツミでは、大モスク建設運動起こる。             
                                                   (河東哲夫)


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