Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
ChineseEnglishRussian

世界はこう変わる

Automatic Translation to English
Automatic Translation to English
2013年12月 7日

ロシア情勢バロメーター(13年9-11月) 

いつもロシアと旧ソ連諸国の情勢をフォローして(ロシア語、英語の資料中心)、厖大なデータバンクまで作っているのだが、まとめている暇もないので、ナマのままブログに時々掲載することにした。専門の方々が自分で何か調べる時のとっかかりくらいにはなるだろう。

この期間、ロシア情勢で目立ったのは次の通り。
(1)内政では9月8日の統一地方選が不正も指摘されずに行われた結果、与党「統一」がまあまあの成果を収めた。

(2)GDP成長率の低下(1%台になった)、それに伴う政府歳入の低下が深刻な問題になっている。EU経済不振で輸出が停滞していることと、2年前の大統領選でプーチンが約束したばらまき(公務員、軍事の給与大幅増など)の効果が一巡したことによるものだろう。

(3)メドベジェフ首相にプーチン大統領がきつい発言をする例が目立つ。他方、セルゲイ・イワノフ大統領府長官がマスコミに出る頻度が増え、本来所掌でない国際問題、外交についても大胆な発言をしている。彼に対するプーチン大統領の信任度が高まっているようだ。

(4)ロシア人の白人至上主義的な民族主義が高まっている一方、タタールスタンを中心に少数民族の民族主義も静かに高まっている。

(5)シリアをめぐって一時は凍結寸前だった米ロ関係も、化学兵器撤廃をめぐる協力でしばらくは小康状態。来年2月のソチ・オリンピックでは、テロを防ぐことが最大の課題になるので、ロシアはしばらく米国、サウジ・アラビアなどに対して低姿勢でいかざるを得まい。

ロシア内政 (基本的に新しいものが上。しかし順不同)
★◇13、11、15 TASS
メド、プーチンのアジア外遊中に、「捜査委員会に脱税捜査を独自に開始できる権限(つまり税当局からの資料を求めずに)を与えるというのは、いかがなものか」とのべ、プーチンの怒り。
「意見が違うのだったら、マスコミにいう前に内部で。その原則を破ってクドリンは政府から去った」
(そのクドリンは14日のInterfaxによれば、この法律を「大きな後退」だとする)

★13、11、14 Interfax
プーチン、クドリンを12年7月に作ったPresidential Economic Councilに任命。

★13、11、11 Window on Eurasia
北西部の学生は北欧に好感を寄せ、ユーラシア連合よりはEUに入りたがっている。
これは、ソ連的愛国主義を押しつけようとしているクレムリンに反している。
・Gorizonty ekonokiki誌第3号の調査ではピーテル、ペトロザヴォツク、ムルマンスクの学生は43%が欧州にすみたく、ユーラシア連合に住みたい者は17%のみ。
48%がEU加盟を努力してみるべきだとし、39%が自力だけでやっていけるとする。

★13、11、19 N.G.
(タタールスタン)カザン、ボーイング737墜落では、大統領の長男(23歳)Irek Minnikhanov、共和国FSB長官アレクサンドル・アントノフ死去。

★13、11、16 Interfax
検察、スコルコヴォが改善したので、告発をやめると声明。

★13、11、19 James
かつてバシキルとカザフ領土はつながっていた。それをオレンブルク回廊で切ったのはスターリン。
もしつながっていたら、タタール・バシキールは連合共和国としてどくりつしていただろう。
現在オレンブルクにイスラム人口が増加していることは、ロシアにとって不吉なことである。

★13、10、23         Rbth.ru
ヴォルゴグラドでの自爆テロ犯人Naida Asiyalovaは、不幸な生い立ち。5歳まで孤児院。一度離婚。2度目の夫はロシア人の犯罪者。イスラムに転向し、爆薬専門家としてマハチカラのマフィア一味。
既に監視下にあった。
マハチカラからモスクワ行きのバスに乗り、ヴォルゴグラドのMIA Academy近くで一時降りている。そこで爆弾を入手したのかもしれない。
ということは、ヴォルゴグラドにも同志がいることになる。

★13、10、22          K.P.
ワハビズムによる徴募がロシア全土に広がっている。モスクワ周辺が中心対象に。
モスクワにはワハビストが何千人も、テロリストが何百人もいる。
タジク人やウズベク人も。

★13、11、18 James
ヴォルゴグラード自爆犯の夫(ロシア人)Dmitry Sokolov、マハチカラ近くの家に踏み込まれ、殺される。その前に犯行を自供したと警察は言う。

★13、11、5 TASS
Regional Development省改組して、民族問題省(2001年廃止)を復活させる動き。
すでに前者からは建設、住宅、公営部門がCarve outされた。
但しどのようになるかは、プーチンの指示待ち。Presidential Council on Interethnic Relationsは10月、すでに審議すみ。
多分、地方ごとに支部が置かれて、民族問題をモニターすることになるだろう。
しかしトップに副首相クラスをおかないと、力がない。

★13、11、4 RFE
ソチを前にプーチン、新しい反テロ法に署名。テロリストの親族・知人に損害賠償義務を負わせ、テロ訓練を受けた者には10年までの禁固、テロ容疑者の友人・親族の財産没収の権限を当局に与える。
スターリン時代への逆戻りと評される。

★13、11、4 BBC
正教会が差配するWorld Russian People's Council、第1回の「ロシアを超大国に維持してくれたで賞」をプーチンに授与。キリルから。ノヴゴロドの1000年祭をあしらった記念品。

★13、11、4 Reuters
4日のNational Unity Day。
革命記念日に代わって2005年、プーチンが始めたもの。1612年ポーランドから解放した日。
・今年は都心でのRussian March許されず、郊外で。8000人。
それでもBiryuevo事件直後で、移民排撃気分強い。「アメリカ人がインディアンにやったように、特定の土地で猿のように住んでもらえばいい」
(M.N.はScattered, divided,leaderlessという見出し)
(BBC Levadaによると、Nationalist運動を是認する者急増。40%。2011年は26%だった。
84%がRussian Marchを是認、2006年には14%のみだった。2011年には26%。
60%がRussia for Russians"というスローガンを支持)

★13、11、3 Bloomberg
10月末、第1チャンネルはオクラホマのTulsa大学で教えているエフトシェンコのインタビューを放映。深夜であったにもかかわらず、12、6%、17、2%の視聴率。
ブロツキーとの関係が関心を呼んだのかもしれない。ブロツキーはノーベル賞をもらった詩人で、外国に追放される直前、エフトシェンコは「自分の知人のKGBとはなしてみたら」と提案し、それで生涯KGBのエージェントと見なされてきた。
今回、涙を浮かべてそれを否定。

★13年10月
(プーチンの僧侶とされる?)モスクワSretenka修道院のArkhimandrit Tikhon(Shevkunov)は、よくテレビにでるようになる。テレビで布教するわけではない。インタビューされている。

★13、11、8 TASS
議院の給料は毎月7700ドルに上昇、来年9月1日から13000ドルに。
これは大臣と同じ、平均賃金の14倍。

★13、11、7 Interfax
元議員ミハイル・グルシチェンコが、スタロヴォイトヴァ殺人組織の罪で刑法訴追されるだろうと通告を受ける。
(その後逮捕された?)

★13、11、7 Reuters
Pussy RiotのTolokonnikova、最高裁に上告。

★13、11、7 Reuters
プーチン、議会に、国歌、国旗をもっと学校等で使うようにする法律を通すよう頼む。

★13、11、2 Echo
ナヴァルヌイが11月4日の「ロシア行進」に今年はわざと行かないことにした理由声明を放送。
「2007年以来参加してきた。昨年は熱を出していけなかった。今年は故意にでない。これまで運動が穏健保守の一般市民に広がることを期待してでていたが、今やクレムリンの資金も受けたネオ・ナチのものになってしまった。これにでれば、自分はSeig Heil(?)を叫ぶネオ・ナチの象徴になってしまう。9月の選挙で多数の投票を得て、自分は責任を感じている。従って出ない」
「穏健ナショナリストのKrylov,Belov,Tor等の作った政党、National Democratic PartyやNew Forceは登録を拒否された。クレムリンはMurzilkaのような暴力団体を支援している」。

★13、10、30 RIA
検察、スコルコヴォ財団の浪費を指摘。1250億ルーブル。
理事長のVekselbergも36億ルーブル相当のグラントを恣意的にコネで支出。

★13、10、30 Interfax
統一歴史教科書の概念、歴史協会が完成してプーチンに提出。
承認されれば、入札に出されて、著者が決まる。

★13、10、30 RIA
Biryulyovo等に関連して、プーチンは警察、内務省幹部数名を更迭。
モスクワ南部警察署長、内務省のInvestigation部次長等。

★13、10、29 RIA
KostromaのKostroma Public Initiatives Support Center、Foreign Agentとして届けなかった罰金9000ドルを払えずに、自ら解散。2つ目。

★13、10、29 Reuters
ナヴァルヌイ弟(?)Oleg、Yves Rocherから2600万ルーブル横領したとして、捜査委員会から通知を受ける。

★13、10、28 Interfax
セルゲイ・イワノフ、26日土曜、クレムリンでキッシンジャーと会う。米ロ関係の重要さ、解決できない問題はないことなどを話し合う。イワノフと話し合ったWilliam Burns国務次官が、キッシンジャーにイワノフを誉めたから会った。
米ロ国交設定80周年が1ヶ月先にあることも言及された。
(イワノフが外交に乗り出してきて、それが報道されるのは面白い)。

★13、10、28 Window on Eurasia
「ナショナリストはプーチンがロシアを第3世界にしてしまったと言い始めた」
Belkovskyはロシアが「catastrophic provincialism」に陥ったと言う。この田舎根性のために社会は沈滞し、互いに攻撃的になっている。
Debryanskaya Rusブログも「この10年、ロシアは何か役に立つものを作ったか?」

★13、10、23 M.T.
消費者保護局のオニシチェンコ(ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア等に恣意的な輸入禁止をした人物)、解任の噂を流される。流したのはオリガ・ゴロジェツ副首相。「メドの言うことを無視して、プーチンの言うことしか聞かないから。次長のAnna Popovaが代理をやるわ」
大統領府は否定。

★13、10、31 M.T.
30日大統領反汚職委員会でイワノフ、「約200名の官僚、うち8名は幹部級を疑わしいとして解雇した」

★13、10、31 NYT
9月19日、グリーンピースの船はペチョラ海でガスプロム所有のリグによじ登ろうとして、拘束される。
船は没収。
1968年チェコ侵入の際、赤の広場で抗議したPavel Litvinovの息子Dmitri(51歳)も参加。18カ国人参加。

★13、10、28 James
クリミアについての教科書に(教育省認可かどうか不明)、地元のロシア人たちが抗議。「歴史を歪曲。ロシア人への憎悪をかき立てる」

★13、10、25 Bloomberg
ロシア当局、シリアの反政府側に北コーカサス人、多数おり、アル・カイダの手法を訓練されていることを、ソチとの関連で憂慮。米国に対して、「ロシアに戻ってこないよう、何とかしてくれ」
・プーチンはオバマ、キャメロンにも協力要請。キャメロンはリトヴィネンコ以来途絶している諜報機関間の連絡を回復すると言う。
・米国務省はソチに、警備関係のリエゾンを送る。
・3万の警官、兵士を動員する。
・シリアではAbu Omar al-ShishaniがJaish Al Muhajireen wal Ansarなるジハード組織を率い、チェチェン人、ダゲスタン人を使う。
ダゲスタンからは本年になってから、青年のシリア行きが激しくなっている。正面玄関からでていくので、帰国してきた時、危険。
・シリアではロシア、旧ソ連から3000名が活動している。

★◇13、10、25 James
21日ヴォルゴグラドの乗り合いバスで自爆テロ。犯人の旅券がなぜか見つかり、Naida Asiyalovaで、その夫はモスクワ生まれのDmitry Sokolovと直ちに判明。彼はロシア軍将校の息子で、イスラムに転向してダゲスタンに移住、過激派に投じて爆薬専門となる。Abdul Jabarを名乗る。すでにMadina Alievaを自爆犯に仕立てて、5月25日マハチカラで犯行。

★13、10、25 Bloomberg
ロシア当局、シリアの反政府側に北コーカサス人、多数おり、アル・カイダの手法を訓練されていることを、ソチとの関連で憂慮。米国に対して、「ロシアに戻ってこないよう、何とかしてくれ」
・プーチンはオバマ、キャメロンにも協力要請。キャメロンはリトヴィネンコ以来途絶している諜報機関間の連絡を回復すると言う。
・米国務省はソチに、警備関係のリエゾンを送る。
・3万の警官、兵士を動員する。
・シリアではAbu Omar al-ShishaniがJaish Al Muhajireen wal Ansarなるジハード組織を率い、チェチェン人、ダゲスタン人を使う。
ダゲスタンからは本年になってから、青年のシリア行きが激しくなっている。正面玄関からでていくので、帰国してきた時、危険。
・シリアではロシア、旧ソ連から3000名が活動している。

★◇13、10、25 James
21日ヴォルゴグラドの乗り合いバスで自爆テロ。犯人の旅券がなぜか見つかり、Naida Asiyalovaで、その夫はモスクワ生まれのDmitry Sokolovと直ちに判明。彼はロシア軍将校の息子で、イスラムに転向してダゲスタンに移住、過激派に投じて爆薬専門となる。Abdul Jabarを名乗る。すでにMadina Alievaを自爆犯に仕立てて、5月25日マハチカラで犯行。

★13,10,22
ボルゴグラードで21日、路線バスの社内で爆発。乗客6人死亡、33人が不詳。イスラム過激派と関係がある女の自爆テロとの見方。

★13、10、25 FT Neil Buckley
ホドルコフスキーとの長いインタビュー。
カレリアの収容所。一般囚人と同じ部屋。鍵はかかっていない。一部屋に一〇人ほど。洗濯と乾燥が大変。
集団生活だが、テレビを一時間ほど見て、200ページほどの資料を読む時間がある。本は取り替え取り替えだが、送ってもらうものを読んでいる。
看守はチタのように酔っておらず、Vyで呼びかけてくる。
囚人同士は抑制している。通報者はもちろんおり、看守のところに列をなして、仲間の種々の違反を報告している。
毎日体操とスポーツの時間あり。
「有名人と一緒の牢屋にいた」ことを自慢したがる空気もある。
(収容所での心得として、自己主張があるので、ホドルは相手の言うことをすぐ遮るようになっている。ずっと聞いているのは弱さの印と取られるからだ)
★13、10、24 Russiatoday
モスクワ市政府、27日、「2万人」の反政府派デモを許可。ブーリバールを通る。主唱者の一人はピョートル・ツァルコフ。
「それほど集まらないだろう」と市側はみる。

★13、10、18 TASS
大統領の人権委員会及びPublic Chamberが法案準備中。政府機関の監視を公共で(public councils, public supervisory commissions)行う。
9月4日プーチンは主要メンバーとあい、来年4月までには議会に上程するよう言う。

★13、10、16 Christian Science Monitor
モスクワのオランダ大使館公使Onno Elderenbosch、ロシア人数人に踏み込まれ、乱暴狼藉される。同性愛のせいで。
これはオランダのロシア外交官が児童猥褻で逮捕されたことへの報復かもしれない。
今年はロシア・オランダ協力年なのに。
衛生局はオランダのチューリップに突然昆虫を見つけて禁輸に。花全般に及ぶかもしれない。年間10億ドル。
★13、10、16 AFP
ナヴァルヌイ、キーロフ地方裁(?)、上告(抗告?)を受けて、判決を執行猶予つきに変更。
★13、10、16
モスクワ郊外Biryulyovoでアゼルバイジャン人がロシア人女性をボーイフレンドの面前でからかい、喧嘩になってロシア人を刺殺、ロシア人青年たちが暴動を起こした件で、警察は犯人Orkhan Zeinalovをコロムナで逮捕。ヘリでモスクワで。逮捕の事実を直ちにツウィッターして、ロシア人青年たちの不満を抑える。
・警察はこれに先立ち、数百名を拘束。ロシア人青年たちではなく、なにも悪いことをしていない異民族青年達を。

★13、10、14 Ch.1 TV ポズネル
Aleksandr Duginが師、天才と仰ぐDzhemal出演。
アゼルバイジャン出身、ロシア人の母。モスクワ育ち。
・ロシアの西欧化を批判。イスラムとの架け橋として1995年、Islamic Comittee of Russia設立に関わる。
→たとえばイランに対するイメージを改善。
・Comitteeは2008年、イスラム教徒を政府に20名は入れ、副首相にもするよう求めたとされる。Dzhemalは否定。
イスラムに対する過度の弾圧はやめるべきだとだけ言う。
・ロシアは西側に対決することで力を得る。そこにロシアの特別の役割がある。
・ソ連時代から彼は弾圧されており、昨年もFSBが自宅を捜索。これまで6度逮捕されている。
・イスラエル撲滅ではなく、アラブと共存した民主主義国にしたい。今のイスラエルはアパルトヘイト国。

★13、10、1(?) RIA
プーチン、力の機関長、検事総長、大臣の給料、大幅に増額。公務員給与抑制の中で。
★13、10、1 M.T.
(ロシア・マスコミ)ミハイル・レーシンLesin、ガスプロム・メディア長に。
★13、10、1 R.G.
ドルギフが40年ぶりに公職復帰。モスクワ州(市?)から上院へ。

★13、10、1 R.G.
イワノフ、ストックホルムの会議からの帰り、機上で4紙にインタビュー。
「10月末には腐敗防止会議がある。それまでに結果を。大多数は腐敗していない。それに夫人と10年も話をしておらず、電話をすると罵られる検事総長の例もあるし。」
「スルコフには1ヶ月前、再就職の話をした。外交ポストを提示したが、断られた。ゴリコヴァとほぼ同じ仕事をしてもらう」
「文明国では問題ない時には地方選挙の投票率は15%程度。ロシアもこの水準に達したのだ!」

★◇13年10月
シニシズムがしばし論壇をにぎわせる。
権力の側からのシニシズム(すべての価値を足蹴にして)と、社会の側からのシニシズムがある。

★◇13年10月
ソチ・オリンピックをめぐる本当の脅威はテロではなく、国内の締め付け強化である。

★13、9、27 N.G.
大統領府、ウラジーミル・ルイシコフに基金理事長か何かの職を与える可能性を示唆し、ルイシコフは拒絶する。

★13、9、27 Government.ru
メド、Vedomostiに"The time of simple solutionsis past" 投稿。
(27日メドベジェフはソチでの国際投資フォーラムでスピーチもしており、この時期Exposure目だつ)
(10月1日Forbes.comのレヴァダによれば、プーチンの支持率は9月、64%で不変だが、メドベジェフのは下がる一方で、50%を下回った)
経済不振を強調、改革策を提唱。
緊縮政策にも言及。
・所有権を守る。競争も。
・これまでは石油価格に支えられ、大型建設とか公務員賃金引き上げとか農産品助成金とかで成長を達成してきた。
・投資環境が悪いという誤解をただすに至っていない。
・公営企業の料金を抑える。公営企業への監査を強化する。2014年、公共料金は凍結し、あとの2年はインフレに連動させる。
・中小企業奨励。地方自治体に免税権限与える。
・政府調達の一定割合を中小企業から行う。
・中小企業奨励のため、3年間で1000億ルーブル確保。
・優遇融資も。
(負債を抱えている西欧の景気回復には数年かかるとして、改革を呼びかける。メニューに新味、パンチなし。スコルコヴォ続ける。
大統領選の支出垂れ流しは頬かむり。現在のスタグフレーションの原因は、EU不況よりも大統領選のための支出増だろう)
(WSJは、「改革しないでいることは、より危険で底なしの危機へ通ずる」とか、過度の国営企業主導批判とかに注目。しかしこれらについては、具体的改革案はない。中小企業振興だけ示されている。国営企業の民営化には言及がない)

★13、9、26 Window on Eurasia
レヴァダによると、34%は社会主義、16%は共産主義、9%が自由主義、9%がナショナリズム、強い手(スターリン)が17%、農業(集団農園?)が15%。
つまり、インテリは自由主義とナショナリズムに割れているということ。

★13、9、26
(ロシア・民族)新教科書綱領たたき台として歴史協会が提示したものには、「モンゴル・タタールのくびき」という表現はない。タタール共和国側の運動による。代わりにOrdyを多用。

★13、9、25 TASS
Peskov,プーチンは統一党大会(10月3ー5日)に出ない。
(5日、議長のメドベジェフ、基調演説予定)

★13、9、24 M.T.
ヴァルダイにGennady Gudkov,Ksenia,Ilya Ponomaryov,Vladimir Ryzhkov招かれ、プーチンと対話。
ナヴァルヌイも招かれたが、キーロフ裁判所による旅行禁止がでている。

★13、9、24 TASS
メドベジェフは予算案提出に先立って、議会指導者集めて懇談。
「経済が悪いのは、世界のせい」
「2008年は目標があっただけよかった。今回は危機ではないが、成長もない。歳入がない」
・予算は平均5%削減する。
・昨年連邦予算赤字は395億ルーブル。
・しかし地方予算悪化。赤字州は57だったのが67に増加。2012年債務は15、3%増え、63州合わせると13、5億ルーブル。
(大したことない)
・マカロフ下院予算委員長。
「2013年、60万の企業家がライセンスを返上してきた。我々は中小企業税を半分にしたかったのに、4倍になってしまった」
★13、9、23 Interfax

メド、上院議員たちとの会合で、
「軍は10年も我慢していたので、埋め合わせして同時に改革。これが終わってから教育、医療、学問」

★13、9、20 James
Chuvashで民族主義高まる。大統領、State Council、紋章復活、クレムリン任命役人の更迭等を求める。Eduard Mochalov,Ille Ivanov等。
外部での大会ではEuropean Charter on Regional and Minority Languagesをクレムリンが承認するよう求める。

★13、9、20 
大統領府、スルコフを補佐官に任命発表。ゴリコヴァの後任。南オセチア、アブハジア、ウクライナ担当。

★13、9、20 James
帰化のためのロシア語要件を緩和する法案が上程されていて、これに反対するネオ・ナチ、Russkieのデモ。これも、2011年12月反政府運動の中でできた運動。

★13、9、20 RIA
ナヴァルヌイ、上告審、10月9日に決定。

★◇13、9、20 Vedomosti
3年予算、削減後、軍事の方に配分偏る。社会・教育それほど減っていないように見えるが、地方へ移管されたものがあるので、わからない。
・全体で、2015年にはGDP0、8%分の6650億ルーブル削減。
・しかし軍事は2013年の2、1兆から、2016年4兆へ。予算におけるシェアは15、7%から20、6%に増える。GDPの3、1%から3、9%に増える。
・教育は2、9兆から3、6兆に増え、医療は2、4から2、8兆に増える。しかしGDPのシェアは4、4%から4、1%、後者は3、7%から3、3%に下落。
・こういうことで、公務員給与への圧力たかまっている。メドが呼びかけている。
インデクセーション、廃止されるかもしれない。
・2013年上半期、連邦公務員給与は平均20%上がっている。
・(9、24Reuters)
IMFがいっそうの緊縮を求めたのに対してシルアノフは、「経済不振の時にこれ以上削減することはするべきでない。」

★13、9、19 RIA
メドベジェフのツィッター・フォロアー、200万を越える。
@MedvedevRussia

★13、9、19 Reuters
ヴァルダイでプーチン、質問に答えて、「2018年大統領選出馬の可能性は否定しない」
後、Reutersに、「まだ2013年だ。あと5年もある」

★13、9、18 M.T. Latynina
2011、9 Yevgeny Kuivashevがウラル特別代表に任命されると、地元の有力記者Ura.ru編集長のAksana Panovaにwoo。ロイズマンと親しいのを知りながら。
・2012年5月、彼は知事に任命され、喜んでPanovaの自宅に報告にいく。Panovaは冷たく、「選挙をだめにしたわね。抗議運動をやります」。
→Kuivashevは怒りと嫉妬でロイズマンと同じ赤シャツを着、The Urals without Drugsを組織。
Panovaがロイズマンの子を宿すと、横領の罪で虐待査問。Panovaは流産。
現在、10年の罪を法廷で争っている。
→ロイズマンの当選は、彼女を救うためにも必要だった。
(知事とロイズマン、クレムリン、三つどもえのどたばた劇が始まるだろう。ロイズマンの逮捕(ヤロスラヴリのように)で終わる?)

★13、9、18 産経
中高の歴史教科書統一のための指導要領原案公表。
北方領土への直接の言及はない。しかし大戦を正当化。
日ロ戦争や関東軍の撃破は教えることになっている。
★13、9、17 AFP
Peskov,今年はプーチンの電話対話ない。別のやり方。しかし夏にはやるかもしれない。

★13、9、16 RIA
8月23ー26日、45地方1601人へのレヴァダ調査によると、44%が統一をCrooks and Thievesから成っていると呼ぶことに賛成。
11年4月には30%だった。

★13、9、16 Vedomosti
選挙では共産党、自民党の退潮が目立った。公正党はもっとひどかった。4の地方議会で議席を失い、Ilkovskiy以外の知事候補は5%を取れず。
・州都二つ、エカテリンブルクとペトロザヴォツクで市長が野党へ。

★13、9、16 Gazeta.ru
ValdaiではRoizman、Vladimir Ryzhkov,Gudkovもよばれたが、ナヴァルヌイは無視(と言うか刑事犯だから)。
今更、ロシアのIdentityが主題に。西側共同体に入るのかどうか、大衆レベルではそれに対する反感が広がっているが、等々。

★13、9、16 Vedomosti
エカテリンブルクのRoyzman(Roizman)、地元出身。Banditとも呼ばれる。統一候補を4%の差で破る。
これまで市長と知事は同じ統一なのに、争ってきた。
○就任直前、捜査委員会がロイズマンを査問。
○プロホロフに出馬を要請されていたが、刑事訴訟をいくつか抱えているため、逡巡していた。
プロホロフは2011年ロイズマンをRight Causeの議員にしようとして反発を招いている。

★13、9、14 Economist
モスクワ市長選出口調査の結果は、ソビャーニン陣営にショック。
投票率は32%で、ソビャーニン支持者の多くが投票せず。どうせ、操作して当選するだろうと思っていた。
・これでソビャーニンはレーム・ダックになった。人気者のSergei Karpovモスクワ市文化大臣は12日辞任。
・プーチンが依拠している、「静かなMajority」が頼りにならないことが判明した。
・他方、ナヴァルヌイはリベラルだから支持されているのではなく、「今の連中とは違う」から支持されているのみ。
・エカテリングブルクではロイズマン、ヤロスラヴリ州(?)議会ではネムツォフが当選。
・当局は難しい選択に。ナヴァルヌイを投獄もできず、執行猶予にして政治活動を禁じてもすり抜けられるだろう。

★13、9、13 Carnegie
Roizmanに注目。9月エカテリンブルク市長に当選。多才な人物。人道的、民主的な目的を強権的に実現する傾向も。たとえばエカテリンブルクでCity Without Drugs財団を立ち上げ、5500人の麻薬常習者を実質的に軟禁して治療する等。
2003ー07年 下院議員。06ー07年 公正党員。今回はプロホロフのCivic Platformから立候補したが、プロホロフから資金は受けていないと公言。
選挙では贈賄、強制等の例も指摘されている。
★13、9、13 TASS
モスクワ地方裁、選挙結果取り消しを求めるナヴァルヌイの訴え(NYTによれば5万ページ以上の証拠添付)、審理開始。5日以内に結論。ソビャーニンの就任差し止めを求めるナヴァルヌイの訴えは却下。

★13、9、12 Rossiya 24
プーチン、ソビャーニンの就任式で、「選挙は本当に自由で競争の中で行われた。文明的・民主的手続きで行われた。
モスクワ市の役人は傲慢だが、ソビャーニンは違う。down-to-earth,business-like,calmな人物。公衆の面前で演説をするすべは知らないが、良心的、正直で才能のある人物」

★13、9、11 M.T.
Latynia、選挙は公正。合法的やり方で、野党が勝てる可能性を示した。
モスクワで第2回投票がなくてよかった。そうなればプーチンは追いつめられて、強権の手法に移らざるを得なかったかもしれないからだ。プーチンはUndersized punkで、相手が強いと思えば引き下がる。

★13、9、11 M.T.
会計検査院長、ステパーシンからゴリコヴァに交代。2000年から。2005年、2011年に再任されている。
しかし4月に採択された会計検査院強化法で、長を12年以上してはならないことになった。
民営化審査が大きな任務で、原子力海軍施設の民営化を元に戻したこともある。また鉄道を民営化しようとする、一部官僚に頑強に反対してきた。
★13、9、10 M.T.
ロイズマン当選については、買収等のうわさあり。プロホロフに近いため。
(ロイズマンの反麻薬運動では、粗末な施設に拉致、監禁したとの訴えが行われている)市議会では統一が26議席中21をとったため、議会が選ぶcity managerはロイズマンを無力化するだろう。市政府はクレムリンに従う。

★13、9、9 Russiatoday.com
地方選(8地方で知事選挙、ダゲスタン、イングーシでは議会が首長を選挙、16地域で議会選挙)で統一の成績良好。選挙前は、統一の黄昏を指摘する声もあった。
・全般的に不正が指摘されていない。ヴェネディクトフは手で数えてみたら、機械集計結果とぴったり一致したと述べる。
・モスクワ州では現職Vorobyovが73%。
・チュコト、マガダン、ハカシア、ヴラジーミル等でも、統一の現職が勝利。
ダゲスタン、イングーシ議会は、現職のYevkurov,Abdulatipovを選ぶ。
・トランス・バイカルのみは公正党のKonstantin Iliyinskyが知事に当選したが、これも現職。
・地方議会では、改選820議席のうち636を統一がとる。

★13、9、9 新新聞
ピーテル郊外に、ブログ等を妨害し、攪乱する機関あり。Seligerの関係者、女優のMariya Kuprashevichがやっている。
13年7月26日に登録されている。

★13、9、9 Interfax
モスクワ州知事選挙、ショイグ後の臨時代理Andrei Vorobyovが78、94%で当選。
★13、9、9 Slon.ru
ゴリコヴァが会計検査院に移ったことで、大統領府にalternative governmentができるというのは、でたらめだったことが証明された。(ナビウリナ、トルトネフ)

★13、9、9 James
スタブローポリでは2010年北コーカサス連邦地区に編入されたことで、ロシア系が憤慨。コサックのRussian Unity of the Caucasus(2010年設立)と国家主義者のNovaya Silaが共闘。
13、11、4にスタブローポリで最初の大会を目指す。Slavs of Stavropol,またはRussian People's Assemblyと命名。
クラスノダール、ロストフに経済的に遅れていることへの焦りもある。
人口は300万でダゲスタンと同じ。
→地域に「ロシア共和国」を作ることを求めている。

★13、9、9 N.G.
イワノフがG20でプーチンについてまわり、重要会談にラヴロフとともに同席、記者会見も。
→イワノフは首相になる(つまり大統領に)という観測。

★13、9、6 James
モスクワの市場でダゲスタンの商人が警官を殺したので、ダゲスタン人の市場に一斉取り締まり。
他方カポトニャのベトナム人市場では1000人が逮捕されて、近くのテント村に急遽収容。

★13、9、4 ロイター
プーチン、テレビとのインタビューで、「チャイコフスキーはホモだったが、偉大な音楽家で、われわれは彼の音楽を愛している」

★13、8、28 CSM
ピーテルでの展覧会で、プーチン、メドベジェフは女性下着姿、反ゲイ法共同起案者のVitaly Milonov議員は虹を背に描いた絵、Milonov議員が踏み込んで、警察とおぼしき者達が令状もなしに没収して持ち去る。
画家のKonstantin Altuninは国外へ逃亡、フランスに亡命希望。
★13、8、28 M.T. Latynina
ナヴァルヌイ、当局の予想に反して(ブログと集会)、どぶ板選挙を展開。職場、自宅訪問、ビラ配布。

★13、8、27 Interfax
最高裁、スターリン時代のNKVD幹部Yakov Agranovの名誉回復を破棄。
2013年1月、Chief Military prosecutorが名誉回復したが、自ら思い返して、最高裁に破棄を要請していたもの。
人権団体に賞賛される。

★13、8、26 Polit.ru
政府助成金、反政府的なSoldiers' Mothers やMemorialにも与えられた。Levadaも280万ルーブルを得る。

★13、8、26 Polit.ru
23日ボロジン、知識人を集めて、「すべての人間が、反体制派も含めて選挙に参加するべきであり、まとめて排除されるようなことはするべきでない」。
(08年アルハンゲリスク市長選では、票数え直し。10年イルクーツクでは当選した共産党候補を脅す)
「ナヴァルヌイは、選挙前には排除されない」
クレムリンからは地方を巡回しない。いくつかの地方の紛争には介入しない。
ボロジンが彼への不評を意識しているのか。
スルコフへの対抗意識もある。「知的」、「多面的」
★13、8、26 Russia-direct.org
ソチ・オリンピック
500億ドルかける。松明リレー、宇宙へ。
流星メダルも。コカ・コーラが松明リレーのスポンサー。NBCが数億ドル。
北京の10万にはかなわないが、それでも2、5万のボランティア。
The greenest Olympics everになる。緑に囲まれて(もしかすると雪もない?)。雪保存。


ロシア・外交
★13、10、28
メド訪中で、天然ガス輸出価格決まったとの報道があるが、「石油価格と関連づける」(つまり対西欧と同様)との合意はあったが、係数は発表されていない。合意はないようだ。

★13、10、23 M.T.
メドベジェフ、年次訪中で。
・VEBは中国開発銀行から8億ドル借りて、モスクワのSlava時計工場あとにビル建設。
・VEBは中国開発銀行から4億ドル借りて、カザフスタンのエキバスツスに発電所増設。
・VEBは中国輸出入銀行から7億ドルの借款枠を得た。
・デリパスカはHuaneng国営発電グループと戦略的協力協定を署名。
・メドはネットでQ&A。

★13,10,24
7月14日には中国海軍の軍艦5隻が初めて宗谷海峡に進出し、オホーツク海。「聖域」に中国軍が踏み込んだことだ。プーチン大統領は怒ったという。同じ14日からロシア極東で大演習を実施する、と抜き打ちで発表。オホーツク海でも実射訓練など。近くを航行している中国軍艦へのあからさまな警告。
★13、10、18ー28、インドで(?)露印・陸軍共同演習。2003年から行っている「インドラ2013」。ロシアはブリャートから250名。インドは戦車、弾薬を提供。
捜索、包囲、纖滅能力向上。

★(ロシア・石油)13、10、18 K
ロスネフチ、CNPCと合弁合意。ロスネフチが51%。ロスネフチはサハのSrednebotuob油田だけを想定、CNPCは「いくつか」を想定。
この油田は太平洋パイプラインから134キロ北。1、3億トンの石油、1550億立米のガス。
セーチンはこのあたりに中小の油田をいくつか開発することを想定している。
中国以外にも輸出。
ロスネフチはCNPCと共同で、Tyantsynに精油所建設の計画があり、ここでも使う。
○6月には、25年間で3、6億トンの石油(年間1440万トン)を2700億ドルで中国に供与するとの合意。
この一部になる?

★13、10、15
トランスネフチとロスネフチ、対中国石油パイプライン拡張(の資金負担)で合意。
スコボロジノ~漠河管の年間輸送能力は2015年から2000万トン、18年から3000万トンに。
→漠河向けの輸出量は今年1580万トン、14年1720万トンに。

★◇13、10、14 N.G.
12日(?)人民日報に二つの記事。
"What differences exist in the strategies of China, America and Russia in Central Asia","Silk Road Economic Belt-Whatcompetitive advantages China possesses in Central Asia"
中国・中央アジア・カフカス・欧州を包含する中国の「シルク・ロード構想」を宣伝。
「ユーラシア連合」はソ連を集めたものだ、中国の構想はロシアの利益も害さず、米国の新シルク・ロード構想も包含する、と言う。
N.G.は、「ロシアは経済力がない。予算も緊縮だ。シベリア鉄道の輸送力は劣る。中国構想の副次的な地位に甘んずるしかない」というロシア人専門家発言を掲載。
・さらに「SCOとEUの協力」、「SCOのオブザーバー国も含める」として、ユーラシア統合の勢い。
・「ユーラシア連合は、中国構想の10ー15分の1の人口、10ー15分の1の市場だ」と言う。
・ウズベク等と戦略パートナーシップ関係にあり、ウズベクには110億ドルの協力合意を結んだと言う。
・中国は地域覇権を求めない、他の大国(小国ならいいようだ)の内政に干渉しない、ロシアの利益を害さない。

★13、10、8 Kremlin.ru
APEC首脳会議後の記者会見でプーチン、
「誕生日は中国の代表団と祝っただけ。ウォトカで乾杯。そしたら、中国人は即席でケーキを持ってきた。非常に温かい雰囲気だった」

★13、10、5 共同
中ロ共同で、ASEAN、日米中ロなど18カ国での「新たな安全保障対話の枠組み」創設を共同提案。
ARF(27カ国)との違いなど不明。

★13、9、9 赤星通信
ロスオボロンエクスポルトのイサイキン総裁は、中国へのSu-35S戦闘機24機の輸出契約が2014年には結べると述べる。
中国は電子システムとエンジンAL-41FISに関心。

★13、9、5 TASS
ピーテル、G20での中ロ首脳会議にはイワノフ、ラヴロフ、ロゴージン、セーチン、ミルレルが出席。
イワノフがでていることが特異だ。
イワノフが後任に擬せられている?

★13、11、17 N.Y.T.
ロシアは2012年5月から米国と交渉中。「グロナスの位置補正用のアンテナを米国国土に設けさせてくれ」
(米国はロシア国内にアンテナを立てていない)。
米国政府内では、認めるかどうかで論争。
米国はロシアにアンテナを立てていない。

★13、11、4 F.T.
Stephen Sestanovich、論評。
「プーチン・ロシアが庁大国として戻ってきたといわれるが、実際には困難な局面。
ドイツとの関係は問題を抱えているし、中東ではアサド、イランを支持することで、スンニー諸国を敵に回した。オバマが訪問キャンセルしたのも、成果が見込めなかったから。中国しか関係がいい国がない。しかしロシアは伸びる中国に自分だけで対処している」

★13、10、23 TASS
ワシントンに報道フォローのCentre on Global Interests(CGI)あり、所長はNikolai Zlobin。
セミナーも組織。

★13、10、23 Sean's Russia Blog
国務省情報研究局、ロシア研究用のTitle 8予算を削除。昨年は350万ドル。

★13、11、18
       James
ルーマニアのMD建設(SM-3)開始に合わせて、ロシアは核戦力誇示。
まず、ロシア・NATOのMD協力タスク・フォースを廃止。ICBM実験2回。Tu-160爆撃機2機、ヴェネズエラ、ニカラグアに巡業。途中コロンビア領空を侵犯しつつ、米国にも飛べることを示す。
・ICBMと短距離ミサイル発射実験は西に向けられていた。南にも。

・イラン核兵器開発抑える合意ができると、米国の欧州MD正当化の論拠がなくなる。

★13、11、1 I
Kirill Benediktov
「ウクライナでロシア騒いでいるが、自分は昔ベルギーで勉強したことがある。EU官僚養成の。そこではECSCを作ったモネとシューマンが神のようにあがめられていた。
ロシアはウクライナで騒いでいるより、ベラルーシ、ウクライナとECSCの東方版を作ればいいのだ。エネルギー利権が反対するだろうが、統合委員会を作って、その強い力で反対を押さえ込めばいい」
(これはほとんど病気。EUは強権で作られたものではないだろう)

★13、10、29 Interfax
メド、省庁に対してTPP、ウクライナのEU連合条約等の経済的意味を研究するよう指示。
「政治的な意味については今、言わない。経済的にはロシアにとって不利なところと利益になるところと双方ある」

★13、10、28 Reuters
プーチン、IOCのThomas Bachに対して、「性向の如何にかかわらず、ソチには歓迎」。

★13年10月
シリア合意の後、プーチンは米国に対して温順な態度。合意を祝する。ソチでの協力が必要。

★13、9、27 M.T.
12年9月に査証緩和があった。観光、学術、ビジネスでのビザ、3年に延長された。
ロシアへ行くアメリカ人は、連邦移民局に承認された招待主からの招待状を免除され、公証人が認める招待主からの招待状でよい、しかも招待状は実物でなく、Fax、E-mailでよいことになった。
しかし、数は伸び得ていない。アメリカ人は2%増えて146、000人になったのみ。しかもそのうち、新型ビザを利用したものは8、5%のみ。

★13、9、19 TASS
米国東海岸ではNYを中心に(30万のロシア語人口)、ロシア語学習熱が急速に高まっている。

★13、9、18 RFE
マグニツキーは2、3億ドルの横領を発見していた。その金の一部でマンハッタンの不動産が買われた、それはマネロンだとして、法務省は10日、4のマンション、2の店の差し押さえを求めた。認められれば、最初の差し押さえとなるだろう。
・その途上でマグニツキー・リストにない名前が明らかになったため、議会はリストの拡張を求めるだろう。12月14日までに国務省はどうするか決めないといけない。
・名前が挙がっているのは、キプロスの不動産企業Prevezon Holdings、所有者はDenis Katsyv。
この企業は2008年、ロシア財務省から数百万ドルの資金を送られており、モルドヴァとスイスの銀行口座を使ってロンダリング。
・マグニツキー事件のシナリオを書いたものとして、Dmitry Klyuev(Universal Savings Bank頭取)。
・弁護士Andrei Pavlov,Yulia Mayorova。
★13、9、16 WP
木曜から土曜まで米ロ外相はジュネーブで交渉。化学兵器破壊についての合意文は、すべて米側が起案。
ラヴロフは原則だけ書いた短い文を置いて就寝。その間に米側は締め切り日とかを書いた詳しい文章を起案。
ロシア側は帰国しようとしたが、米国は国連のバン事務総長に「調査団は大規模なガス使用をキャッチしており、結果は月曜に報告する」というリークをさせて、ロシアに残るように圧力。

★13、9、15 Interfax
VGTRKのCh.1、Vladimir Solovyov、マッケインを日曜の夜番組に招待。

★13、9、14 
ジュネーヴァでケリー・ラヴロフ会見
○ケリー
ロシア代表団には世界でも最高度の化学兵器専門家たちが加わっていた。
プーチン大統領の前向きな姿勢に感謝したい。
○これから作られる合意は、CredibleでVerifiableでないければならず、there can be no games, no room for avoidance。
○アサドが持っている化学兵器の種類と量について統一見解に達した。
○シリア政府は1週間以内に完全なリストを出さないといけない。
○Chemical Weapons Conventionの定める手続きを初めて使う。そのために、Organization for the Prevention of Chemical Weapons Executive Council(OPC)が化学兵器査察・破壊のための手続きを定める。シリアが従わない場合、国連憲章7章の措置が使われる。
○(化学兵器の廃棄は2014年前半を期限)
○米ロhave not always seen eye to eye。
○ラヴロフ
・シリアがOPCに入るのを決めたのが大きかった。
・反体制派も前提条件付けることなしに、Geneva Conferenceに加わるべきだ。
○ケリー
・最初の査察がいつ始まるか等は、これからOPCが決める。
それでけりがつかなければ、国連安保理が憲章第7条の使用を考える。
・査察は11月までには行われなければならない。
・(武力攻撃断念したわけではなく)there's no dimunution of option.
安保理による議論の結果次第で、制裁措置が決まる。
・化学兵器破壊の費用分担はこれから募る。
・アサドは化学兵器を移動させてきた。米国は監視してきた。アサドは安全な場所に移動させてきた。反政府派はこれを通さなければならない。
○(またresetか、との質問に対しては明言を避け、米ロ関係が進んでいる実例を挙げる)We cooperate.

★13、9、13 NYT
プーチンの寄稿は11日、PRagent通じて提示され、モスクワでもペスコフが言った。翻訳は優れており、ほとんどなにも直さず、その夕方にはWebに出した。
コネチカットのRichard Murphyは、米国の宿敵の記事を出したとして抗議してきた。

★13、9、11 NYT
プーチン、NYTに寄稿。「米国は例外主義をやめるべきだ」。
米国指導層は反発するも、米国社会自体は受け入れるかも。

★13、8、29 Bloomberg
ロシア、G20で初めて同時に財務相会議を開こうとするも、米国ルー財務長官はユダヤ教の祝日を理由に欠席。次官を送る。
しかし自分で、G20財務相と独自に事前連絡する構え。

★13、8、28 Vedomosti,Karaganov
中国ならオバマは会談をキャンセルしなかっただろう。米ロは互いに必要としなくなっている。
「MDはロシアのICBMを打てる」というフィクションを信じて、5月のオバマの妥協(実質的にMD配備をやめたのだ)に答えなかったことが根底にある。
新しいアジェンダを考えよう。世界の混乱を防ぐことが、主要なベクトルになる。

★13、8、27 Interfax
Megatons-to-megawatts
兵器級ウラン(HEU)500トンを薄めて発電用に米国に売却する案件、2013年で終わるが、170億ドルの収入になるだろう。
うち130億ドルが国庫へ。
2012年は864トンのLEUを輸出し、10、3億ドルを得た。
OJSC Production Association Electrochemical Plantはこれまでの17年間に4000トンのLEUを生産。先週、米国に最後の出荷。
★13、8、27 RIA
27、28日、米ロ加の空軍、ハイジャックに対する共同訓練予定。米からロシア上空へ、ロシアから米国上空へ飛行機を飛ばし、哨戒を引き継ぐ。
カナダがロシア戦闘機に空中給油する。

★13、10、31 TASS
2010年、高等経済学院、SVOP、ハーヴァードが若手登竜門として、米ロ関係の将来のためのワークグループ結成。
最近、アジアで米ロの協力強化を呼びかける報告書採択。
"Prospects for U.S.-Russia Cooperation in the Asia-Pacific Region"
Jeffrey Mankoff,Karaganov,Colton等。
日ロ平和条約締結促進も。
ロシアにもっと役を果たさせる。

★13,10,31
影響力ある人物、1位にプーチン大統領。フォーブス。

★13、10、28 James
ロシアの中南米への兵器輸出は2004~2009年に9倍となり、米国を上回った。ベネズエラを筆頭に、兵器取引はロシア・マフィアと麻薬の取引も伴っている。
チャベの死後、ニカラグアがベネズエラの地位に代わりつつあり、9月にはロシア海軍も寄港している。10月にはゲラシモフ参謀長がモスクワでニカラグアの総司令官Julio Cesar Aviles Castilloと会っている。
・9月にはブラジルがPantsir-S1防空システム購入で合意。10月にはショイグが訪問。新戦闘機の話も。
・他方ショイグが訪れたペルーでは、戦車、装甲車輸出の話が、ロシアが知的所有権保護にこだわったためにボツ。

★13、10、17 RIA
外務次官Meshkov、「12月のEU・ロシア首脳会議のあと、短期査証免除についてEUと交渉を開始したい。OSCEのODIHR(Office fro Democratic Institutions and Human Rights)についても、選挙監視の対象をウィーン以東だけでなく、西の方にも増やしたい」
(つまり東方パートナーシップとは別に、ロシア・EU関係を進めたい)

★13、10、8 Kremlin.ru
APEC首脳会議にプーチン出席。オバマ欠席。
中国、インドネシア(議長国)、日本と個別会談。
事後の記者会見ではlow profile。

★13、10、5 共同
中ロつるんで、ASEAN、日米中ロなど18カ国での「新たな安全保障対話の枠組み」創設を共同提案。
ARF(27カ国)との違いなど不明。

★13年10月
ロシアが東アジア首脳会議の場での議論を呼びかけているアジア安保構想は、抽象的原則を並べただけのもの。会議をやるとか、具体案はない。


ロシア・軍事
★ショイグ、テレビで「ロシアみたいに広い国は職業兵だけでは無理。徴兵必要。しかし2020年までには、徴兵兵は戦闘には用いない。職業兵で完全に代替する。また、予備兵も重要である」

★核13、11、11 赤星通信
10月、エゴロフ国防省報道官、「戦略ロケット軍は2016年までにミサイルの60&、2021年までに98%を新型に更新する計画」
指揮・通信システム、防護システムも更新。
・Tu-160超音速戦略爆撃機、16機あり。うちソ連時代からのものが15。
30まで増やす計画だったが、実現していない。
NK-32エンジンに振動の問題があり、部品も枯渇。

★13、10、29 James
ショイグの下で軍事予算、ますます秘密。ロジ・アウト・ソーシングも後退。
現場では燃料が不足で、演習ができないという声も。
2014年燃料費は579億ルーブルで、パイロットの必要練習時間100ー120時間にも足りない。

★13、11、1 James
化学兵器:13年10月、ロシア当局はキーロフの化学兵器貯蔵・解体施設への過激派襲撃を予防。ソチ・オリンピックを前に神経質。
・ほとんどすべてのソ連共和国が関係していた。ソ連崩壊後、タシケント合意に従い、すべてはロシアに集中され、ロシアは4万トンの化学兵器を継承した(ただしNukusのChimical Research Instituteのように例外も)。
すべての共和国がChemical Weapons Conventionに加盟している。
ロシアでは7の保管施設に保管され、破壊された。13年8月現在、3万500トンを破壊し、これは貯蔵分の76%に相当する(13、8、8 RIA)
・2015年末までに全部破壊する計画だが、間に合わないだろう。
・ロシア、カザフスタンなどは化学工業近代化を標榜しているが、これは化学兵器生産にも使えるのだ。

★13、10、28 James
ロシアの中南米への兵器輸出は2004~2009年に9倍となり、米国を上回った。ベネズエラを筆頭に、兵器取引はロシア・マフィアと麻薬の取引も伴っている。
チャベの死後、ニカラグアがベネズエラの地位に代わりつつあり、9月にはロシア海軍も寄港している。10月にはゲラシモフ参謀長がモスクワでニカラグアの総司令官Julio Cesar Aviles Castilloと会っている。
・9月にはブラジルがPantsir-S1防空システム購入で合意。10月にはショイグが訪問。新戦闘機の話も。
・他方ショイグが訪れたペルーでは、戦車、装甲車輸出の話が、ロシアが知的所有権保護にこだわったためにボツ。

★◇13、10、22 James
Bulava。固体燃料。
9月6日の潜水艦からの発射実験失敗。これまで20回試験のうち8回失敗。
これまでにない大規模な調査委員会設立。10月1日までに結果報告の予定だった。
調査は設計のモスクワ熱技術研究所、製造のVotkinsk工場等に及ぶが、原因は第2段ロケットのノズル作動不良になるようだ。以前からある問題で、Perm(?)のIskra nauchno-provizvodsvennoye obyedineniyeの責任らしい。
・→9月末には軍事産業委員会次長のOleg Bochkarev、「すべてのブラヴァ(いくつかは秘密)を工場に返して検査」と言明。
Telemetric試験をまたやるかも。
・ショイグとロゴージンの関係に響き得る。すでにこの件でぶつかっている。
・最終的に128基製造予定。

★13、10、8 RIA
下院国防委員会報告では、これから3年で核兵器への支出は50%増加する。
2013年が292、9億ルーブル、16年が462、6億ルーブル。
・「国防」予算も13~16年に60%増加。
2014年2、49兆ルーブル、16年には3、38兆ルーブル。

★13、9、30 赤星通信
パンコフ国防次官、RIAに対して「陸軍は30万人」と述べる。
そして2020年までに新型旅団40を新設する。
・9月26日大統領令では、秋の徴兵は15万、春も15万だった。
・契約軍人は年末までに18万になる予定。
主として核兵器等、技能分野なので、兵力としては、契約軍人のみで構成された部隊は3個旅団のみ。全陸軍は100個近い旅団。

★13、9、23 赤星通信
ウラルヴァゴンザヴォードはニジニ・タギルでの見本市に、フランスのルノーと合弁で(50%ずつ)共同開発した車輪式装甲車を出品。
セルジュコフの始めた外国との協力、続いている。
イタリアとの「チェンタウロ」共同開発も続いている可能性あり。

★13、9、23 赤星通信
20日、ベラルーシと「ザーパド2013」演習開始。前回は2009年で、これはMDめがけてポーランドに攻め込む作戦。今回は戦車も10両で、対テロ戦。
・ロシア・ベラルーシ双方で演習は行われ、ロシアではロシア軍9400人、ベラルーシでは2500人参加。
「連合国家」としての演習。

★13、9、16 時事
ウラジオで整備中のCM原子力潜水艦「トムスク」で火災。
溶接作業中のミスの可能性。

★13、9、16 赤星通信
ズヴェズダーで修理を終えた巡航ミサイル原潜「トムスク」は、火災を起こして現役復帰が遅れる。
・ブラヴァーの発射試験が失敗し、955型SSBNの実戦配備は遅れる。あと5回は試験発射の要があり、来年いっぱいかかる。

★13、9、13 Russiatoday.com
(シリア)
ロシア海軍、黒海艦隊から増はして、東地中海でのプレゼンスを7隻から10隻へ。
強襲ヨウリクカン数隻、対潜のアドミラル・パンテレーエフ。

★13、9、9 赤星通信
955型SSBN2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」、ブラワー発射実験に失敗。ブラワーはすでにユーリー・ドルゴルーキーに搭載されてムルマンスクに実戦配備されているが、これでは予定が遅れるだろう。

★13,9,2
新型のS350が、「MAKS2013」で初めて公開。


ロシア・経済
★13、11、19 Reuters
OECD、2013年ロシア成長率予測を2、3%から1、5%に下げる。2014年についても、3、6%を2、3%に下げる。
しかし2015年は「EU経済回復、インフラ投資、消費維持により」2、9%に回復。
しかし2013ー14年、インフレを生まないために、利下げはできないだろう。

★13、11、7 M.T.
食料品価格のインフレ、進行。
公的には2013年食品価格7、5%の予想だが、民間では11%の予想。
理由、不明。「WTOに入ったからだ」と言う者もいる。
ジャガイモは30%、卵が25%。

★13、11、7 TASS
来年度予算は4、2%増えて13、96兆ルーブルになるが、インフレが5%なので、予算は実質的には減る。これは2008ー2009年にもなかったこと。
それでも国防費は増える。

★13、11、7 Vedomosti
経済発展省、2030年までの見通しを改訂。
4月にはInnovative developmentをベースとしたが、今回の9月版では、成長率は平均2、8%として、4月の4、3%より1、5分の1。
これは、世界平均を下回る。
→世界GDPでのロシアの占有率は2012年の4%から3、4%に落ちる。
・政府固定投資はGDPの3、5%から2、2%に落ちる。

★13、11、5 TASS
Reserve Fundは金融危機で4、8兆ルーブルから7000億ルーブルに減少。National Affluence Fundと合わせると5、6兆ルーブル。

・民間企業の対外債務が増えていることが心配。2008年危機でデリパスカを予算で助けなければならなかったようなことになりかねない。

・地方政府が債券を出していて、いくつかは実質的に破綻している。

★13、11、5 TASS
Internet Initiatives Development Fundが作られ、諸方面から60億ルーブルを集めた。プーチンもスピーチ。「透明に客観的に」

★13、10、31 Interfax
ウリュカエフ経済発展相、「投資、工業生産、在庫に良い兆しあり。第4四半期は伸びる可能性あり」
「これまでダメだったのは、投資、そして投資に関連した消費。輸出減はそれより小さな要因」
「しかし今のところ、2013年の経済見通しは1、8%から変えない」
1ー9月は1、3%。第3四半期は1、2%。

★13、11、19
       Rbth
   プーチン、いくつかの地方は脱税摘発をまったくやめてしまったとして、内務省→捜査委員会→プーチンに報告をあげ、それぞれのケースについて彼が捜査開始の有無を決定する、と言う。
モスクワでは、裁判所命令では10億ルーブルの支払い命令が出されたのに、400万ルーブルしか払われていない。

★◇13、11、19      TASS
メド、市民がガス等公共料金を前払いする制度の是非を12月5日までに検討するよう指令。
Millerが泣きついた。「罰則不備等で、国防省、地方自治体(暖房)、企業、市民等ちゃんと払わない。自治体の暖房原価を精査して、ガス価格分は優先的に支払うようにしてもらいたい」
・払っていない大手は企業である。
地方でガスを制限されているところはマハチュカラ、ヴラジカフカス、ブリャンスク、クラスノダール、イングーシ、セルギエフ・ポサト。
・「ガスプロムの独占がいけないので、競争を導入して価格を下げればいいのだ」と主張する専門家もいる。
(ターゲットは自治体、企業なのかもしれないが、市民が主要なターゲットであるかのように読め、これでは市民がメドに対して怒る)

★13、11、15 M.K.
クドリン・インタビュー
今の経済モデルでは、原油価格が毎年20ー30ドル上がらないとだめ。
・ロシア経済は歳入面で原油に依存しているだけでなく、GDP成長も依存。なぜならロシアの成長は消費の成長によってドライブされているから。その消費増は原油価格上昇にもたらされている。

・◇今の政府は(メドベジェフは)省庁間の調整が行われていない。
→政府決定がいくつかの省にとっては驚きだったりする。

・賃金が生産性に比べてあがりすぎた。最近数ヶ月でさえも、生産性向上を上回っている。最近18ヶ月では、賃金がGDPの50%を越えた。
石油部門の幹部が高給を取ったことから始まった現象。

・生産性を上げるためには、企業の経営を良くすることだ。生産プロセスを改善する。

・2008年危機では、1000億ドルの安定基金を使った。現在、安定基金にはそれと同じくらいしかなく、ということは、危機があれば安定基金が足りるかどうかということだ。
それなのに、安定基金を使ってインフラを作ろうと言う者がいる。危機が来たらどうするのか?

・プーチンとも、General policyについて違和感。国防費を増やしながら、教育、保健、インフラ予算が減る(絶対学は増えるが、対GDP比では減る)のはいけない。国防整備を10年ではなく、15年で行うとかしないといけない。

・(ロシア・経済・特徴)出稼ぎ肉体労働者の必要数は実は少ない。経営者とかエンジニアとかが足りず、東欧諸国から招致している例もある。
出稼ぎ肉体労働者が多いのは、自治体職員の横領対象になっているからだ。職員は、労働者給与の半分以上を横領している。
もっと労働者への支払いを多くすれば、出稼ぎはロシアの中央部からやってくるだろう。

・こうしたことを直すには、Public Controlが必要。自分はCivic Initiatives Committeeを率いて、それをやっている。11月末にはCivil Forumを主催して、全国から1000名のNPO代表を集める。

★13、10、14 RIA
ガイダール研究所によれば、2016年までに予算の24、8%の細目は機密になるだろう。2014年推定は16、7%が機密。2014年までに軍事予算の59%は機密になるだろう。

★13、10、10 F.T.
ナビウリナ(?)、ルーブルの変動拡大を容認の方向へ。上下幅6、2ルーブルから7ルーブルに。介入額は一日最大1、2億ドルを4億ドルに拡大。
2014年には33、4ルーブルまで下落するだろう。
→経常黒字も縮小しているので、ルーブル下降を容認することで、景気を刺激する。

★13,10,10
自動車市場の不振が長期化。9月のロシアの新車販売台数は前年同月比5%減。7カ月連続のマイナス。国内自動車メーカーの業績は軒並み悪化。アフトワズの不振が目だっており、前年同月比2割減。GMが8%減、VWも6%落ち込んだ。11~12年に10%超の延び。昨夏から伸び率が鈍化。

★13、9、28 Interfax
シュヴァーロフ、ウラジオストックで、
「ソチのような大型プロジェクトは棚上げに。しかし運輸面は続ける。Central Ring Road、モスクワーカザフ高速鉄道、ヴォストーチヌイ宇宙センター、BAM、シベリア鉄道はNational Wealth Fundの資金も使って行う」

★13,9,28
金属、石炭大手が生産調整や周辺事業の整理。UCルサールは4~6月期決算で4億5800万ドルの赤字に転じた。国際価格が生産コストを大きく下回る。中部ウラルなど国内の4工場を一時閉鎖。今年の生産量を前年より9%少ない380万トン。LMEではアルミニウムの価格が年初から2割近く下がり。
○ノリリスニッケルは上半期決算で純利益が前年同期に比べ63%減。価格が需要低迷を背景に約2割低下。14年にかけてアフリカのボツワナや南アフリカ、オーストラリアの金属事業を売却。
○石炭部門では大手メチェルがウクライナに保有するドネツク電気冶金工場を売却。メチェルは12年に約17億ドルの損失。昨年末時点の債務総額が90億以上ある。

★13、9、27 Government.ru
メド、Vedomostiに"The time of simple solutionsis past" 投稿。
(27日メドはソチでの国際投資フォーラムでスピーチもしており、この時期Exposure目だつ)
(10月1日Forbes.comのレヴァダによれば、プーの支持率は9月、64%で不変だが、メドのは下がる一方で、50%を下回った)
経済不振を強調、改革策を提唱。
緊縮政策にも言及。
・所有権を守る。競争も。
・これまでは石油価格に支えられ、大型建設とか公務員賃金引き上げとか農産品助成金とかで成長を達成してきた。
・投資環境が悪いという誤解をただすに至っていない。
・公営企業の料金を抑える。公営企業への監査を強化する。2014年、公共料金は凍結し、あとの2年はインフレに連動させる。
・中小企業奨励。地方自治体に免税権限与える。
・政府調達の一定割合を中小企業から行う。
・中小企業奨励のため、3年間で1000億ルーブル確保。
・優遇融資も。
(負債を抱えている西欧の景気回復には数年かかるとして、改革を呼びかける。メニューに新味、パンチなし。スコルコヴォ続ける。
大統領選の支出垂れ流しは頬かむり。現在のスタグフレーションの原因は、EU不況よりも大統領選のための支出増だろう)
(WSJは、「改革しないでいることは、より危険で底なしの危機へ通ずる」とか、過度の国営企業主導批判とかに注目。しかしこれらについては、具体的改革案はない。中小企業振興だけ示されている。国営企業の民営化には言及がない)

★13、9、27 Www.rbth.ru
経済開発省、メドとは少し異なるラインを発表。2014ー16年、33、3%成長可能。借り入れを増やすことで投資を増やす方法で。
・民営化促進、年金改革はだめになったので、対外借り入れを増やすしかない。(対外借り入れは現在、GDPの3%しかないが、35%にはしないと、とルネサンス・キャピタルで言う)
・今年投資が落ちたことが不振の大きな原因。それは、大きな建設が終わったこと(政府の建設投資は実質で20%減少した)、ガスプロムが投資全体の10%を数えている中で、北流の建設が終わったので投資額を三分の一落としたことによる。
・2014年には民間投資の伸びが、今年の11%から5%に落ちることが予想されるので、それを公共事業で補う。そのためにモスクワーカザン高速鉄道、BAM、シベリア鉄道近代化等を行う。
・ロシア経済の鈍化は構造的なもので、これから5ー10年、成長率は2%を越えないだろう(ルネサンス・キャピタル)。

★13、9、26 CA
LME、昨年香港商品取引所が入手。
→合理化に着手。たとえば在庫の整理。
大量売却されると価格が下がるとして、RusAlは抗告。米国企業と利益一致。
(ただしGoldmanSachs,JP Morgan Chase等もLMEの株主なので、これは多分米国金融資本が中国資本の金だけ使って、実際は自分の利益を実現しようとしているのだろう)

★13、9、25 Interfax
資本流出は2013年700億ドルになるだろう。2012年は300億ドル。
これでルーブルは1ドル32に落ちるだろう。

★13、9、24 TASS
メドベジェフは予算案提出に先立って、議会指導者集めて懇談。
「経済が悪いのは、世界のせい」
「2008年は目標があっただけよかった。今回は危機ではないが、成長もない。歳入がない」
・予算は平均5%削減する。
・昨年連邦予算赤字は395億ルーブル。
・しかし地方予算悪化。赤字州は57だったのが67に増加。2012年債務は15、3%増え、63州合わせると13、5億ルーブル。
(大したことない)
・マカロフ下院予算委員長。
「2013年、60万の企業家がライセンスを返上してきた。我々は中小企業税を半分にしたかったのに、4倍になってしまった」

★13,9,21日経
2014~16年の連邦予算を従来の計画より縮小。歳入総額が予想より約5%減る見通しになったため。19日の閣議で14年予算の歳出総額は約14兆ルーブル。前年比増加率を従来の計画の6.1%から4.4%に引き下げた。インフレ率を下回る水準で、実質的な歳出削減。財政赤字(GDP)比は14~16年に1%以内。
○シルアノフ財務相も年金などを除き「すべての歳出項目を5%削減する」と言明した。シルアノフ財務相は19日、①14年に公務員給与の引き上げを見送る②政府発注を全般的に見直す③3000億ルーブルの軍備近代化予算を17年以降に先送りする。

★◇13、9、20 Vedomosti
3年予算、削減後、軍事の方に配分偏る。社会・教育それほど減っていないように見えるが、地方へ移管されたものがあるので、わからない。
・全体で、2015年にはGDP0、8%分の6650億ルーブル削減。
・しかし軍事は2013年の2、1兆から、2016年4兆へ。予算におけるシェアは15、7%から20、6%に増える。GDPの3、1%から3、9%に増える。
・教育は2、9兆から3、6兆に増え、医療は2、4から2、8兆に増える。しかしGDPのシェアは4、4%から4、1%、後者は3、7%から3、3%に下落。
・こういうことで、公務員給与への圧力たかまっている。メドが呼びかけている。
インデクセーション、廃止されるかもしれない。
・2013年上半期、連邦公務員給与は平均20%上がっている。
・(9、24Reuters)
IMFがいっそうの緊縮を求めたのに対してシルアノフは、「経済不振の時にこれ以上削減することはするべきでない。」

★◇13、9、20 NYT
閣議でこれから2年の予算削減。10月1日までに下院へ提出。
プーチン公約がもたらした生産性以上の労賃上昇がもたらしたインフレ退治が主要課題。
その上で利下げを実現して景気刺激する算段。Buzzwordは「消費依存から脱却」。
不況の時に歳出を削減するという、異常な方法。
しかし効果が現れるのは2016年を予想。それでも大統領選挙には間に合うだろう。
→6月にプーが言及した福祉基金取り崩してインフラ建設は消えてしまった。
プーチンの意向で、対外借り入れはしない。
○2014年歳入は1年前予測より3、5%、15年は7%下回る。
○2014年、軍人給与引き上げは凍結。
年金基金への払い込みは削減。現在の老人をカバーすることに限定。
○インフレは2014年に4、5~5、5%、2015年に5%以下、本年約6%。

★13,9,18 小手先「利下げ」
中央銀行は新たな政策金利として、従来の翌日物の貸出金利(現8.25%)に代わり、期間1週間の貸出金利(5.50%)を採用すると発表。市中銀行向けの貸出量が最も多い期間1週間の金利を指標とすることで、金融政策の実効性を高める。

★13、9、17 James
数年前からの「予算規則」(油価が91ドルを越えたら、余分分は直ちに予備基金へ。それは、予備基金がGDPの7%になるまで続ける。現在4%ほど)が歳入を減らしており、今回の緊縮予算をもたらした。ばかげている。貯金のために支出を抑えている。

★13、9、13 Russiatoday
中銀は、当面インフレ抑制に重点を置き、利下げをしない決定。
中銀ナビウリナ、「インフレが5ー6%に落ちてきたら利下げをする」。
8月のインフレは6、5%だった。10月には5ー6%に落ちるだろう。
(つまり、景気刺激のために利下げをすればインフレが激化し、利下げをしなければスタグフレーション継続という状況)

★13、9、10 Business New Europe
メド、2014年7月からガス、電気、鉄道料金を凍結する検討するよう命ずる。
GDPを0、8ー1%押し上げるだろう。

★13、9、9 Rbth.ru
Federal Financial Markets Serviceの権限、これから18ヶ月かかって中銀に統合。第1副総裁Sergei Shvetsovが担当することになる。
これによって中銀は、銀行だけでなくノン・バンク、保険、信託、年金、投資顧問等への監督権を得る。

★13、8、29 Lenta.ru
経済発展省(クレパチ)、2013年予測、成長率を2、4%から1、8%に下げる。
鉱工業生産は2%から0、7%に下げる。
資本流出は300億ドルを700億ドルにあげる。
2014年見通しは3、7%を2、83%に。
(2012年上半期成長率は4、5%だった)

★13,8,28 日経
富裕層、資産移転。13年国外投資最大。今年1~3月期にロシアから国外に流出した投資額は672億ドル、昨年10~12月期の6倍。過去最大だった11年の年間総額(668億ドル)を上回った。キプロスは27億ドルと、10~12月期に比べ4割減。バージン諸島、全体の47%に相当する317億ドルで、前期比で約8倍に急増。2番目、ルクセンブルク(139億ドル)。4月から今月19日の本格施行までに上下両院議員計10人が辞任。

★13、8、27 Forbes.com
ロシアの公的債務累積額はGDPの10%ほど。起債する時の利子率も上がっていない。つまり債権市場は、ロシアの経済が近く崩壊するとは思っていない。


ロシア・極東
★13、11、5 M.T.
コムソモルスクでの会議でメドベジェフは決めた。
極東開発省の下に、東ロシア開発公社及び人的資源開発庁を作るべし。
「数年で欧州部から2000万人を移住させる」
・東ロシア開発公社は対外経済銀行の支援で、最終的には1000億ルーブルの資本を持たせ、投資のインキュベーターにしたい。カルーガを模範にして。
・極東開発省のGalushka大臣は4月までに極東バイカル地域の社会経済開発計画の改訂案を提出するべし。
すでに存在する3の経済特区に加えて、新たな特区を3月1日までに提案せよ。
・→Trutnevは担当の副首相として多額の資金を扱うことに。
しかも部門ごとに分けるのでなく、地域を切り分ける方式でやる。

★13、10、29 Interfax
Galushka極東開発相、提案。
「運賃高いので、極東製品は西部に出荷できない→輸出を主とする。
このために輸出特区を作り、そこでは所得税10%等優遇措置。賃金は中国並み、電力料金は韓国並み、運輸費はシンガポール並に。
→極東開発省傘下に4の公社を作る。
East Russia Development Corporation
Far East Investment Raising Agency
Far East Development Fund(既存)
Human Capital Development Agency。
・財務省は後ろ向き。
・4の公社については、極東開発省との原研抵触を心配する者も。

★サハリン石油 13、10、25 M.T.
ガスプロム、沖合28キロのKirinskoye海底ガス田(多分サハリン3)、初めて自力で開発。

★13,10,20
〇ガスプロムはサハリン2でLNGを輸出。新たに2つの計画。サハリン2の拡張とウラジオストクLNG基地の新設。ロスネフチの計画はサハリン1のガスが主な供給源。ロスネフチが使えば、ウラジオストク基地はどうなるのか。ガスプロムは単独で開発中のサハリン3のガスで十分に賄えるとする。
〇ミトロワ部長は「やっかいなのは日本の企業や政府の対応がバラバラで、ロシアの争いに巻き込まれていることだ」。

★(ロシア・石油)13、10、18 K
ロスネフチ、CNPCと合弁合意。ロスネフチが51%。ロスネフチはサハのSrednebotuob油田だけを想定、CNPCは「いくつか」を想定。
この油田は太平洋パイプラインから134キロ北。1、3億トンの石油、1550億立米のガス。
セーチンはこのあたりに中小の油田をいくつか開発することを想定している。
中国以外にも輸出。
ロスネフチはCNPCと共同で、Tyantsynに精油所建設の計画があり、ここでも使う。
○6月には、25年間で3、6億トンの石油(年間1440万トン)を2700億ドルで中国に供与するとの合意。
この一部になる?

★13、10、15
トランスネフチとロスネフチ、対中国石油パイプライン拡張(の資金負担)で合意。
スコボロジノ~漠河管の年間輸送能力は2015年から2000万トン、18年から3000万トンに。
→漠河向けの輸出量は今年1580万トン、14年1720万トンに。

★13,10,1
ウラジオストクのLNG基地にサハリン3のガス「開発はガスプロムが単独」。チャヤンダ、コビクタ、基本的に独自開発をめざす。「我々は日本の電力市場に投資家として参入したい」日本企業の場合はこうした資産交換が前提。
○「中国との間でガスパイプラインによる供給契約が年内に結べれば、チャヤンダのガス田は18年に生産を始めることが可能だ」
○日ロ間で海底パイプラインを「漁業権と環境保全保護の問題があり、今は検討していない」

★13、9、15 自由プレス
オホーツク、ベーリング海漁業に中国系会社Pacific Andes(社長Zhu Ten)が入り込んでおり、ロシア企業の名をかたって、関税なしでピーテル等に持ち込んでいる。

★13、9、12 M.T.
極東開発相にDelovaya Rossiaの共同議長Alexander Galushka任命。ビジネス・ロビースト。
Trutnev副首相と協力することになる。
37歳。人民戦線幹部。中央本部の共同議長。
Key Partner企業グループを率いる。

★13、9、10 Russiatoday.com
Bloombergによると、PetroChinaはロスネフチとガスプロムからシベリア・ガス田の権利の一部を100億ドルで購入するべく検討中。

★13、9、3
メドベジェフ、極東ロシアの発展に関わる政府委員会設置を決定。自らが率いる。
北コーカサス発展政府委員会にならったもの。
(極東を北コーカサスと同等にとらえるのは、メドベジェフの極東認識の低さ、軽蔑を示すものだろう)

★13、8、31
プーチン、イシャエフ全権代表兼極東発展相、解任。全権代表後任はトルトネフ。
極東発展相後任は、実業家のガルシカ。


日ロ関係
★13、11、18 Christian Science Monitor
2+2の直後なのに、ロシア軍用機、相次いで日本に沿って南下。領空侵犯せず。

★13、10、4
日ロ交流促進官民連絡会議、発足。世話人は板根コマツ相談役。北海道銀行頭取、北海道知事、大企業、大学等。

★13,9,14
政府は13日、ロシアとの経済協力を推進する「日ロ経済交流促進会議」(議長・世耕弘成官房副長官)を開き、対ロ投資の強化に向けた官民連絡会議の新設を決定。坂根政弘相談役が民間代表に就く。30団体を超える企業や大学、地方自治体などが参加。

★13年9月
官邸が経済関係取りまとめ、絶大な効果。

★カルーガ州
2013年11月プレゼンテーション

工業生産伸び率で全国1。
・2006~2013年 64億ドルのFDI。61の新規工場。
・現地で通関できるようになっている。
・サムソンは11ヶ月で工場を立ち上げ、三菱は9ヶ月。
・全州にわたり、鉄道、ハイウェーの沿線に12の工業団地。リュジノヴォには、連邦政府とともに経済特区。
・「人材養成センター」(自動車、薬品)でこれまで9000名養成。
・三菱自動車はプジョーと合弁。30%出資。副社長を派遣。社長はプジョー。
工場は両者専用と共用の二つ。
部品企業用の団地が隣接している。
・工場内で通関。
・固定資産税は2、2%、法人税は20%(連邦分2%、地方分18%)。
・日本、タイの工場から部品。タリンで荷揚げ、鉄道で。3ヶ月かかる。梱包くずれ。
→シベリア鉄道使用を検討。釜山が集荷ハブ。
・工場内に税関があるのはいいが、突然電子部品のスペック開示を求めてきたりする。
・ロシア政令166(D166)に基づく契約。つまり年間生産台数は2、5万台、現地調達率は金額ベースで30%。これにより、2018年までの関税恩恵措置を受ける。
・いつもフォローしていないと、納期を守らない。
・労働力不足しつつある。特にマネジャー。
VWはバウマンと提携している。
・ロシア人は以前より、全国を移住するようになった。カルーガは不動産価格がモスクワよりやすいので、流入が増えている。
・製品出荷はトラックによる。ロシアの販売店が配車、モスクワに集荷して全国へ。
・日本人エンジニアには通訳をつけている。極東出身者が多い。
・日本でロシア人を雇いたい。


ロシア・社会
★13、10、23 Forbes.com
数日前、Daniel PipesがWashington Timesに(Washingtontimes.com)モスクワでキリスト教女性は1、1人の子供しかうまないが、イスラムの女性は2、3人生む。チェチェン、イングーシの女性は10人だ、と書いて、批判される。
Mark Adomanisの計算では、イスラム地域の出生率、1、94。しかも人口は1380万のみ。

★13、11、5 Forbes.com
ロシア、2013年、13000人ほどの人口増になる。死亡率が少し落ちたため。
これはソ連崩壊以後初めての、人口自然増。
しかし崩壊後世代が成人するので、これから落ちる。しかし言われているほど落ちないかもしれない。
(3日のWindow on EurasiaではPaul Gobleが、「移民のおかげでロシアの人口減は防げている。実際にはロシア人の男性の死亡率は高く、彼らは減少している」)

★13、10、30 Window on Eurasia
ロシアの大都市では、地方からの出稼ぎ者が多い。彼らは税金とも年金とも離れていて、政府を必要としない。Otkhodnikiと呼ばれている。人口の10ー15%がこれで、ヤミ経済労働力の半分。
帝政末期に似てきた。

★13、10、17 RIA
保険省の専門家Yevgeny Bryunによれば、ロシア人の年間一人当たりアルコール消費量はエチル換算で年間13、5リットル。2010年は18リットルで、これはWHOが定める危険水準の2倍以上。

★13、10、10 IHT
エロフェーエフ・ヴィクトル
「ロシアのアイデンティティーは四分五裂。同じ青年が米国の陰謀を叫ぶかと思うと、次の瞬間には移住希望。欧州的インテリは超国家主義スローガンで大衆をだますしかない。ロシアはこうした混乱状態のまま推移していくだろうが、いつまでこうしていられるかはわからない」

★13、10、9 AP
Credit Suisseが9日報告書。ロシアの家計資産の35%は110名のBillionaireによって占められている。他の平均は1ー2%。
Billionaireの密度が大きい。

★13、9、27
Reader's Digest、世界で実験。財布を落とす。16都市で。
モスクワではかなりよい結果。12のうち7が返ってきた。
「両親に正直であるように育てられた」緊急事態省役人とか。アムステルダムなみ。
悪かったのはブカレスト、リオ・デジャネイロ、リスボン。リスボンではオランダ人観光客が返してきたのみ。
ヘルシンキが最高。12のうち11が返る。
モスクワでは金落とし詐欺がいると、米大ホームページで警告しているのだが。

★13、9、18 M.N.
VTsIOM、9月、45地方で1600人。
階層意識。所属意識。
32%は「自分は自分で、どのグループにも帰属していない」、11%は「中産階級」、6%が年金生活者。
・ロシア社会がかつての集団主義からatomization。National Ideaを難しくする。
・他方、2012年のLevadaが引用している2008年の調査では、27%のみが、「他人は信用できる」。米国では42%、スウェーデンでは69%。29カ国平均で45%。

★13、9、17   Russia-direct.org
Alena Ledeneva
"Can Russia Modernize? Sistema,Power Networks, and Informal Governance"
"Russia's Economy of Favors:Blat, Networking and Informal Exchange"(1998),
"How Russia Really Works: the Informal Practices that shaped Post-Soviet Politics and Business"(2006)
・Parasitic power elitesとParasitic massesの相互依存構造。
・権力の垂直構造はない。プーチンは様々の利益団体の中に浮かんでいる。多くを知らされていない。
・このような社会を近代化するには、革命よりも、コネ使用を次第に減らすとか、漸次の変化しかない。

★13、9、11 Russiatoday.com
ホモ・レス・バー
Sharm,Central Station, 12 Volts, 911, Zero Bar, Nash Bar, Boyz, Secret, Propaganda Sundays

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/2687