Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2021年7月30日

メルマガ 文明の万華鏡第111号発刊

月刊メルマガ「文明の万華鏡」第111号を発刊しました。
冒頭言と目次をペーストします。皆様、定期購読をお願いします。

はじめに

満身創痍で迎えたオリンピック。しかしコロナ感染者続出で、これで9月5日閉会予定のパラリンピックまでできるのかと思います。今回のことはまたまた、日本の政治・行政は想定を超えた事態には無策・無能であることを露にしました。各省庁縦割りで、これを本当に調整しているのは財務省の予算配分。一度、権限と予算が配分された枠内ではきっちりと動きますが、その枠を超える事態が起きると、総理官邸の権限がいくら強くなっても、総理側近がいくら優秀でも解決できず、落ち度を隠蔽したり、口先でごまかしたり、自衛隊に汚れ仕事を丸投げしたりするわけです。

これは、財政支出を切り詰めようと必死で合理化をはかってきた財務省を責めても酷なことで、例えば感染症対策のためには保健所システムの再構築をはかるなどの、大きな政治的合意が必要になるでしょう

感染症対策などのためには、「予備」の医師、看護師、病床などを用意しておくことが必要ですが、それだけの余裕はありません。外国では大病院が多いために、医師・看護師などを臨時に配置換えすることが容易でも、小規模の開業医が医師の過半を占める日本では、そうもいきません。今回は、コロナ勃発から1年くらいたってやっと、開業医のコロナ対策ネットワークが少しできましたが、もっときちんとしたものを事前に決めておくことが必要になるでしょう。

そして西側先進国は憲法で、緊急事態の発動手続きなど大要を定めていますが、日本憲法では「緊急事態」という言葉すら出てきません。日本では民主主義がまだ本物になっていないので、独裁の出現を防ぐには、これもいいことだし、また多くの国は今回強制的にロック・ダウンを宣言しても、コロナを克服できていないからです。
ただ、憲法にせめて「・・・などの緊急時に政府は緊急事態を宣言することができる。その際の私権の制限とそれに対する補償については、法律で定める」程度の条項がないと、今回特別立法で閉店命令に応じない飲食店に罰金を科すことに対して、違憲訴訟を起こされることになるでしょう。
大多数の国民の安全、健康のために私権を一時的に制限することは、西欧諸国では大多数の国民に受け入れられています。日本でも、いいか悪いかの神学論争を早く卒業して、政府の権限と私権の保護の間のバランスをどこに置くかという、実際的な議論に移って欲しいものです。

というわけで、今月の目次は次のとおりです。

「人間」が大事なのだ
消えたニュースの背後にあるもの
株価を上げるために経済が縮小する、日本の自縄自縛
渋沢栄一神話の虚実

日本語翻訳出版募金:「秘められたシルクロード~タジクの黄金遺宝 
~ソグド人・パミールから奈良へ~」 ハムロホン・ザリフィ著

推薦書:「ロシアの新エネルギー戦略」 杉本侃著

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