Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
ChineseEnglishRussian

言いたい放題

Automatic Translation to English
Automatic Translation to English
2009年07月18日

高度成長時代の逆回しへ?

みんな、今の日本が100年前からこうで、これからも未来永劫変わらない、安泰だと思っているのでないか? 100年に一度の危機だなどと言いながら、実際は日本という船体は沈まない、と思っているのではないか? 変化をキャッチするべき役人のほとんどが、そういうself-complacencyに浸っていないか? 激動期には、日本で秀才であったことなど、何の意味もないのだが。

今起きていることがタイタニックみたいなことだと思わないのか? 70年代日本は輸出企業に引っ張られ、国内サービス産業に至るまで賃金があれよあれよと言う間に上って、現在の経済大国になった。物価もずいぶん上昇したが、賃金が上昇するスピードの方が速かった。

そして終戦直後は吉祥寺の駅前の公衆便所など、200メートル四方にその悪臭を撒き散らし、道路では神風タクシーがわがもの顔に突っ走り、工場は汚水・排気を垂れ流していたのが、これもあれよあれよという間に社会は小奇麗になり、駅前の公衆便所はアイスクリーム屋になって久しい。今では人間までが、まるで食肉用のブタと同じく無菌状態でなければならないようで、ただのインフルエンザで黒船騒ぎだ。

身の回りが小奇麗になると、まるで700年もの昔から日本はこうだったのだと、みんな思うようになったのではないか? そして優越感に満ちた目で、周囲の国々を見渡す。そうじゃないんだ。つい、この間まで、日本だって随分ひどい状況にあったのだ。人間はどの国でも、「衣食足りて礼節を知る」で、日本だって終戦直後は礼節どころじゃなかったのです。

で唐突だが、今の日本ではこの高度成長の過程がこれから逆回しになっていくのではないかと恐れている。
つまり高度成長を引っ張った輸出企業は海外に流出してしまったので、一番元の富の作り手が少なくなっている。
社会全体の富が増えないと、格差が広がってくる可能性がある。もともと60年代までの日本社会は「二重構造」と言われるように、格差の大きな社会だったのだ。格差が広がれば社会に不満と羨望が充満し、飲酒も増えるだろう。演歌の世界が帰ってくる。

そうなると、70年代と逆に賃金は下降ぎみ、そして諸物価はデフレで明確に下がっていくことになるだろう。国内は低物価で暮らしやすくなるかもしれないが、航空賃はうなぎのぼり、海外でのホテル代も我々には手の出ない高値に見えるようになるだろう。

コメントを投稿





トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/793