震災のあと、東京では大したことはなかったが、やはりじわじわとボディーブローのように疲れがたまってきた。でもそのなかで良かったな、と思うことがひとつある。それは店が早く閉まるようになってきたこと。これまでは僅かな売り上げ増をねらうかのように、「夜２３：００まで営業してます」的なスーパーなどが多かった。そして一昔前は聖なる祭日で、日本中のすべてが止まってしまったような元日でも、今では平日であるかのようにスーパーが開いている。少しは便利だが、それよりも店員が大変だろう。競争、競争で、とどまるところないサービス強化を強いられて。

それが今回、１９時で閉店する店が増えて、ほっとした。これでやっと原点に戻ったと。際限なくサービスを強化していくことはできないので、今回のように一度御破算に願いましては、で元に戻るのがいい。