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経営学

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2017年5月13日

労働力不足 それとも余剰

労働力が不足してきて、それは宅配便、介護、保育などで特に顕著。森友学園の保育園もそれで・・・

でも労働力が浪費されているところもある。それは、企業の「事務職」、つまりその殆どが総合職以外の女性なのだが、日本の企業はこれをITの代わりにこき使っているから、先進国の中でもIT投資の比率が低いのだそうで。

総合職がITを使いこなせば、この「事務職」の多くは不要になる。とは言え、大企業の総合職と言えば、日本人の大多数がめざす職種。これまで事務職だった人たちが、簡単に居直れるものではない。

となると、労働力はマクロでは実は足りているのだが、例えば企業の事務職の数をしぼったところで、しぼりだされた人たちがつきたいと思う職種は狭き門で行けず、さりとて肉体的・精神的にきつい仕事にはつきたくない。「私が総合職やって、あの仕事のできない・・・クンあたりは総合職やめて、・・・になってもらえばいいんだわ」ということになってしまう。当然、これは社会的には通らない。

それでも、事務職の数はこれからしぼられたり、総合職と統合されたりしてくるだろう。宅配便、介護、保育などの勤務負担を軽減し、男女とも喜んで就職するようにしないと、失業が増え、外国人労働者が増えるだけのことになるだろう。

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