2011年10月 4日
外国で、日本について何をしゃべればいいのか?
今度、中国の長春の大学で「日本とはどういう国か」について講義をしに行くのだが、この頃は外国で日本について講義するのが難しくて困る。これまでは、中国やロシアでなら日本がどうやって高度な経済を築いたかをしゃべれば、ずいぶん関心をもって聞いてくれた。
それが今ではもう日本は、経済面では関心を持ってもらえない(実力はあるのだが、彼らは今あえて日本を無視していたい心理状況にあるようだ。今まで頭を下げてきたことに対する反動なのだろう)。そして世界も日本国内もひっくり返っている。この混沌たる世界に、ある意味を見出し、名前をつけるのは至難の業だ。
外国では「日本学」という学問の領域があるが、もう政治とか経済とか歴史・文学とか系統だったものにはなりにくい。意味は解体されてしまった。
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