2018年11月 8日
先進国の普通の人々の所得が上がらないのは
なんでこれだけ先進国の「普通の人々」の所得が上がらないかというと―――1990年代後半以来、直接投資や中国の貿易黒字の形で、年間20兆円以上もの富が中国に流れ込んでいるから。中国だけではない。要するに途上国の人々の生活水準向上のために、先進国の普通の人々は我慢を強いられてきたのだ。
そして先進国の経済は、紙幣を印刷することで心臓マッサージを受けてきたようなものなのだが、それは主として金融業界や社長たち上流社会の連中の所得として消えている。
この二つが、先進国の「普通の人々」の所得が上がらない基本的な背景。中国も、そろそろいいだろう。先進国から得た富を膨らまし、先進国の企業を買い占めようとしたり、傍若無人な態度を取るようになっては、そろそろ自力でやってもらいたい。
これは別にトランプのお先棒をかついでいるのではない。こういうことは、彼の登場する以前から、このブログに英語で書いている。
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