Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界文明

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2017年8月 8日

現代風枕草子 日本社会のよどみ

(これは、7月26日発行のメルマガ「文明の万華鏡」の一部です)

ポピュリズムや側近政治の弊害やら、いろいろ言ったが、どれもこれも根っこには、今の日本社会がすっかり活力を失って守りに入っていることがある。枕草子風に綴ってみる。

無菌培養
この頃の若手の役人はどうも、無菌培養された優等生の感じ。政策は頭で作るものだとばかり思い込んでいる。昔の役人たちは業界の連中と連夜飲み歩いて、相手の本音を引き出し、難しい政策でも捩じ込んだものだ。つまり政策を、彼らは腹で作っていたのである。もっと人間臭かった。

今の役人は、ものごとをマクロ数字やデータだけで考え、「政策」なるものをでっちあげ、あとは国会、政党、マスコミを相手にこれを通していくことしか頭にない。役人は、実社会に住んでいない。これでは、実効性のある政策はできず、予算を浪費するだけ。

知的草食
そして専門家と称される人たちも、自分の専門からちょっとでも離れると、新聞に書いてあるような、ありきたりの通念でものを割り切る。自分で調べる意欲がない。知的好奇心が少なく、既存の枠内で安穏に飯を食っていくことしか考えない

そしてかなり多くの専門家や役人は脳天気。他人や他国は善意に満ちていることを前提にものごとを考え、行動している。北朝鮮の核開発についても、これが止むに止まれぬ自衛の必要性に基づくものであることを理解、いや「感ずる」ことができない。米国の意向に反して核開発をする国は悪だ、と決めつけている。米国の言うことは正しいことだ、という気持ちが強すぎるのでないか。

自信を持つのはいいが・・・
自分に過度の自信を持っているのも問題だ。日本という国の安全保障の基盤、経済の基盤はもう崩れているのに、気が付かない。高級官僚候補の青年たちも、世界のことはすべて知っていると思い込み、いざ外国に住んでみればものごとは全然違うように見えることを知らない。

そして日本の民主主義は異形だ。外向的ではなく、内向的で、社会から離れて自分の小さな殻を守る権利が民主主義なのだと思っている。他の人の都合を考えたり、社会をどうやって良くするかなど考えない。

例えば、横断歩道をさみだれのように、のべつまくなしに渡っていく。前後左右を見渡すこともなく、安心しきってスマホを見ながら渡っていく。誰か一人が待つだけで、車5台を通すことができるのに、周りのことは全然見ない。見ても、その意味はわからない。自分の都合だけなのだ。

インターネットを見ていると、「日本は中国や韓国より民度が進んでいる。礼儀正しい」という意見がゴマンと掲載されているが、朝晩の満員電車で通勤してみたらいい。押し合い、圧し合い、他人は人間ではないかのように、何も言わずに突きのけ、押しのけ、本当にひどい。そして昔はもっとひどかったのだ。
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