Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界文明

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2015年4月21日

日本の外で発言することのむずかしさ

時々、ウクライナとか中国について英語で発言しようとしても、なかなか読んではもらえない。
世界の論壇は英米系メディアに支配されていて、これに載ってやっとナンボの世界。載ったところで、この世界では日本と同じく暗黙の格付けがあるので、無名の筆者はdismissされる。

それはアメリカ人でもイギリス人でも条件は同じなのだが、彼らにとってそれは自分の国内での競争に勝てなかっただけの話し。それ以外の国の人間の場合、いくら自分の国内で地歩を築いても、世界の論壇で通用しない、という意味では、不公平なのだ。つまり、英米以外の人間は、自己実現することがなかなか難しい。

国際政治について発言するのは、特に大変。日本がある問題の当事者ならいいが、自国に関係ない問題について発言しても、それはまず誰にも相手にされない。第三者の言うことは、実行できないものであることが大部分、しかも米国のように自分の言ったことを実行できる軍事力・経済力を持っていなければ、相手にもされない。

ということで、戦後、米国に安全保障を大きく依存している日本の場合、ハンディはことさら大きくなる。何を言っても、結局のところ、米国というお釈迦様の掌で踊っている孫悟空のようになってしまって、なかなか充実感、つまり「自己実現」とかいう感じを味わえないのだ。

この構造を無視したまま、国内で斬ったり張ったりしていても、なにか狭苦しい、いじましい感じがする。

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