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世界文明

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2014年6月 5日

企業が動かしていく経済はいつまで

マルクスの昔から、資本主義は成長力を失って崩壊すると言われているが、まだ崩壊していない。しかし先進国は停滞、BRICSは成長の踊り場を迎えるに至って、また終末論が頭をもたげている。
成長率が落ちると企業は投資しなくなるので、経済はますます成長しなくなる、というわけだ。

僕はそうは思わない。新しい技術、新しいビジネス・モデルが出てくれば(シュンペーターの言うイノベーションだ)投資は行われる。そして現代はまさに一大イノベーションの時代である。

終末論の言うとおりだと、産業革命以来、世界の経済を支えてきた「企業」、つまり株式会社制度というものが、もう終わりだということになる。そして企業が活動してきた環境、つまり市場経済も、根本的見直しの時期と言うことになる。

そうなると、将来の経済の姿はどうなるのか? 計画経済? 企業の国営化? ソ連経済の体たらくを現場で見てきた僕としては、やめてくれよと言いたい。製造業はいくら多種少量生産の時代になったとしても、多額の設備投資を必要とすることに変わりはない。企業の国営化は、活力を奪う。経済の計画化は不可能だ。人間の欲望、需要まで計画することはできないーー単純なこの一つの理由による。

やはり競争と不断のイノベーション、この二つで経済を回していくしかないだろう。あとは、実は戦争。英国は植民地獲得戦争の末に産業革命を達成したし、米国も、明治・大正日本も、戦争のたびに焼け太りしてきた。これも競争の一種なのであるが。

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