Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
ChineseEnglishRussian

世界文明

Automatic Translation to English
Automatic Translation to English
2011年12月22日

日本はまた集団主義の方向へ

高度成長のあとの日本は、それなりに豊かになった個人、個人がそれぞれの殻にこもりやすくなって、擬似個人主義の様相を呈したものだった。擬似というのは、受動的で、「俺にかまわないでくれ」というだけのものだったからだ。(欧米の個人主義というのは、もっと能動的なものだ)

それがバブル崩壊後もう20年も所得が伸びないとなると、分配のことについて皆の目の色がだんだん変わってきた。全体のパイが増えない、むしろ減っているなかで、足の引っ張り合い、ゼロサム・ゲームが始まっていて、そこでは「他人にかまう」のである。つまり少しでも豊かな者から引きはがして、自分たちのものにしようとする。

これは、反米主義にも結び付く。米国は個人の資産を守り、国家権力の干渉を排斥することを思想の基礎に置いているからだ。

日本は、日本人は変わっていなかったのか? 個人の権利を尊び、上品になったように見えていたのは、やはり「衣食足りて礼節を知る」程度の話しだったのだろうか。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/2031