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経済学

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2012年11月 8日

ドル体制でもいいので

もうドルはダメになった、というのがリーマン・ショック後の通り相場なのだが、アメリカ経済は今盛り返し中だし、元とかSDRとか併用しても、結局のところその正体は「紙」。発行量を抑制すれば、価値は安定しても経済はそれほど伸びず、他方発行し過ぎるとバブルになって信を失う。

元とかSDRが国際通貨としてのしてきても一向に構わない(中世の欧州ではヴェニスやジェノヴァの発行した数種類の金貨が、複数の国際通貨として使われていた)のだが、別にドルを地に踏みにじる必要もないわけで、ヘッジしながら便利に使っていけばいい。

そして、世界がドル経済になっているということは、米経済と一緒にケインズ的な成長政策を図れるということでもある。それは、東アジア諸国と米国の間で、リーマン・ショックまで盛んにやっていたことだ。

要するに、ドルの発行に節度を設けてほしいわけで、これまでのようにドルを限りなく膨張させて儲けることを世界の金融界がやっているので、米連銀FRBも危機には無限の救済措置を取らねばならないわけだ。

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