2011年9月17日
経済学上の疑問――クラウドに保存された情報の扱い
僕の家にはCDのコレクションがあるのだが、どうせそのうちこんなのは全部「クラウド」にデジタル情報として保存し、「CD」という名のプラスチック盤は御用すみになるのだろう。
でも「CD」はいかにも「モノ」ーーつまり工業、第2次産業――という感じがあって、それを3000円だかで買い求めると、日本のGDPにいくばくか貢献した気になる。
だがこれからは、どこかにアクセスしてちょっとクリックして料金を払ったつもりになると、どこか雲の彼方の「クラウド」とかに作ってある僕のアカウントにその音楽のデジタル情報が配信されることになるのだろう。
それは「サービス」ですよね。CDからプラスチックや解説の紙を除いた、コンテンツだけ。もうモノではない。第3次産業だ。それでも、CDと付加価値の大きさはあまり変わらないし、輸出して外貨を手に入れることさえできる。
それでも何か雲をつかむような。では、そのクラウドのメモリーをハッカーが一度に消してしまったら、日本の資産額は急減するのだな。でも、どうも実感がわかない。地震と火事でCDのコレクションが灰燼に帰する場合と同じなのだが。
どなたか、ここらへん、ちゃんと説明していただけませんか?
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