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ジョーク

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2011年4月12日

ロシアで大統領交代???

今、ロシアについてたまった資料を読んでいたら、ベルコフスキーというわりと若手のロビーストがwww.slon.ruとかいうサイトに書いた長文の文章が目に入った。4月12日にもメドベジェフ大統領が辞任を表明し、7月には前倒し(本来は来年3月頃の予定)の大統領選でプーチン首相が大統領に返り咲く――そういうことが決まったということをクレムリンの関係者から聞いたのだ、と言う。

そしてその後、その理由がぐだぐだと書いてある。要するに財政赤字を削ったり、外資誘致を本格化させたりという荒事はプーチンにしかできない、まだ支持率が高いうちに選挙をしておけ、ということらしい。

こりゃ大変だ。こんな大事なニュースが日本ではぜんぜん報じられていない。なんたることか、ロシアはそこまで軽視されるようになったのか。でも、なぜこのタイミングでこんなニュースが出てくるのか、何か兆候はあったかと思って、最近のできごとを復習してみると、けっこうあるのだ。理由と思われるものが。

それは、「政府で働く者は企業の取締役を兼任してはならない」という最近のメドベジェフ大統領のお達しが、実力者セーチン副首相(石油大企業の幹部を兼ねる)たちのご機嫌を大きく損ねた可能性がある、その昔フルシチョフ書記長が共産党官僚の既得権を大きく削ろうとした途端、ブレジネフ等に足をすくわれて詰め腹を切らされた、今回これと似たようなことが起きたのか、ということ。

ここまで思いを巡らせ、ではブログに書こうと思って、このベルコフスキーの記事が発表された日付を見ると4月1日。それで、すべて氷解。どうも変な記事だと思ったんだよな。

数年前のエープリル・フールでは、クジラが遡ってきたのがモスクワ川で視認された、というのがあった。いかにもそれらしい。ロシア人が自由にイマジネーションを遊ばせるとき、世界でも最高に悪戯なユーモアが生まれる。う? イマジネーション遊ばさなくとも、そうだって? 

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