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ジョーク

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2010年6月 2日

今日のジョーク――ボリショイ劇場の地下に白子の大ゴキブリ

モスクワは、劇場広場(以前はマルクス広場と言った)にそびえるあの瀟洒なボリショイ劇場。真前にまだあるマルクスのしかめっ面の像のうしろには、モスクワの文字通りの地下世界(迷路のような地下道の集積)への入口があるそうだが、ボリショイ劇場のすぐ横の道路の地下には、ネグリンナヤ川が暗渠となって流れている。郊外からやってきて、クレムリンの横でモスクワ川に合流するのだ。

20世紀の初め、この近辺の貧民街ヒトロフカをじっくりと取材したノン・フィクションで有名な作家ギリャロフスキーは(革命直後のなにもないモスクワで、向こうからやってきた友人の作家が懐からスイスのチーズを取りだすと、2枚削って二人で食べて往時をしのんだという絶妙な光景をおぼえている)、このネグリンナヤ川にもぐりこんだ時のことも書いていたと記憶する。70歳になっても鉄棒をアメのようにひねり曲げたという彼は、それで風邪をひいて死んだのだが。

――方々の飲み屋から流される死体とか片方だけの足とかがぷかぷか浮いていた――というのは、僕の間違った記憶かもしれない。とにかく大変な世界がボリショイ劇場の下にひろがっていて、それは劇場の土台を着実にむしばんできた。だからボリショイは今、世界金融と同じ100年に一度の修理中。あの、19世紀の姿のまま美しい化石になってしまったようなバレーも、臨時の小屋でしか見られないはず。

で、何が言いたかったかと言うと、4月30日のモスクワ・タイムスにこんな愉快な話が出ていたのだ。もう20年もモスクワ市長をやって、市中をトルコ風現代建築でいっぱいにしてしまったルシコフさんが、ボリショイ劇場のなにかの記念日でスピーチした中、「この劇場の地下、ネグリンナヤ川に降りてみました。するとなんと10センチもの白子のゴキブリがいるではありませんか。すばしこいったら。つかまえようとするとするする逃げて、下水のなかを泳いでいってしまいました。泳ぎもうまいんですな。」
つまらないスピーチだ。面白くないですね。

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