今日、市議会の選挙があったので行ってきた。市議会の選挙にしては今回みな金をかけていて、国政選挙並みに宣伝カーが何日も地域を走り回ったからうるさいったらありゃしない。それも国政並みに政党に分かれてだ。多分、資金がらみの事情で政党がのさばってくるのだろう。

それほど大事な選挙なら、さぞかし手続きもしっかりしているだろうと思って行ってみたが、日本の選挙というのは「入場整理券」さえ持っていけばそれで投票できてしまうことに今更ながら気がついた。この頃では映画館の券を買うのにさえ、免許証の提示を求められるのに。

日本は民主主義国だと自他ともに思っているから、ロシアとかウズベキスタンとか複数候補制選挙が目新しい国には「選挙監視員」ということで偉そうな顔をして出かけて行く。僕はそれとは別に、単なる野次馬として２００８年のロシア大統領選の投票所に行ってみたことがあるが、ここも入場整理券さえ見せれば投票できる仕組みになっていた。つまり外国人の僕でさえ、友人の整理券で投票できるほどだったのである（投票していませんが）。これではどこか金持ちな政党が整理券を買い集めて党員を投票に行かせれば、勝利間違いなしだ。

いかにもロシア的な大まかな制度だなと思っていたが、気がついてみればこの日本でも同じことが長年行われていて、みんなそれを不思議だとも思っていなかったのだ。ロシアとかウズベキスタンから「選挙監視員」に来てもらってはどうか？　このままでは、日本が民主主義先進国だなんておこがましい。