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政治学

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2010年8月23日

瞬時の決断――思いまどう時間のない時

学校で習う政治学と実際の場では随分違いがあるものだが、そのうちの一つに、「あちら立てればこちら立たず」という状況に立たされた場合、官僚は意外と迅速に決断を下してしまう場合がある、ということがある。

AとBを比べ、Aの方が日本にとってはるかに大事だとなると、Bの当事者との関係が少々悪くなろうが、反発しようが、Aの方を瞬時にとってしまう。「それ以外の決断はあり得ない」と言いながら。

これはしごく論理的なやり方だと思う。AとBの間であれこれ思い惑って決められず、そうこうするうちに日本の立場がなくなる窮地に陥るよりは、まずAということで行動に移る方が進路が開けてくるからだ。Bの当事者に対しては、何か補償措置を考えたりすると、だいたい何とかなる。こういう時は。それはAを大事にしたため、Aが支持してくれるためでもある。

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