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政治学

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2010年5月 5日

政党のマニフェスト、うまくいってないのでは?

「日本の政治を政策本位のものにする」というのが、この20年間くらいの目標とされてきた。小選挙区制も、マニフェストもそういった問題意識で作られてきた。
だがこの二つとも、いや「政治を政策本位のものにする」という問題の立て方自体が間違いでなかったのか? 

バブル経済が崩壊した1991年以来、日本では抽象的な「政策」などよりも、「誰が政府からいくらもらって、誰がいくら損をする」かをめぐる問題、そして「誰なら自分達のリーダーとして一応認めることができるか?」、つまり分配と信頼をめぐってものごとは動いてきたのではないか?

小選挙区制のせいで政治はいっそうポピュリズムに堕し、マニフェストでは国民の大半が関心を持っていない問題についてまで数年先にわたる方針を示して自分で自分の手を縛る。

マニフェストも小選挙区制もすべてが間違っているわけではないだろう。どう変えればいいか、今日も問題提起だけ。

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