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政治学

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2017年6月22日

民主主義は崇高な理念じゃない、むしろ自然な本能だろう

国際化とか「おもてなし」とか、我々は外国のことになるとすぐ、自分たちとは距離を置いて、よそもの扱いしがち。もうちょっと、自分も「外国」の一部なのだという視点から見てみたら?

その伝でいくと、「民主主義」についてもその気味がある。敗戦でマッカーサーがやってきて、日本では民主主義などなかったが如く日本を「民主化」した時から、民主主義は「舶来もの」になってしまった。しかつめらしい教養主義の対象。

しかし、農村では古くから衆議一決の民主主義はあったし、それは今でもコンセンサスを重視する日本社会の伝統として強く残っている。つまり民主主義は、日本人の遺伝子にしみついている。

だから民主主義を論ずるのだったら、何か崇高な理念を論ずるつもりになるのはやめて、明日のみそ汁の具を論ずるような、自分の食欲、欲望、本能に根差すものであってほしい。崇高なものは、なくても困らない。しかし自分の欲望に関わるものだったら、なくては困るのである。

もうじき安倍後をめがけての混乱が始まり、ポピュリズムがはびこりそうになったら、この民主主義の根幹を思い出そう。ポピュリズムは民主主義を破壊する。多くの人間の権利を無視するものなのだ。

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