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政治学

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2013年9月 5日

シリアと尖閣

シリアの化学兵器事件へのオバマ大統領の対応を見ていると、心配になる。尖閣で中国がしかけてきた時、大丈夫なんだろうな、と。

今回のシリアの化学兵器への対応では、オバマは議論を議会に預け、自分ではスウェーデンの外遊に出かけてしまった。本来は、大統領だけで決定できることなのに、シリア攻撃に当たって議会の了承を求める前例を作ってしまったことの意味は大きい。議会は、この権限をもう手放そうとしないだろう。

確かに、同盟関係にある日本が危地に陥った場合、オバマ大統領もシリアとは違った素早い対応を見せてくれるだろう。しかし中国は、シリアへのオバマの対応を見ていて、もう、そう思わないかもしれない。

9月11日は、尖閣国有化1周年。中国国内は薄熙来事件に連座した石油利権・諜報の親玉、周永康等への捜査で揺れている。追い詰められた方が、注意を自分から逸らすために、尖閣で何かを仕掛けてくるかもしれない。

日本が仕掛けたのでないことが明白なら、米国は日本を必ず助ける。同盟国を助けなかったら、もう米国を同盟国として信用する国がなくなって、米国の政治力、軍事力が大幅に弱まるからだ。

一方、日本が中国を不必要に挑発したという印象を与えれば、米国は逡巡するだろう。「同盟国は助けなければならないが、不必要な戦争に引き込まれるのは嫌だ」--これは世界どの国にも共通した気持ち。日本人はベトナム戦争やイラク戦争のたびに、こういう気持ちを米国に対して持っていた。今米国が自分の同盟国に対して同じことを、逆の立場から感ずる時代になっているのだ。

日米同盟はまだ健在だ。だが、花と同じで、いつも水をやっていないと枯れてくる。


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