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政治学

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2019年9月14日

David Kochの死と米国共和党

 トランプは元々民主党系の人物だったのが、共和党から大統領選に立候補して当選。まるで共和党を外部から乗っ取ったような形となった。共和党はそれまで「茶会」グループに牛耳られ、そのスポンサーであるところのKoch Industries(非上場の隠れた巨大エネルギー企業)の当主、Charles & David Koch兄弟の主張するところの「小さな政府」を標榜しなければ新人は公認もしてもらえなかったし、現役も種々のいやがらせを受けたのだが、トランプ当選後、「茶会」の動きは全然見えない。トランプは国防費を筆頭に財政赤字を天文学的数字に膨らませ、更に大規模インフラ投資などで「小さな政府」どころか巨大な政府を作ろうとしているのに、「茶会」は何もしない。

 一体どうしたのだろう、コーク兄弟の言う「小さな政府」というのは、結局のところ法人税緩和の要求でしかなく、トランプが法人税を大幅に緩和したから、あとは何をやっても黙っているのか、ひどいガリガリ亡者だと思っていたら、兄Charlesはもう80歳以上だし、弟Davidは以前から病んでいた前立腺ガンがこの1年ほど悪化して活動できなかったらしい。

というわけで、「茶会」は雲散霧消。共和党の新人は、それぞれ別に資金源を見つけないといけないし、現役もトランプの人気にあやかる、あるいは逆に彼をたたくことで票を稼ぐことが必要になった。ここらへんのこと、米国のメディアは報道してくれないので、困る。どうしてなのだろう? 言論の自由と言いながら、米国のメディアにも結構いろいろなタブーはあるようだ。

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