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2014年3月23日

消費税引き上げと買い溜め

今日の日経一面には、消費増税「影響軽微」7割、などという見出しが大きく出ているが、地元のスーパーに行ってみると買い物客の熱気がすごい。もう1週間前から、人数がものすごく増えている。駐車場はいっぱい、売り場では買い物のトロリーが足りないくらいなのだ。

最初は連休前の買い溜めかと思ったが、今は消費税引き上げ前の買い溜めであることは歴然としている。そしてスーパーは一日休んで、全店の全品物の値札を税抜きのものにした。消費税込のままだと、4月1日以降あたかも値上げをしたように見えてしまうからだろう。地元の蕎麦屋に食べに行ったが、ここでも親爺が「消費税が上がったら、客がめっきり減るだろう・・・」式の話しを馴染みの客としている。

これはどう考えても、消費税が上がったら消費はしばらく落ち込むだろう。住宅ローンなど優遇措置の按配で消費税引き上げショックを吸収できるものには響かないだろうが、食料品、日用品には必ず響く。しかしいくら買い溜めと言っても、こうした物資はそれほど家に置いておけないので、効果は2週間ほど続けばもう終わりだろう。その後は、いろいろなもののパックが少しずつ小さくなって、それでも値段は新しい消費税込で以前と同じーーそのような形で国民への負担の転嫁が行われるだろう。つまり、消費税引き上げ3%分、われわれの腹がすく。

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