2011年8月24日
演歌の復活 草食男の唄う
あの、どこか暗い演歌が日本の代表的なポップだったのは、つい20年程前までのことだ。それがいつの間にかJ-Popとか言って、翳のかけらもない、日向ばかりのカシャカシャしたものになって、演歌は街から聞こえてこない。明るいのは、いいことだ。
女性も、男に捨てられた恨みや、捨てられてもまだ恋しいなどといった倒錯した依存心を唄にすることなく、今や肉食と言われるほどになった。これもいいことだ。
だが今の日本経済は、こうした明るさをいつまで支えていられるだろうか? 生活が苦しくなるということは、誰かにまた依存するということだ。するとまた、義理と人情と恨と悲の字で象徴されるような演歌がまた戻ってくるのか?
いや、ここまで青年たち、特に女性の権利意識が発達してくると、恨というような受動的なことではなくて、怒り、憤怒をぶつけるロックの再来になるのか?
もっとも女に捨てられた、それでも女が恋しいといった、倒錯した依存心を唄う男たちも現れるだろうが。
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