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2011年8月20日

会社に入ることばかり考えず まず留学でも

大学で教えていると、学生が、卒業したら「会社に入るのだ」と思いこみ、それしか選択肢がないと思っている様子に気がつく(僕が学生の時もそうだったが)。

それはもう古いのだ。戦後の日本は大蔵省と通産省が経済発展の枠組みを作り、大企業が多くの国民を働かせて、その半面、社員とその家族の面倒をしっかり見てきたような体制だったと思う。企業中心の社会で、この中で日本人は個人としての自分を半分以上失いながらも、けっこう良い生活を送ってきたのだ。

ところが、大企業が中小企業を引き連れてどんどん外国に出て行ってしまう現代、このような大企業頼みはもう時代遅れになった。今は、「・・・に入る」ことばかり考えていても仕方ない。その「・・・」がなくなってしまう時代、枠組みが変わる時代なのだから。

どうしたらいいか? 僕が日本で学生をやっていたら、同じくどうしていいかわからなかっただろうと思う。で、偉そうな顔をして言いたくはないのだが、やはり留学してみると、この世界にはいろいろな生き方があるのだなということが体感でき、選択肢が大きく広がった感じがするだろうと思う。それは単に外国語ができるようになるということだけでなくて、身の回りにいる友人たちの志望を聞いているだけで、心の枠組みが広がるだろうということだ。

もっとも、外国は日本以上の就職難でそんなに簡単な話ではないが、日本の企業に入るにしても、留学経験(経験だけでは駄目で、意欲と実力)があると採用されやすいし、自分でも将来面白い仕事ができるようになるだろう。

アメリカでもイギリスでも中国でもインドネシアでも、日本との経済関係が並々ならぬところに留学すると、選択肢は広がるだろう。貧乏でもいいという人たちは、尚更のことだ。自分が関心を持っている国に留学すればいいだろう。

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