2010年6月 2日
日本の政治家の悪相は社会の鏡
総理、幹事長の「無理心中」劇を見ていると、小沢さんが随分人相で損しているなと思う。あれで嫌われても可哀そうで、なぜかというと彼の人相とか政治のスタイルは、日本社会の一部を映した鏡、彼、そして民主党を支持する基盤の(一部の)文化を強く映したものだからだ。職業病にかかるのは、その人間のせいじゃない。
小沢さんを彼を取り巻く連中が増幅してまわる専制的・権威主義的やりかた(まるで後進国のよう。恥ずかしい)、話がすぐカネと利権にまつわりがちなこと――これはみんな、日本社会の現実そのもの。規則通りにすべてのものごとが進むと思ったら大間違い。
都市に住み、規則通りにものごとが進む世界しか知らない人間には、小泉さんのような不正の臭いのしない人がぴったりだが(その代わり彼は貧乏)、濁った水に住む連中はすぐ小沢さんのような人相になってくるのだ。
だから、小沢さん一人をたたくのは公正ではない。社会のあり方自体を変えないと、政治家にだけきれいになれと言っても、酷だ。
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