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2010年5月 5日
予算を使うなら、生活水準を一段高いところに持っていくように
日本人の生活水準はずいぶん良くなってきたけれど、欧米の中流社会に比べるとまだ随分見劣りがするのが居住環境と住宅の大きさだ。土地が狭いからというのは、言い訳にならない。オランダだって人口密度が高いのに、住宅の水準は比べ物にならないだろう。
日本でも、経済を刺激するために公的資金を使うというのなら、政党の人気取りにばらまくよりも、これからの１００年のわれわれの暮らしを一段高いレベルに押上げ、その高原状になったところでまたカネを回していく算段を考えないと。
みんなで足を引っ張り合って厳しさを平等に耐え忍ぶというよりは、まだ体力があるのだから、みんなで一段高いところに上り、そこでまた今の所得のままカネを社会に回して暮らしていけばいいではないか？
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コメント
裏覚えで恐縮ですが、欧州の社会資本が本格的に整備されたのは、その国々が斜陽してからと覚えております。
河東さんがご指摘の通り、又はそれ以上に日本の社会資本は貧しいと感じる次第です。
小生の先輩が現在の勤務地マレーシアで、酒と共に漏らしますが、
「日本人は一体何のためにこれだけ犠牲を払って働いてきたのか。例えばマレーシアの高速道路だって日本の支援だろう。日本のツギハギだらけの道路政策はどうしたんだ！」
日本の体力があとどの位持つのかは皆さんそれぞれの意見がおありでしょうが、もう一歩高い水準（家の広さは最後でしょうが、いらなくなる公営住宅を公園にとか、健康のための自転車専用レーン設置、それ以前に電柱を埋めて、訳のわからない看板を街からなくして欲しいですね。）とはどのようなものなのか生きているうちに感じたいものです。
御意。