2017年8月 6日
誰も米国を本気で倒そうとしない時代
今の米国は本当にふらふらしているように見えるし、大統領はこれから2週間もゴルフ三昧だ。ロシアや中国など、米国が嫌いで嫌いでしょうがない国々がちょっと突けば、米国支配はがらがらと崩壊してしまうかもしれない。
でも、どこも本気で米国を土俵の外に押し倒そうとしないのは、そんなことをしたら、世界は裸の力と裸の力のぶつかり合いで、ホッブスの言う「万人の万人に対する闘争」状態になってしまうからだろう。各国とも全力をふるって自分の生存を確保しようとする、ジャングル戦への突入だ。みんな、こうなるのがいやなんだろう。
それにプーチンも習近平も、足元はけっこうふらふらしている。プーチンは来年3月の大統領選でいったい何でプーチン再選でなければならないのかを国民に納得させなければならないし、習近平は秋の党大会めがけて中央・地方の人事を押さえ、軍を従えるのにおおわらわ。
それにドルが信認を失ったら、いったい何を使って貿易したらいいというのだ? ビット・コイン? 絶対足りない。だから、消去法でトランプ米国。
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