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2016年12月18日

プーチン来日 日本への侮辱では?

プーチン来訪、共同声明も出ていないのを見て、腹が立ってきた。

北方領土問題は、今や「特別の制度の下での共同経済開発」という曖昧な言葉で首の皮一枚残っているわけだが(1993年の東京宣言や2001年のイルクーツク声明では、4島の帰属が交渉の対象だという文言があったのに、今回は宣言や共同声明がない)、この特別な制度というのは、ロシアの経済特区への出資を日本が認められる、程度の話しにすり替えられるだろう。

日本がそれではだめだと言って頑張ると、ロシアは「日本は経済協力関心がない」とプロパガンダを弄して交渉を中断。そして「領土問題は存在しない」という、ソ連時代のコピーに先方は戻るだろう。

1990年代、ロシアの政治家、ロシア外務省の連中が何を言っていたか、記録を公開するべきだ。「ロシアはソ連とは違います。ソ連時代の非を悔いています。日本とは法と正義の原則に基づいて話し合いをする用意があります」等々。それが今ではしゃあしゃあとソ連そのものに戻っている。

ロシア語には、「ザリガニがどこに冬眠しているか見せつけてやる」(目に物見せる)という言い方がある。今は日本がそうするべき時だろう。宗谷・津軽海峡での外国海軍通過を規制しよう。ロシアの太平洋艦隊は、ここを閉められると干上がってしまう。

あと、公式訪問だったのに、天皇陛下に表敬、あるいは会食する機会がなかったのも奇異。まあ後から急遽、ロシア側のたっての要請で東京行きを日程に付け加えたので、陛下の日程を確保するのが間に合わなかったのだろうが、これも考えようでは失礼な話しだ。まるで小学生の卒業式のような、入れ替わり立ち代わりの「免状交換」みたいなセレモニーを延々と見せて。

まあ、どうせ「責任者」探しが始まって、誰かが更迭されるかもしれないが、罪をなすりつけるのだけはやめてほしい。

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