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2014年11月 6日

羽田国際空港をお勧めできない理由

この前、羽田国際空港からヨーロッパに行って帰ってくる機会があった。羽田に国際空港が戻って便利になったと言われているが、成田空港もずいぶん便利になって、東京駅あたりから行く時間はもうそれほど変わらない。それなら、国際空港は成田一つにまとめておいてくれないと不便でしょうがない。

たとえば、僕が今回出発した日は前日になって突然、ルフトハンザのパイロット達が特権(早期退職)の保持をめざしてストライキを宣言し、僕のフランクフルト行飛行機はあえなくキャンセル。では成田発の別の便に換えようかと言われたのだが、重いスーツケースは既に羽田に送ってあるので、それを取りにどのみち羽田に行かねばならない。で、羽田発ミュンヘン行きならあるということで、その日に羽田に行ったら、「ただ今キャンセルになりました」で、これもあえなく沈没。

まあ心強い全日空がミュンヘンに飛んでいて、これで大いに助かった次第。全日空は世界中に路線を増やしているので、もうルフトハンザだけは絶対やめよう。

と、そこで今度は羽田に帰ってきた時の話し。今度はルフトハンザが動いていて、新型ジャンボで帰ってきたのだが(もう切符を換えることはできなかったので、ルフトハンザに乗った)、荷物が出て来ないのだ。一つ一つ、ぽとん、ぽとんとベルトに出て来る。一つ5秒の間隔、400人乗客がいるとすると全部出て来るまで40分ほどかかる勘定。実際に僕の荷物が出てきたのは50分後だった。ルフトハンザの東京事務所長はストライキの当日、現場で謝りもしないし、この羽田の荷物の体たらくも自分では見たことがないのだろう。

そして税関でも行列。成田ではないことだ。しかも税関の職員が上品な西洋人女性と長々と不要な会話をしている。まるで英語をひけらかしているように。女性は、嫌そうな顔をしていた。

つまり、羽田国際空港はいろいろな点で、モスクワのシェレメチェヴォ空港に劣るのだ。そしてルフトハンザはもちろん、アエロフロートに劣る。この頃のアエロフロートの綺麗さ、時間厳守ぶりはハンパでない。

最後に疲れている身にがっくりきたのは、税関を出ても、宅配便のカウンターがどこにあるのか表示がなかったこと、そしてやっと見つけたカウンターでは黒猫ヤマトの宅配便が虐待されていて、看板がなかったこと。ABCと全日空の独占になっていて、他社は受付代行はするが看板を出すのは許さないということらしい。直しておいてくれと職員に言ったら、「私どもに言われても」ということだったので、ここに書いておく。職員は職場の改善はしないそうだから。

国際空港の看板を掲げたのはいいが、空港長とか税関長は現場を自ら見回って、使用者の身になって改善に努めているのだろうか? トヨタとか工場では従業員達が「カイゼン」の提案を上司にするが、空港は役所だから、そんな面倒なことはしないのだろうか?

羽田は東京の表玄関ではない。まだ勝手口。

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