2017年8月11日
英語になったemoji 絵文字
2000年代、日本は経済産業省も一緒になって、携帯電話の新しい方式i-modeを世界に広めようと努力した。ものごとの基礎、基盤の標準を日本人が開発するというのは珍しいこと。そこは一番儲かるところだし、今後の開発の方向も押さえられてしまうので、外国大手はいやがるところだ。
しかし、日本と外国ではケータイの使い方が違っていたので、i-modeは広がらなかった。あえなく敗退、ついでに日本のケータイも、ガラパゴスと自ら卑下する程に絶海の孤島の異形のプロダクトに成り果てた。
ところが今気が付くと、emoji(絵文字)は英語にもうなっているんだね。エスペラント以上の万国共通語になってきた。これ、特許取ってあった? いや、英語に特許取ってないのと同じことか。
こうやって、日本人が何か基本的なことでアイデアを発揮してもつぶされるが、はしっこのところで大当たりすることがある。カラオケとか(ああいうのは、プロ用には既にとっくにあったもの)、ウォークマンとか。
それでも最近のところではフランシス福山という学者が「歴史の終わり」という本を出して、これは大当たり(その主張は間違っていたが)。でも彼は、日系アメリカ人。アメリカ人にしてみれば、日本人と言うより自分達の一員。
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