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街角での雑想

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2011年1月20日

日米関係はなぜ盛り上がらない?

今日は、日本にいる若手中国人ビジネスマン達との新年会に顔を出したが、熱気がすごい。「自由に御歓談ください」の場になると、名刺をもって自己紹介のために会場を回りだす。

それと比べると、日米関係の集まりって、この頃こうした自発的な熱気を感じさせるものがないよな。いつ行っても同じような顔ぶれ、同じような堂々巡りの議論。どうしてこうなったか? あるいは昔からこうだったか?

それは一つには、戦争で負けて占領されて、その時以来の両国間のエリート同士のなあなあの付き合いが今でも続いていることだ。日米関係は特に日本では、普通の人から見た場合、「お偉いさん方が自分達のために勝手にやっているもの」ということになってしまっているのでは?

いや僕の小さい頃、アメリカは本当に憧れの的だった。好きだった。それは当時のアメリカの中産階級の生活は、われわれ日本人には究極の幸福であるかのように見えたからだ。当時できたばかりの日本のテレビは、小さな費用で視聴率を安易にかせぐために、アメリカから輸入したホームドラマをさかんに放映していた。「名犬ラッシー」とか「奥様は魔女」とか。

そして、これが今では色あせた。ハリウッドの映画を見ると、アメリカ社会での格差は拡大し、街には暴力が充満している。それはベトナム戦争がひとつの契機になったのだけれど、我々がいつ急に「アメリカに興ざめした」ことを自覚するようになったかというと、それはやはりブッシュ政権が無理矢理イラクに介入した時以来だろう。

日米関係は必要だ。重要だ。だがなぜか、心の底からの力がわかない。愛情が醒めたというか。本当につきつめて、自分の言葉で考えないと、日米関係は言葉が上滑りしている間に、中国の軍備拡張によってじわじわと窓を閉じられていってしまう。

皆さん、なんでアメリカがいいんでしょうか? あのアメリカのどこがいいんでしょうか? 我々はアメリカが嫌いなのに基地を提供し、自衛隊を海外に派遣し続けなければいけないんでしょうか?

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