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街角での雑想

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2016年12月28日

北方領土問題での失敗で、安倍政権下り坂へ

(これは、本日「まぐまぐ」社から発行予定のメルマガ「文明の万華鏡」に掲載を予定している記事の一部です。12月27日にアップしたものですが、その後取材の結果修正を加えました。以下は28日アップするものです)

15-16日のプーチン来日は、日本側の無理押しが逆目に出たと思います。自民党の二階幹事長が「国民は失望している」と公言したことで、政局が少し流動化の気配を見せてきたと思います。

つまり安倍総理の自民党総裁任期は2018年9月に終了しますが、任期を延長するかどうかについての決定は、来年3月5日に予定される自民党党大会で決められることになっています。これまで二階幹事長は、安倍総理の任期を再度延長する方向で党内を取りまとめてきましたが、右の「失望している」発言は二階幹事長の気分が変わって来たかもしれないことを意味します。そこには、同じ和歌山県を選挙区とし、二階氏と勢力争いをする関係にある世耕・経済産業大臣(今回日ロ経済関係促進で大きな役割)に対する思いも複雑に反映している可能性があります。

さらに21日、麻生財務相、岸田外相と、それぞれ自分の派を率いる領袖が派の幹部も交えて料理屋で懇談し、「安倍総理を支えていくことで一致」した、とのニュースがありましたが、これは政局到来を強く臭わせる動きです。宏池会の流れを組む両者が、40名弱もの議員を抱える二階派に示威行動をした、同時に起こり得る政局に向けて結束を確認したように見えるからです。

自公連立政権の基礎にもひびが入って来ました。東京都議会で公明党が自民党との連立を離脱し、(これからできるだろう)小池新党に擦り寄ったこと、そして国会でのカジノ法案審議をめぐって、これに反対する公明党と強引に推進する自民党(安倍総理に近い萩生田官房副長官は、カジノ法案を推進してきたIR議連こと国際観光産業振興議員連盟の事務局長)の間で摩擦が生じたこと、更にカジノ法案採択をきっかけに自民党と日本維新の会の接近が目立つこと(24日、安倍総理は橋下徹氏と会食しています)などから言えることは、自民党+維新、公明党+(できるかもしれない)小池新党等の対立軸がほのかに見えるということです。

今回のプーチン訪日は、安倍総理の力を浪費しただけでなく、かえって打撃を与える結果になりました。安倍政権は失速、舞台は暗転、マスコミは新年からは安倍総理が何をやろうがマイナスの方向に報道、スキャンダルも掘り出しては政局をあおり、それで視聴率をかせぐ方向に転ずるでしょう。アベノミクス失敗も相まって、安倍政権は賞味期限到来を俄かに感じさせるようになっています。発足当時のあの緊張感、低姿勢はもう見られません。国会の運営もおおざっぱになっており、自民党の一部議員のごり押しでカジノ法案も通してしまう始末です。

4年間の安定政権に気が緩み、自民党内の抑えがきかなくなっているのでしょうか。2017年以降、世界情勢は大荒れになるというのに、日本は小泉政権退場後のあの混乱に再突入するのでしょうか。

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