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街角での雑想

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2012年8月13日

教員の質の向上についての記事

昨日か今日か忘れたが新聞に、日本での教育水準を上げるためには、教員の質の向上がまず必要だ、というような記事が出ていた。

賛成。でも問題は多く、質の向上などと言うと早速お仕着せの、十把一絡げの研修コースが夏休みにでも設けられて、その試験に通った通らない、教員にとっては労働強化になるばかりという、形式的な話にすりかえられてしまうのだろう。現場が上からの指示を待つ体質と言うか体制になっているから、こういうことになる。

僕がやってほしいのは次のこと。主に中高のことになるかな。

1.数学でも物理でもなんでも、サインとかコサインとかログとか教えるのはいいが、それがどういう場合にどういう風に使われてナンボのものかという「意味」を教えてほしい。
つまり、いろんな数式、定理を状況に合わせて自分で利用できるようになれるように、ケース・スタディーをやるとか、生徒に小グループを組ませて議論させるとか、ものごとの考え方、議論の仕方を教えてほしい。

2.英語教育を根本的に変えてほしい。中国語教育、韓国語教育も大事だ。世の中はもう、英語だけの時代ではない。
英語は日本人全員が話せる必要はない。だが、国際関係で稼ごうとする者は、自由に話せ、聞くことができないと話にならない。

そういうことが教えられる英語教師は、募集方法を完全に変えないと駄目だ。と言うのは、もし英語を自由にしゃべり、聞くような能力を持っている青年がいたら、その人は多分商社とか海外で働くことを選んでしまうだろうだからだ。
(とすると英語教師は外交官とか商社員のOB? それでは数が足りないし、全員が英語をそれほどできるわけでもない。とすると外人? でも、英語を英語で習うというのはきついものだ。だから僕にもどうしていいかわからない)

3.社会について教える教員は、実社会で働いた経験がある外部の人材を使ってほしい。教育大学を出てすぐ教員になった人たちが、実社会、政府のしくみの実際を知っているはずがない。どうしても、実際とは違うゆがんだ見方を生徒に吹き込んでしまいがちだ。

4.競争原理をもっと導入して欲しい。でないと、日本人はみんな草食系になって、世界の肉食系の餌食になってしまう。日本の企業にも、同僚とか上司にどんどん欧米の白人や中国人、韓国人が入り込んでいて、空気は読めても自分の意見を持とうとしたことのない、しかも英語がろくにしゃべれない日本人社員は、居場所がなくなってくる。

(あと、日教組、教育委員会が問題なのだろうと思うが、現場を知らないので、何も言えない。皆様のコメントを以下にお寄せください)

コメント

投稿者: 大ちゃん雄クン | 2012年8月17日 17:01

飛躍しすぎてしまいますが、尖閣・竹島等の問題で「ナショナリズム」と言う言葉が色々なところで目にするようになりました。
教育というのは、極端ですが一面では「日本国に生まれ日本人としてどうあるべきなのか」を問うことにもなると思います。
先進国の間でこれ程に自虐的な国民もいないのでないでしょうか。
今までは色々な理由を付けて日本国内では「外国人/外人」を締め出してきた訳ですが、21世紀のボーダーレスの時代には、草食系でい続けるのであれば、徴兵制を引いている国に人口で倍以上いても競争に勝てなくなるのは自明の理ではないでしょうか。
オリンピックのサッカーでは、スペインに偶然勝ったとしても、三位決定戦の試合を見てて改めて感じた次第です。

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