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日本安全保障

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2013年12月 7日

防空識別圏 疑問点

中国が設定した防空識別圏が尖閣上空にも及んでいて、ここを通る米国民間航空機が飛行計画を中国に提出することが日本で問題となっている。僕も、一時は米国はひどいことをやると思った。だが、よく考えてみるとわからないことがある。

日本の民間航空機は中国に飛行計画を出さないことになっているが、中国に着陸しようとする航空機は皆、以前から飛行計画を提出しているに違いない。それは防空識別圏とは関係ないこと。どの国も、自分の領空に正体不明機が飛んできたら、パニックになる。

他方、中国の設定した「防空識別圏」を南北にかすめて日本と第三国の間を往復する場合は、飛行計画を提出する義務はあるまい。防空識別圏はもともと国際法上、確立した概念ではない。各国の空軍が自分の目安として決めるものだろう。

だから、米国の民間航空機も中国に向かうのでない場合は、飛行計画を提出していないのではないのか? 

もしそうならば、中国の防空識別圏についての日米民間航空の対応は違わないことになる。中国と往復する時は、以前から飛行計画を提出していて第三国との往復の際には提出しない。そういうことではないのか? 

米国は前者のことを指して「提出している」と言い、日本は後者のことを指して「提出しない」と言っているのではないか? 今度、知っている人に確かめてみよう。

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