Japan and World Trends [日本語] 日本では自分だけの殻にこもっているのが、一番心地いい。これが個人主義だと、我々は思っています。でも、日本には皆で議論するべきことがまだ沢山あります。そして日本、アジアの将来を、世界中の人々と話し合っていかなければなりません。このブログは、日本語、英語、中国語、ロシア語でディベートができる、世界で唯一のサイトです。世界中のオピニオン・メーカー達との議論をお楽しみください。
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世界はこう変わる

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2010年12月30日

中国の学生は何をどう考えている?

日本人は戦後60年間、中国という大隣人のことをすっかり忘れて暮らしてきた。だがそのいつ見ても草ぼうぼうだった隣家が、最近急に建てなおされてBMWの一台でも車庫におさまっている今日この頃、その家人がどんな人で何をどう感じて毎日を過ごしているのかわからないと、気味が悪くてたまらない。反日の経でもあげて毎日祈っているのかと思うと、いてもたってもいられない。

だが話してみれば、人間というものはそんなに違わない。知らないことが、相互に恐怖と憎しみを増幅するのだ。(知って増幅されることもありますが)

以下は、中国の若い友人から最近来たメールを、彼の許しを得てここに掲載するもの。名は出せない。ただ肉声というのは、千の評論に勝る。

「最近はいかがでしょうか。お変わりなく、お元気でしょうか。一昨日、初雪が降りました。ずいぶん寒くなりました。手袋をつけないと、手が凍えるほどです。けど、おかげさまで、元気です。

 今、ベラルーシの大統領選が終わって、独裁者がまた当選したそうですが、河東先生は、どう考えていらっしゃいますか。私も関心持っておりますが、それについての知識は全然持ち合わせておりません。

 日本から帰って、もうずいぶん経ちました。早いです。先日、日本で知り合いとなった一人の学生が遊びに寄ってくれました。4日間で北京など回って一緒に遊びました。楽しかったです。その人は社長の息子で、わりと豊かな家柄です、中国語にしますと、"富二代"ですか。でもすごくしっかりしていて、金の使い方から人生観まで、中国のそれと全然違います。日本は今の教育水準を保ち続けて、このような青年がいっぱい育ちますと、これから先、絶対明るいと信じます。

人間は、特に、若者は褒められて、どんどん育つものであると存じます。ですから、日本の青年たちをもっと優しい目で見て、どんどん褒めてやってくださいよ。日本のためになります。
 実は、以前ガイドのアルバイトをした時も、日本のお客さんたち(熟年の方が圧倒的)から、日本の若者はだめだ、だめだと何度も何度も聞いておりました。が、実際に日本に行って、日本の若者と話したりして、この目で、その頼もしい姿を確かめてきました。
 確かに、中国の若者には、家族や誰かを守ろうとして、鬼のように働いている者はいっぱいいます。(恥ずかしいながら、私自身は怠け組のほうです)その人たちあっての中国経済です。けど、駄目人間も少なくないです。

先週ネットで話題となったことがありました。ある役人の息子が、大学在学中なのに、試験なしに、秘密裏に公務員として内定されたという話です。いわゆる官2代です。
 そもそも、貧乏人のせがれは働き者、富裕層のぼっちゃまは駄目人間という中国の古い諺がありますが、この前、こちらに来た例の日本の友人は社長さんの息子とは全然見えないほど、しっかりしています。それは素晴らしいことです。
 
 さて、日本の三重では10年来売れていない新築住宅があるそうですが、ご存じのように、中国の不動産ははて知らないように高騰しております。おかげさまで、若者たちはマイホーム、できればマイカーというはかない夢を時には信仰のようにまでして必死に働いています。中国にもそのような日は訪れますかね。いや、そのような日はとりもなおさず、バブル崩壊の日でしょう。日本はバブル弾けて、安定あり。中国は、バブルが弾けたらどうなるのか、わからないです。想像できません。」
 

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