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世界はこう変わる

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2015年10月 8日

中国と韓国による北朝鮮の挟み撃ちはあるか

(これはメルマガ「文明の万華鏡」第41号に掲載したものの一部です。)

韓国の朴槿恵大統領と中国の習近平国家主席の間には、特別の信頼関係があるようだ。もともとは、まだ福建省だか浙江省勤務時代の習近平が、韓国の「セマウル運動」(朴正熙大統領が進めた農村の経済開発・近代化。日本も円借款などの支援をしている)に関心を持って視察に来た時、まだ野党指導者だった朴槿恵と会い、肝胆相照らす仲になったと言うのだ。

朴大統領は8月の北朝鮮軍との小規模戦闘の後、北朝鮮側が「遺憾」の意を表明したのを謝罪させたと主張、低迷していた支持率を引き上げた。そして9月、米国や日本の意向を無視して北京の対日戦勝70周年記念軍事パレードに臨席、ますます意気軒高になった。なぜならそのパレードに、北朝鮮からは格下の崔竜海労働党書記しか来ておらず、首脳の並ぶ場所からは離れた一隅で逼塞していたからだ。習近平は金正恩を本当に嫌っている。
で朴大統領は4日、帰国の飛行機で、「今後、韓半島の平和統一に向けて中国と協力することで意見が一致した。統一について様々な議論が始まるだろう」と強調したと報じられているし(http://kankoku-keizai.jp/blog-entry-29248.html)、月末には国連でも朝鮮半島統一のことを議論すると言っている。

「中国と協力し統一を目指す」という言葉は独り歩きするだろう。これを聞いた金正恩が烈火の如く怒り、ミサイルをぶっ放す等過剰に反発して、それがオウン・ゴールになってあえなくつぶれてしまうことだってあり得る。

ことは7世紀、新羅と唐に挟み撃ちされ、あえなく滅びた高句麗の運命を思い出させる。日本もそろそろシミュレーションをやってみて、急に集団的自衛権の発動を迫られるようなことがないようにしないといけない。もし中国と韓国が連携して北朝鮮でのレジーム・チェンジが起きた場合、日本にとって重要なのは、米国が介入するかどうかということ、そして米国が介入しないにしても中国が北朝鮮の保有する核兵器をすべて没収するかどうかということだろう。レジーム・チェンジの場合でも、朝鮮半島の統一が直ちに成立するかどうかはわからない。韓国は負担を抱え込みたくないし、中国は米軍と核兵器を持つ統一朝鮮に隣にいてほしくない。北朝鮮という存在がある方が、中韓双方にとって望ましい。そして核兵器を持つ統一朝鮮は、日本にとっては悪夢のような存在になる。
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