2014年6月19日
ロシア軍の東ウクライナ進入迫る?
西側、ロシアのマイナーなマスコミにこの3日程、ロシア軍の東ウクライナ侵入が迫っているという記事が増えている(例えば17日付http://inforesist.org)。そのような報道はこれまでも何度もあったので、今回もキエフの政府に停戦を迫るためのものかもしれないが、これまで侵入を控えてきたプーチンに対する圧力がロシア国内で高まりつつあることも確かである。他方、東ウクライナで活動している「親ロシア武装分子」達は、援軍を送ってこないプーチンに対する大きな恨みを公言している。
プーチン政権にとって一番怖いのは、クリミア併合でプーチン支持に回った国内のナショナリスト達が、再び反政権の方向に流れてしまうことだろう。ナショナリスト達がリベラル勢力と結びつくと、2011年12月のような大規模反政府集会が起きる。
極端な報道になると、これでは自分の権力と利権を維持できないと見てとったシロビキ(諜報機関とか軍の幹部)がクーデターを起こして、プーチンを排除するというものさえある(4月28日付Window on Eurasia)。
ロシア軍が大々的に東ウクライナに入ると、米国はどうするだろう?
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.japan-world-trends.com/cgi-bin/mtja/mt-tb.cgi/2809